スプリンターズステークス(GⅠ)/中山/定量/1200m(右・芝)
第40回スプリンターズステークスでは、一番人気のテイクオーバーターゲット(フォード)が逃げ切ったが、2、3着に、人気薄のメイショウボーラ(福永祐一)、タガノバスティーユ(勝浦)が飛び込んだ。
このため、3連単で250万という波乱の結果となった。勝ったのは、オーストラリアの強豪テイクオーバーターゲットである。テイクオーバーターゲットは、去年の勝ち馬であるサイレントウィットネスと併走して先行した。
そして、テイクオーバーターゲットは、直線に向くと、サイレントウィットネスなどの後続を突き放して、快勝した。テイクオーバーターゲットは、セントウルステークスでシーイズトウショウに完敗したが、日本の競馬2戦目の今回は、体調も良化して、世界一のスピードを見せつけた。
テイクオーバーターゲットの快勝は、2キロ減の斥量及び体調良化など様々な要因によるものであるが、直前に降った大雨が影響した馬場状態が最大の要因であると、第40回スプリンターズステークスの競馬理論の結果では考えている。
中山競馬場の芝コースは、直前の雨の影響により、インが有利になっていた。そのイン有利の馬場が、テイクオーバーターゲットの逃げ切りを生んだといっても過言ではない。
7歳馬なので可能性は低いが、テイクオーバーターゲットが、再度日本の競馬に出走してくるようであれば、第40回スプリンターズステークスの競馬理論の結果では、軽視して予想しようと考えている。2着には、好位のインからメイショウボーラー(福永祐一)が粘り込んだ。
メイショウボーラーは、逃げ争いをした3頭から3馬身ほど離れた4番手のインからレース結果を進めた。つまり、メイショウボーラーは、離れた位置のインを走っており、逃げたのと同じ状態となり、最大限の能力を発揮できる状態であった。
更に、メイショウボーラーにとっても、テイクオーバーターゲットと同様に、イン有利の馬場が味方した。その結果、メイショウボーラーは、2着に粘りこむことができた。
このことから、第40回スプリンターズステークスの競馬理論の結果では、メイショウボーラーの2着は、最高に恵まれての成績であると考えている。よって、メイショウボーラーが今回の好走で復調なったと判断されて人気になるようであれば、第40回スプリンターズステークスの競馬理論の結果は、メイショウボーラーを軽視して予想すべきと判断している。
3着には、15頭立て15番人気のタガノバスティーユ(勝浦)がインから追い込んだ。
タガノバスティーユは、多少出遅れたが、その後は終始ラチ沿いを追走し、直線でもインから3着に追い込んだ。タガノバスティーユの好走も、上位2頭と同様に、イン有利の馬場によるものである。
しかし、タガノバスティーユは、3歳馬であり、底を見せていないことを考慮すると、今後の成長次第では短距離戦線で活躍する可能性もあり得る。第40回スプリンターズステークスの競馬理論の結果では、タガノバスティーユがスプリンターズステークスの3着で人気になるようであれば、軽視して予想すべきと判断している。
また、タガノバスティーユの今後の成長には期待している。第40回スプリンターズステークスの競馬理論の結果の本命馬であったサイレントウィットネス(コーツ)は、4着に敗れた。
第40回スプリンターズステークスの競馬理論の結果は、サイレントウィットネスの去年の圧倒的な勝ちっぷりから、8分程度の体調でも能力で押し切ると判断し、サイレントウィットネスを本命に予想した。しかし、サイレントウィットネスは、18キロ増からも分かるように、明らかに本調子でなった。
サイレントウィットネスは、スタート後に馬なりで先行して、スピード能力の絶対値の高さは示したが、本調子でないので直線ではテイクオーバーターゲットに離されて、4着に敗れた。
サイレントウィットネスは、7歳馬なので、日本で今後出走する可能性は低いが、出走してきたとしても往年の力を望むのは酷であると第40回スプリンターズステークスの競馬理論の結果では判断している。
第40回スプリンターズステークスには、直前の大雨による馬場状態が大きな影響を与えた。
よって、スプリンターズステークスでインを走った馬は、着順よりも低い評価をすべきであり、スプリンターズステークスで外を走った馬は、着順よりも高い評価を与えるべきである。
このような冷静な分析が、今後の予想に生きてくるのである。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。