高松宮記念(GⅠ)/中京/定量/1200m(左・芝)
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第46回高松宮記念は、大混戦模様であったが、結果的には人気サイドで決着した。
その第46回高松宮記念を制したのは、1番人気に推されたビッグアーサー(福永祐一)であった。
競馬理論の競馬予想では、イン有利の馬場で外を回らされたシルクロードステークスの敗戦は度外視可能であった上に、前が止まらない高速馬場で逃げ争いの直後を走れそうな展開面を考慮し、ビッグアーサーを本命に予想した。
レースでは、ビッグアーサーは、激しい逃げ争いの直後を追走し、直線で外に持ち出されると、粘り込むミッキーアイルを交わして、第46回高松宮記念を制覇した。
ビッグアーサーの第46回高松宮記念の勝利という結果は、前が止まりにくい高速馬場では絶好の位置を追走してのものだが、スプリント戦線ではトップクラスの能力を持つことを改めて証明した。
よって、今後のスプリント戦線においても、ビッグアーサーには第46回高松宮記念馬として高い評価を与えて当然である。
ただし、ビッグアーサーは、いつも1番人気に推される割に人気を裏切ることもある人気先行タイプでもあるので、絶対視までは禁物である。
一方、第46回高松宮記念では、2番人気のミッキーアイル(松山弘平)が2着に粘り込んだ。
競馬理論の競馬予想では、前が止まらない馬場で先行力を生かせると判断し、ミッキーアイルにもかなり高い評価を与えていた。
レースでは、ミッキーアイルは、好スタートを切ったが、外から2頭が来ると、競り合わずに3番手に控えた。
そして、ミッキーアイルは、直線に向いて外に出されると早めに先頭に立ったが、ゴール前でビッグアーサーに交わされてしまい、2着止まりであった。
ミッキーアイルの第46回高松宮記念の2着という結果は、前が止まらない馬場を考慮してもかなり早いペースを先行してのものであり、レース内容としての価値は高い。
よって、今後の短距離重賞の競馬予想においては、楽に先行できる展開や前が止まりにくい馬場の場合には、ミッキーアイルがビッグアーサーを逆転してもおかしくないと判断すべきである。
一方、第46回高松宮記念では、3番人気のアルビアーノ(ルメール)が混戦の3着争いを制した。
アルビアーノは、
中団の馬群の中を追走し、直線でも馬群を割っていい脚を使ったが、3着を確保するのが精一杯であった。
アルビアーノの第46回高松宮記念の3着という結果は、上位2頭に離されたことは残念だが、先行有利の馬場で3着を確保したことは立派である。
よって、今後の短距離重賞の競馬予想においては、外の差しが届く展開や馬場になるようであれば、アルビアーノがビッグアーサー及びミッキーアイルとの差を詰めてもおかしくない。
以上のように、第46回高松宮記念では、ビッグアーサーがG1で悲願の重賞初制覇を飾った。
しかしながら、今のスプリント戦線は、ビッグアーサーの力が抜けているわけではなく、展開や馬場などの条件次第では大きく着順が入れ替わることも確かである。
競馬理論のファンの方は、混戦のスプリント戦線の今後の予想もお楽しみに。
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