【 クイーンステークス2006予想】 第54回クイーンステークス

第54回クイーンステークスは、人気の実力馬同士で結果が出た。斥量差のない別定戦のＧ3では、ハンデ戦の牝馬限定戦の重賞のように、軽量の格下馬が好走する可能性が低い。

よって、実績的に上回る3頭(デアリングハート、ヤマニンシュクル及びレクレドール)が好走したことは、当然の結果ともいえる。第54回クイーンステークスの競馬理論の結果は、予想の段階で出走馬の実力を重視して予想し、ロフティーエイム(五十嵐)のようなハンデ戦の重賞で好走した馬を軽視して予想した。

第54回クイーンステークスを制したのは、デアリングハート(藤田)である。デアリングハートは、2勝馬ながら、牡馬とのＧ1であるNHKマイルカップで2着の実績がある。

よって、ローカルのＧ3の牝馬限定戦であるクイーンステークスでは、出走馬の中でも1?2を争う実績馬といって過言でない。その実績が評価されて、デアリングハートは、3番人気に推されていた。

デアリングハートは、アズマサンダース(藤岡)及びマイネサマンサ(安藤克己)が作るハイペースの結果、先行集団の外からレースを進めた。

そして、デアリングハートは、4コーナーで先頭のマイネサマンサに早めに並びかけそのまま抜け出すという、横綱競馬で快勝した。クイーンステークスではデアリングハートは、2着に1馬身3／4差をつけて快勝したが、内容的にはそれ以上の差があった。

この勝ちっぷりをみると、デアリングハートは完全に復調したと判断していい。よって、第54回クイーンステークスの競馬理論の結果は、デアリングハートを秋の牝馬限定の重賞でも重視して予想すべきと判断している。

クイーンステークスでは但し、デアリングハートは、エリザベス女王杯では、微妙に長い距離が問題になりそうである。但し、2着には、ヤマニンシュクル(四位)が何とか差し込んだ。ヤマニンシュクルは、秋華賞でスイープトウショウと互角の競馬をした実績がある。

クイーンステークスではスイープトウショウが、その後に、春のグランプリレース結果である宝塚記念を制していることを考えると、ヤマニンシュクルにとって、牝馬同士の別定のＧ3であるクイーンステークスは、負けられない一戦であった。

ヤマニンシュクルは、スタートが悪く、後方11?12番手でレース結果を進めた。そして、ヤマニンシュクルは、3コーナーあたりから外々を回って追い上げ、4コーナーでは早くも3番手に取り付いた。

クイーンステークスではしかし、ヤマニンシュクルは、開幕週のイン有利な馬場で不利な外を回ることによって脚を使ってしまったので、いつもの差し脚を披露できずに、2着に敗れた。

クイーンステークスではヤマニンシュクルは、デアリングハートに完敗してしまったが、開幕週の馬場で不利な外を回らされたことを考慮すると、悲観すべき内容ではない。

よって、第54回クイーンステークスの競馬理論の結果は、ベストの条件となるエリザベス女王杯ではヤマニンシュクルを重視して予想しようと考えている。

3着には、去年の覇者であるレクレドール(柴山)がインから差した。レクレドールは、うまくインを走ることができ、直線でも2番手に上がりそうな勢いで差し込んできたが、思ったほど伸びず3着に敗れた。レクレドールの好走は、開幕週で有利なインを走ったものによるものである。

つまり、レクレドールのレース結果内容は、上位2頭のデアリングハート及びヤマニンシュクルのレース結果内容よりもかなり劣る。

よって、レクレドールが一線級のメンバー相手に好走する可能性は低いと第54回クイーンステークスの競馬理論の結果では判断している。注目していた3歳馬ブルーメンブラッド(川島)は、見せ場なく5着に敗れた。

今年の3歳世代のレベルを考えれば、重賞でも通用するはずと第54回クイーンステークスの競馬理論の結果では考えていたが、残念な内容であった。第54回クイーンステークスの競馬理論の結果は、今後も、3歳馬と古馬とを比較検討し、3歳世代のレベルを分析する。

これによって、第54回クイーンステークスの競馬理論の結果は、世代間のレベルの違いによって人気の盲点となっている穴馬を発見したいと考えている。