高松宮記念(GⅠ)/中京/定量/1200m(左・芝)
第45回高松宮記念は、香港スプリント馬エアロヴェロシティの勝利で幕を閉じた。
競馬理論の競馬予想では、ストレイトガールを破った香港スプリントの強い内容から、エアロヴェロシティを本命に予想した。
レースでは、エアロヴェロシティは、逃げ争いの直後のインを追走し、直線では馬場のなかほどに持ち出され3頭の叩き合いとなったが、残り100mくらいで抜け出し、第45回高松宮記念を制覇した。
エアロヴェロシティの第45回高松宮記念の勝利という結果は、荒れ馬場を後続が気にしすぎたことによりペースが落ちての前残りの展開に恵まれたものだが、遠征でのG1制覇は立派である。
よって、秋のスプリンターズステークスの競馬予想においても、エアロヴェロシティには高い評価を与えるべきである。
一方、第45回高松宮記念では6番人気のハクサンムーン(酒井学)が2着に粘り込んだ。
ハクサンムーンは、逃げるアンバルブライベンを行かせて、2番手からの競馬となったが、馬場の荒れていない外目を追走した。
そして、ハクサンムーンは、4コーナー過ぎで早めに先頭に立って懸命に粘り込んだが、エアロヴェロシティに差されてしまい、2着止まりであった。
ハクサンムーンの第45回高松宮記念の2着という結果は、
先行馬有利の展開に恵まれたものではあるが、気分よく先行できればシブトイことを改めて示した。
よって、第45回高松宮記念以降のスプリント戦線においても、イン有利の馬場やマイペースで逃げを打てそうなメンバー構成の時には、ハクサンムーンの逃げ粘りに注意を払うべきである。
一方、第45回高松宮記念では、3番人気のミッキアイル(浜中俊)が3着に入った。
ミッキーアイルは、初のスプリント戦でも気分よく先行でき、好位の外目からレースを進めた。
そして、ミッキーアイルは、直線でも馬場の綺麗な外目に持ち出され、3頭の併せ馬に持ち込んだが、わずかに遅れてしまい、3着止まりであった。
ミッキーアイルの第45回高松宮記念の3着という結果は、前残りの展開に恵まれたものではあるが、ここ2戦で控える競馬を覚えたことは大きな収穫である。
よって、第45回高松宮記念以降の重賞戦線においては、ミッキーアイルがNHKマイルカップ馬の底力を見せてもおかしくないと判断すべきである。
以上のように、第45回高松宮記念では、エアロヴェロシティが香港スプリント馬の底力を見せた。
ただし、第45回高松宮記念は、前残りの展開が結果に大きな影響を与えたものであり、展開や馬場次第では着順が大きく入れ替わった可能性が高い。
競馬理論のファンの方は、混戦のスプリント戦線の穴予想をお楽しみに。
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