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2021/10/25 2021/10/28

【 天皇賞(秋)2021予想】 3冠馬コントレイルの巻き返しなるか?

出走日:2021年10月31日(日)
天皇賞(秋)(GⅠ)/東京/定量/2000m(左・芝)

今週は、フルゲート18頭に対して16頭の出走登録馬にとどまった天皇賞秋が行われる。

 

メンバーを見ると、グランアレグリアとコントレイルの2頭が人気を集めそうである。

 

3冠馬コントレイルは、今回とジャパンカップの2戦で引退となり注目を集めるが、レベルが低い4歳世代ということもあり古馬相手では勝てておらず、波乱もありうる。

 

そこで、競馬理論の競馬予想では、天皇賞秋の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。

 

大阪杯組

3着のコントレイル(福永祐一)が出走登録している。

 

コントレイル

大阪杯の3着という結果は、レイパパレに離されてしまった上に、モズベッロにすら差されてしまった。

 

ただし、道悪で能力を発揮できなかったと見れば、そこまで悲観すべき内容ではない。

 

また、コントレイルは、去年のジャパンカップでもアーモンドアイに離されてしまい、混戦の2着争いを制するのが精一杯であった。

 

なお、そのとき同タイムで4着だったのがカレンブーケドールである。

 

この2戦の走りを見ると、コントレイルは、クラシック3冠で圧倒的な能力を見せてきたが、それは4歳世代のレベルの低さに恵まれた感は否めない。

 

よって、天皇賞秋の予想においては、コントレイルに高い評価を与えるべきではあるものの、人気を考えると絶対視までは禁物である。

 

安田記念組

2着のグランアレグリア(ルメール)が出走を予定している。

 

グランアレグリア

安田記念の2着という結果は、後方の馬群で包まれ仕掛けが遅れてしまったにもかかわらず、頭差まで迫っており、負けて強しの内容であった。

 

また、グランアレグリアは、安田記念、スプリンターズステークス及びヴィクトリアマイルを制しており、マイル以下ならば現役最強馬である。

 

なお、グランアレグリアは、道悪適性の差で大阪杯で4着に敗れたと見ることもできるが、マイル戦線より王道の中距離戦線の方がレベルが高いという見方もできる。

 

よって、天皇賞秋の予想においては、グランアレグリアにも高い評価は与えるべきだが、コントレイルと同様に過信は禁物でもある。

 

日本ダービー組

2着のエフフォーリア(横山武)が出走登録している。

 

エフフォーリア

日本ダービーの2着という結果は、シャフリヤールには切れ負けしてしまったが、先に抜け出して目標になる横綱競馬で差されてしまっただけと見ることもできる。

 

また、エフフォーリアは、皐月賞を3馬身差で制しているように、3歳世代でトップクラスの一頭であることは疑いの余地がない。

 

問題は古馬との力関係だが、正直やってみなければわからないものの、上の2世代(4~5歳馬)のレベルが低かったこと(特に牡馬)を考えると、通用する可能性は高い。

 

よって、天皇賞秋の予想においては、3歳馬エフフォーリアにもかなり高い評価を与えるべきである。

 

宝塚記念組

4着のカレンブーケドール(戸崎圭太)が出走を予定している。

 

カレンブーケドール

宝塚記念の4着という結果は、クロノジェネシスには力負けであったが、前残りの展開を考えると、レース内容としては着順以上の価値はある。

 

また、カレンブーケドールは、いまだ2勝馬だが、G1で3着の2着を含め一度も掲示板を外していない。

 

特に、ジャパンカップで2着と4着の実績があり、去年のジャパンカップでは、カレンブーケドールは、コントレイルと同タイムで走っている。

 

よって、天皇賞秋の予想においては、相手なりに崩れないカレンブーケドールにもかなり高い評価を与えるべきである。

 

天皇賞春組

1着のワールドプレミアが出走登録している。

 

ワールドプレミア

天皇賞春の勝利という結果は、1枠を生かして中団のインで脚をためて2周目の3~4コーナーから外に持ち出して差し切る展開の助けがあったことは確かだが、長距離戦ならばトップクラスの能力であることを改めて示した。

 

また、カレンブーケドールに3馬身近い差をつけたことも立派である。

 

よって、天皇賞秋の予想においては、休み明けで距離不足の感があるものの、ワールドプレミアにもそれなりの高い評価を与えるべきである。

 

