北海道新聞杯クイーンステークス(GⅢ)/札幌/別定/1800m(右・芝)
今週は、フルゲート14頭に対して18頭もの出走登録馬があったクイーンステークス(2020年)の予想について解説する。
クイーンステークスは、夏場の牝馬の女王決定戦である上に、秋のG1戦線での飛躍を狙う馬たちが出走する注目のレースでもある。
クイーンステークスでは、重賞連勝中のフェアリーポルカが人気を集めそうだが、さらなるメンバー強化ということもあり、波乱もあり得る。
そこで、競馬理論の競馬予想では、クイーンステークスの出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
目次
ヴィクトリアマイル組
9着のビーチサンバ(福永祐一)・14着のコントラチェック(ルメール)・15着のスカーレットカラー(岩田康誠)の合計3頭が出走登録している。
ビーチサンバ
ヴィクトリアマイルの9着という結果は、内で脚をためてジリジリと伸びたが、前との差は詰まらなかった。
なお、ビーチサンバは、1勝馬だが、重賞で3度の2着とG1で3着の実績があり、実績的には遜色がない。
よって、クイーンステークスの予想では、急激なメンバー弱化を考慮すると、ビーチサンバが重賞初制覇を果たしてもおかしくないと判断すべきである。
コントラチェック
ヴィクトリアマイルの14着という結果は、前が残りやすい馬場だった割に簡単に止まってしまったが、逃げる自分の競馬ができなかったと考えれば度外視可能である。
なお、コントラチェックは、逃げる自分の競馬ができたときには、フラワーカップ及びターコイズステークスの重賞を2勝している。
よって、クイーンステークスの予想では、楽に先手を取れるようであれば、コントラチェックの逃げ粘りの可能性が高まると判断すべきである。
スカーレットカラー
ヴィクトリアマイルの15着という結果は、前残りの馬場で後方の外目を回らされており、着順ほど悲観すべき内容ではない。
なお、スカーレットカラーは、2019年の春以降、G1を除けば、すべて馬券圏内で走っており、堅実に追い込む。
また、スカーレットカラーは、去年のクイーンステークスでも2着に好走しており、札幌競馬場は得意な舞台でもある。
よって、クイーンステークスの予想では、差しが届く展開になるようであれば、スカーレットカラーが今年も追い込む可能性が高まる。
福島牝馬ステークス組
1着のフェアリーポルカ(和田竜二)・11着のアロハリリー(池添謙一)の合計2頭が出走を予定している。
フェアリーポルカ
福島牝馬ステークスの勝利という結果は、後方の内目で脚をため、直線で前が開くと一気に差し切った。
更に、フェアリーポルカは、その前の中山牝馬ステークスをも差し切っており、どんどん力をつけている。
よって、クイーンステークスの予想では、更なるメンバー強化を考慮しても、充実著しいフェアリーポルカにもそれなりの高い評価を与えて当然である。
アロハリリー
福島牝馬ステークスの11着という結果は、好位のインを追走したが全く伸びず、力負けであった。
よって、クイーンステークスの予想では、アロハリリーに高い評価は不要である。
巴賞組
3着のカリビアンゴールド(藤岡康太)が出走登録している。
カリビアンゴールド
巴賞の3着という結果は、トーラスジェミニが逃げ切る流れで2番手を追走する展開に恵まれたものである。
よって、クイーンステークスの予想ではカリビアンゴールドが好走するためには再度楽に2~3番手を追走する展開の助けが必要と判断すべきである。
エプソムカップ組
16着のシャドウディーヴァ(内田博)が出走を予定している。
シャドウディーヴァ
エプソムカップの16着という結果は、不良馬場で能力を発揮できなかっただけで度外視可能である。
なお、シャドウディーヴァは、東京新聞杯において、展開の助けがあったとはいえ、牡馬相手でも2着に好走している。
よって、クイーンステークスの予想では、内で脚をためる競馬ができるようであれば、シャドウディーヴァの巻き返しがあってもおかしくない。
マーメイドステークス組
4着のナルハヤ(藤田菜七子)・8着のレッドアネモス(吉田隼人)・11着のリープフラウミルヒ(丹内祐次)の合計3頭が出走登録している。
ナルハヤ
マーメイドステークスの4着という結果は、サマーセントが2番手から抜け出す流れを逃げたにもかかわらず止まってしまった。
よって、クイーンステークス
の予想では、逃げ馬が揃っていることを考慮すると、ナルハヤに高い評価は不要である。
レッドアネモス
マーメイドステークスの8着という結果は、好位のインを追走する展開に恵まれたにもかかわらず、全く伸びなかった。
よって、クイーンステークスの予想では、レッドアネモスにも高い評価は不要である。
リープフラウミルヒ
マーメイドステークスの11着という結果は、外が伸びない馬場だったこともあり、脚を使えなかった。
なお、リープフラウミルヒは、福島牝馬ステークスで2着に好走した実績がある。
よって、クイーンステークスの予想では、展開の助けがあれば、リープフラウミルヒの好走もあり得ると判断すべきである。
以上、クイーンステークスに出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、クイーンステークス(2020年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。