天皇賞(秋)(GⅠ)/東京/定量/2000m(左・芝)
第146回天皇賞・秋の結果は、日本ダービー馬エイシンフラッシュ(デムーロ)の日本ダービー以来の勝利で幕を閉じた。
競馬理論の予想では、終始外を回らされた毎日王冠の敗戦は度外視可能と判断し、瞬発力では現役屈指のエイシンフラッシュにも高い評価を与えていた。
レースでは、エイシンフラッシュは中団よりやや後方のラチ沿いで待機し、直線でも最内を突いて上がり33秒1の脚を使って、第146回天皇賞・秋の結果を制覇した。
エイシンフラッシュの第146回天皇賞・秋の結果は、日本ダービー馬の貫禄を見せつけたものだが、コース替りによりイン有利となった馬場で、ロスのない競馬をさせたデムーロ騎手の好騎乗によるものでもある。
よって今後のG1戦線の競馬予想においては、第146回天皇賞・秋の結果の勝利のみをもって完全復活と見るべきではなく、エイシンフラッシュを過信すべきではないと判断している。
ただし、エイシンフラッシュの瞬発力は現役屈指なので、スローの切れ味勝負になるようであれば、高い評価を与えるべきである。
一方、第146回天皇賞・秋の結果では、1番人気のフェノーメノ(蛯名正義)が2着に入った。
競馬理論の予想では、レベルの高い3歳世代の日本ダービーでレース内容が一番強かったフェノーメノを、第146回天皇賞・秋の結果の本命に予想した。
レースでは、フェノーメノは好スタートを切ると、好位4番手からレースを進めた。
そしてフェノーメノは、直線で先行馬3頭の外に持ち出されると、大逃げを打ったシルポートにぐんぐん迫って勝利を収めたように見えたが、内からエイシンフラッシュの強襲にあってしまい、2着止まりであった。
フェノーメノの第146回天皇賞・秋の結果は、シルポートの大逃げを早めに追いかける横綱競馬によるものであり、コース取りの差をも考慮すると、レース内容としては勝ったエイシンフラッシュを上回る。
よって今後のG1戦線の競馬予想においては、フェノーメノにエイシンフラッシュ以上の高い評価を与えるべきである。
またフェノーメノが、146回天皇賞・秋の結果で強い競馬をしただけでなく、カレンブラックヒルが5着、ジャスタウェイが6着と好走していることからも、今年の3歳馬のレベルが高いことは疑いの余地がないと、競馬理論では判断している。
第146回天皇賞・秋の結果では、2番人気のルーラーシップ(メンディバザル)が3着に追い込んだ。
競馬理論の予想では、宝塚記念の強いレース内容からオルフェーヴル不在の今回は好走必至と判断していたが、スタートに難があることを考慮して、ルーラーシップを本命ではなく、フェノーメノの相手候補という評価にとどめた。
レースでは、ルーラーシップはスタートで出遅れてしまったため、後方の外目からの競馬になってしまった。
そしてルーラーシップは、直線で大外に持ち出されると、上がりナンバーワン33秒1の脚を使ったが、前2頭には届かず3着止まりであった。
ルーラーシップの第146回天皇賞・秋の結果は、イン有利の馬場で出遅れて外を回らされてしまってのものであり、レース内容としては上位2頭と互角であった。
よって今後のG1戦線の競馬予想においては、ルーラーシップの巻き返しに注意を払うべきである。
ただしルーラーシップは、スタートに難がある馬なので、イン有利の馬場などの場合には絶対視禁物とも、競馬理論では判断している。
第146回天皇賞・秋の結果では4番人気のダークシャドウ(福永祐一)が4着に入った。
競馬理論の予想では、不利を受けながらも2着に追い込んだ去年の第146回天皇賞・秋の結果の内容からダークシャドウにも高い評価を与えていた。
レースでは、ダークシャドウは中団よりやや後方の外目を追走し、直線でも外からジリジリと伸びたが、去年のような脚は使えずに、4着に敗れてしまった。
ダークシャドウの第146回天皇賞・秋の結果は、イン有利の馬場で終始外を回らされたものであり、悲観すべき内容ではないが、去年よりもメンバーが強化したことが大きく影響した。
よって、今後のG1戦線の競馬予想において、ダークシャドウが勝ちきるためには展開などの助けが必要と判断すべきである。
一方、無傷の5連勝中と底を見せていなかったカレンブラックヒル(秋山真一郎)は、第146回天皇賞・秋の結果でも3番人気に押されたが、5着に敗れてしまった。
競馬理論の予想では、5連勝のいずれのレースでも好位のイン又はマイペースの逃げという展開に恵まれている点を考慮して、カレンブラックヒルを無印評価とした。
レースでは、カレンブラックヒルは、好スタートを切るとシルポートから大きく離れた2番手でレースを進めた。
そしてカレンブラックヒルは、直線でしぶとく脚を伸ばしたものの、残り100mで脚が止まってしまい、5着に敗れてしまった。
カレンブラックヒルの第146回天皇賞・秋の結果は、ハイペースを先行してのものであり、レース内容としては悪くはないものの、ゴール前の止まり方を見ると距離が大きな敗因であったよ言える。
よって今後のG1戦線の競馬予想においては、マイルまでの距離であれば、カレンブラックヒルに本命級の高い評価を与えるべきである。
以上のように、第146回天皇賞・秋の結果は、エイシンフラッシュの勝利で幕を閉じたが、レース内容としてはフェノーメノ及びルーラーシップが上であった。
よって今後のG1戦線の競馬予想においては、エイシンフラッシュよりもフェノーメノ及びルーラーシップに高い評価を与えるべきである。
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