秋華賞(GⅠ)/京都/馬齢/2000m(右・芝)
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秋華賞(2017年)は、1番人気のアエロリット(横山典弘)が7着に敗れてしまったものの、3番人気のディアドラ(ルメール)が勝利を収め、上位人気馬同士の決着となった。
競馬理論の競馬予想では、開幕週の馬場ながらも大外を回って差し切った紫苑ステークスの着差以上に強い内容からディアドラの能力には高い評価を与えていたものの、前日までのイン有利の馬場を考慮し、ディアドラの評価を下げてしまった。
レースでは、ディアドラは、後方で脚をため、向こう正面からは内に潜り込んだ。
そして、ディアドラは、4コーナーを回るまでインで脚をため、直線で外に持ち出されると、まとめて差し切り、秋華賞(2017年)を制覇した。
ディアドラの秋華賞(2017年)の勝利という結果は、道悪になったことによって上がったペースと外枠ながらもインに潜り込ませたルメール騎手の好騎乗によるものであり、1馬身以上の着差ほど圧倒的な能力差があったわけではない。
よって、エリザベス女王杯の競馬予想においては、ディアドラに秋華賞(2017年)馬としてそれなりに高い評価を与えるべきだが、インが有利な馬場や先行馬が少ないメンバー構成になるようであれば、秋華賞(2017年)の着差だけで過大評価は禁物である。
一方、秋華賞(2017年)では4番人気に推されたリスグラシュー(武豊)が2着に追い込んだ。
リスグラシューは、中団よりやや後方を追走していたが、3コーナー過ぎから外を回って上位に進出した。
そして、リスグラシューは、直線でも外からジリジリと伸びたが、更に外からディアドラに差されてしまい、2着に敗れてしまった。
リスグラシューの秋華賞(2017年)の2着という結果は、コーナーワークで外を回らされてのものであり、コース取りの差を考えると、レース内容としては一番であった。
よって、エリザベス女王杯の競馬予想においては、展開や条件次第で、リスグラシューがディアドラを逆転可能と判断すべきである。
一方、秋華賞(2017年)では、5番人気のモズカッチャン(デムーロ)が3着に入った。
モズカッチャンは、内枠からの発走を生かして、好位のインを確保した。
そして、モズカッチャンは、4コーナーで早めに先頭に並びかけて、後続を一旦は突き放したが、上位2頭に差されてしまい3着止まりであった。
モズカッチャンの秋華賞(2017年)の3着という結果は、ハイペースを早め先頭で粘り込んだことは評価に値するが、上位に進出するまでは内で脚をためたデムーロ騎手の好騎乗によるものでもある。
よって、今後の重賞戦線の競馬予想においては、モズカッチャンが好走するためには、フローラステークス、オークス及び秋華賞(2017年)のように内枠を引いてロスのない競馬ができるかどうかにかかっていると判断すべきである。
以上のように、秋華賞(2017年)は、ディアドラの快勝で幕を閉じた。
ただし、秋華賞(2017年)のレース内容としては、リスグラシューもディアドラと互角である。
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