新潟記念組

2着のトーセンスーリヤ(横山和生)が出走を予定している。

 

トーセンスーリヤ

新潟記念の2着という結果は、57.5キロのハンデを考えると立派だが、差された相手がマイネルファンロンであったことを考えると、弱いメンバー構成に助けられた感も否めない。

 

また、トーセンスーリヤは、函館記念を3馬身差で圧勝しているが、こちらも弱いメンバー構成と逃げ争いをした2頭から大きく離れた3番手をポツンと一頭で気分良く追走する展開に恵まれたものである。

 

よって、天皇賞秋の予想においては、トーセンスーリヤに高い評価は不要である。

 

中山記念組

1着のヒシイグアス(松山弘平)が出走登録している。

 

ヒシイグアス

中山記念の勝利という結果は、好位追走から抜け出しており着差以上に余裕があるようにも見えた。

 

ただし、中山記念では、内で脚を貯める展開に恵まれたものの2着馬はケイデンスコールであり、そのケイデンスコールは安田記念で10着など一線級相手では通用していない。

よって、天皇賞秋の予想においては、4連勝中という未知の魅力を考慮しても、ヒシイグアスには押さえ程度の評価を与えれば十分である。

 

毎日王冠組

3着のポタジェ(川田将雅)・5着のカイザーミノル(横山典弘)・6着のサンレイポケット(鮫島駿)・10着のカデナ(田辺裕信)・13着のラストドラフトの合計5頭が出走を予定している。

 

ポタジェ

毎日王冠の3着という結果は、出遅れても差し切られた上位2頭に力負けであったが、好位のインを追走したことを考えると、もう少し走って欲しかったことも事実である。

 

また、ポタジェは、新潟大賞典において、コース取りの差があったにせよ、サンレイポケットに差されてしまっている。

 

よって、天皇賞秋の予想においては、ポタジェに高い評価は不要である。

 

カイザーミノル・サンレイポケット・カデナ・ラストドラフト

 

毎日王冠のレース内容は見所がなかった。

 

よって、天皇賞秋の予想においては、さらなるメンバー強化を考えると、カイザーミノル、サンレイポケット、カデナ及びラストドラフトにも高い評価は不要である。

 

以上、天皇賞秋に出走登録している有力各馬の能力を分析した。

 

この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して天皇賞秋(2021年)の最終的な予想を決断する。

教えてマスターQ&A 天皇賞・秋編

2021年天皇賞・秋に関する以下の質問に予想屋マスターが 【教えてマスターQ&A・天皇賞・秋・2021】で答えています。こちらの記事とあわせてご覧ください。

 

