スプリンターズステークス(GⅠ)/中山/定量/1200m(右・芝)
第47回スプリンターズステークスは、単勝1.3倍と圧倒的な1番人気に推されたロードカナロア(岩田康誠)の連覇で幕を閉じた。
競馬理論の競馬予想では、スプリント戦線では敵なしのロードカナロアに人気でも逆らえないと判断し、本命評価とした。
レースでは、ロードカナロアは、若干出遅れ気味のスタートであったが、徐々に押し上げて好位から競馬を進めた。そして、ロードカナロアは、4コーナーでは早くも射程圏に捉えると、直線では難なく抜け出して、第47回スプリンターズステークスを制覇した。
ロードカナロアの第47回スプリンターズステークスの勝利という結果は、着差以上に余裕のある内容であり、改めてスプリント戦線では敵なしということを証明した。
よって、第47回スプリンターズステークス以降の短距離戦線の競馬予想においても、ロードカナロアには絶対的な評価を与えて当然である。
一方、第47回スプリンターズステークスではハクサンムーン(酒井学)が2着に粘り込んだ。
競馬理論の競馬予想では、楽に先行できればしぶとく粘るハクサンムーンに2着候補の一頭という評価を与えていた。
レースでは、ハクサンムーンは、抜群のスタートを切ったこともあり、楽に逃げを打てた。 そして、ハクサンムーンは、直線に向いても抜群の手応えであったが、ロードカナロアには差されてしまい、2着止まりであった。
ハクサンムーンの第47回スプリンターズステークスの2着という結果は、テンの3ハロン32秒9というハイペースを考えると立派だが、前日までと一変して極端にインが有利となった馬場を逃げる展開に恵まれたと見ることもできる。
よって、第47回スプリンターズステークス以降の短距離戦線の競馬予想においては、ハクサンムーンのスピードに高い評価を与えるべきであるが、外の差しが届く馬場となった時には絶対視は禁物である。
一方、第47回スプリンターズステークスでは15番人気のマヤノリュウジン(池添謙一)が3着に入り、3連系の馬券の波乱を演出した。
マヤノリュウジンは、先行争いの直後の好位のインを追走し、直線でもしぶとく伸びて、ハクサンムーンに迫ったが、3着までが精一杯であった。
マヤノリュウジンの第47回スプリンターズステークスの3着という結果は、好位のインを追走してロスのない競馬をすることによってイン有利の馬場を最大限に生かしたものであり、レース内容としては着順ほどの価値はない。
よって、今後の短距離戦線の競馬予想においては、マヤノリュウジンに第47回スプリンターズステークス3着馬ほどの高い評価は不要である。
一方、第47回スプリンターズステークスでは、マジンプロスパー(福永祐一)が4着に入った。マジンプロスパーは、中団の外目を追走し、直線でも外からいい脚を使って追い込んだが、内で粘る馬を捕えることはできず、4着に敗れてしまった。
マジンプロスパーの第47回スプリンターズステークスの4着という結果は、終始外を回らされてのものであり、レース内容としてはロードカナロアに続く2番手の評価を与えるべきである。
よって、第47回スプリンターズステークス以降の短距離戦線の競馬予想においては、マジンプロスパーに高い評価を与えて当然である。
ただし、マジンプロスパーは、外から被されると能力を発揮できないので、内枠を引いた時には評価を下げるべきとも判断している。
以上のように、第47回スプリンターズステークスは、ロードカナロアの強さだけが目立つ一戦となった。
競馬理論のファンの方は、ロードカナロアの今後の走りにも大いに期待して頂きたい。
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