過去10年の連対馬一覧表

年度

馬番

馬名

馬齢

人気

騎手

2020

1

9

アーモンドアイ

5

1

ルメ

2

6

フィエールマン

5

5

福永祐

3

7

クロノジェネシス

4

2

北村友

2019

1

2

アーモンドアイ

4

1

ルメ

2

9

ダノンプレミアム

4

3

川田将

3

5

アエロリット

5

6

戸崎圭

2018

1

4

レイデオロ

4

2

ルメ

2

9

サングレーザー

4

4

モレ

3

10

キセキ

4

6

川田将

2017

1

7

キタサンブラック

5

1

武豊

2

2

サトノクラウン

5

2

デム

3

8

レインボーライン

4

13

岩田康

2016

1

8

モーリス

5

1

ムー

2

12

リアルスティール

4

7

デム

3

14

ステファノス

5

6

川田将

2015

1

8

ラブリーデイ

5

1

浜中俊

2

14

ステファノス

4

10

戸崎圭

3

16

イスラボニータ

4

6

蛯名正

2014

1

4

スピルバーグ

5

5

北村宏

2

1

ジェンティルドンナ

5

2

戸崎圭

3

15

イスラボニータ

3

1

ルメ

2013

1

7

ジャスタウェイ

4

5

福永祐

2

9

ジェンティルドンナ

4

1

岩田康

3

6

エイシンフラッシュ

6

3

デム

2012

1

12

エイシンフラッシュ

5

5

デム

2

4

フェノーメノ

3

1

蛯名正

3

6

ルーラーシップ

5

2

メン

2011

1

12

トーセンジョーダン

5

7

ピン

2

7

ダークシャドウ

4

2

ベリ

3

8

ペルーサ

4

6

横山典

出走予定馬

馬名

馬齢

前走

馬名

馬齢

前走

コントレイル

4

大阪杯(G1)3

ペルシアンナイト

7

札幌記念(G2)3

グランアレグリア

5

安田記念(G1)2

大阪杯(G1)4

ユーキャンスマイル

6

札幌記念(G2)6

エフフォーリア

3

日本ダービー2

モズベッロ

5

京都大賞典(G2)13

カレンブーケドール

5

宝塚記念(G1)4

天皇賞()(G1)3

サンレイポケット

6

毎日王冠(G2)6

ワールドプレミア

5

天皇賞()(G1)1

カイザーミノル

7

毎日王冠(G2)5

ポタジェ

4

毎日王冠(G2)3

ラストドラフト

5

毎日王冠(G2)13

ヒシイグアス

5

中山記念(G2)1

カデナ

7

毎日王冠(G2)10

トーセンスーリヤ  

6

新潟記念(G3)2

ムイトオブリガード

7

京都大賞典(G2)10

 

Q1:東京芝2,000mの特徴

東京芝2,000mの特徴を教えてください。8枠の成績が悪いようですが割引きは必要でしょうか?

Q2:大阪杯組の評価

大阪杯から2着のモズベッロ、3着のコントレイル、4着のグランアレグリア、6着のカデナ、10着のペルシアンナイトが出走予定です。雨の重馬場で、1番人気のコントレイルや2番人気のグランアレグリアにとって厳しい競馬となったと思います。今回良馬場であれば、コントレイルが最有力とみていいのでしょうか?

Q3:安田記念組の評価

安田記念から1番人気2着のグランアレグリア、14番人気6着のカデナ、5番人気10着のケイデンスコールが出走予定です。マスターが完璧的中したレースですが、グランアレグリアは大阪杯の後ヴィクトリアマイルを使っての2戦目で、疲れも少しあったのかと思います。グランアレグリアはマイルを2回使った後の距離延長となります。以前からマスターはグランアレグリアは距離が短い方がいいと言っていましたが、今回も変わらないですか?

Q4:エフフォーリアの評価

日本ダービー2着、皐月賞1着のエフフォーリアが出走予定です。コントレイル、グランアレグリアよりは前目で競馬をしそうですが、その分マークされやすい可能性もあると思います。初の古馬対戦ですが、マスターは今回のメンバーの中で上位にとりますか?

Q5:天皇賞・春組の評価

天皇賞(春)から3番人気1着のワールドプレミア、4番人気3着のカレンブーケドールが出走予定です。カレンブーケドールは逃げたディアスティマの後ろインの2番手を追走し、最後のコーナー前で勝負に出た感じがしました。ワールドプレミアは最後伸びて勝ちましたが、先行勢の馬群の後ろにつけて、前崩れの展開に恵まれたとみるか、逆に外を回っていたのでカレンブーケドールより強いとみるか、どちらでしょうか?

Q6:毎日王冠組の評価

毎日王冠から4番人気3着のポタジェ、12番人気5着のカイザーミノル、9番人気6着のサンレイポケット、10番人気10着のカデナ、11番人気13着のラストドラフトが出走予定です。ポタジェは好位のインを追走し、カイザーミノルも外枠でしたが途中からインに入れて3番手で最後まで粘りました。カイザーミノルは久々の1,800mで好走したと思いますが、更に今回距離が伸びます。毎日王冠から上位争いに加われそうな馬はいるでしょうか?

Q7:ペースはどうなる?

今年の出走メンバーは逃げ馬がいなそうですが、カイザーミノル、トーセンスーリヤ、ヒシイグアスのどれかが逃げるのでしょうか?こういった逃げ馬がいない場合、スローペースになりやすいのか、逆に意外な馬が前に行ってハイペースになるのか、どちらの可能性が高いのでしょうか?また、ヒシイグアスは前走の中山記念でハイペース前目の競馬で伸びて勝ちました。マスターの評価を教えてください。

Q8:福永騎手は好調?

今年は福永祐一騎手が調子がいいような気がするのですが、マスターと椎名さんの印象を教えてください。また、マスターと椎名さんは若手騎手を見るときに、『これから伸びそう』という目線で見たりしますか?伸びしろがありそうな若手騎手がいたらぜひ教えてほしいです。

 

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この記事を書いた人
事務局スタッフ片山・麻生

予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。

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