秋華賞(G1)/阪神競馬場/芝内2000m/右/条件:サラブレッド系3歳牝馬/賞金:8900万円

第20回秋華賞は、一番人気に推されたオークス馬ミッキークイーン(浜中俊)の勝利で幕を閉じた。
競馬理論の競馬予想では、ミッキークイーンの実力に一番の評価を与えつつも、京都の内回りで大外枠を引いたことから、展開面で本命には予想できなかった。
レースでは、ミッキークイーンは外に馬がいなかったこともありいつもより上手にスタートを切れた。
そしてミッキークイーンは、中団を追走し、直線に向くまでできるだけコースロスのないように馬群の中で脚をためつつ、直線で浜中俊騎手に仕掛けられるや一気に突き抜け、第20回秋華賞を制覇した。
ミッキークイーンの第20回秋華賞の勝利という結果は、先行馬総崩れの力比べとなった展開では、ミッキークイーンの力が上であることを示した。
よって第20回秋華賞以降の重賞戦線において、3歳牝馬世代ではミッキークイーンに最も高い評価を与えて当然だが、スタートの悪い追い込み脚質なので、イン有利の馬場や先行馬が少ないレースでは脚を余す可能性を頭に入れておくべきである。
一方、第20回秋華賞では5番人気のクイーンズリング(M.デムーロ)が2着に追い込んだ。
クイーンズリングは後方を追走し、直線まではじっくりと脚をため最後方集団まで一旦は下がった。
そしてクイーンズリングは、大外に持ち出されると、上がりナンバーワンの脚を使い2着に追い込んだ。
クイーンズリングの第20回秋華賞の2着という結果は、ハイペースの前崩れの展開に恵まれたものではあるが、ミッキークイーンにクビ差まで迫ったことは立派である。
よって第20回秋華賞以降の重賞戦線においては、折り合えさえすれば、クイーンズリングが一線級相手でも通用すると判断すべきである。
特に、折り合いがつきやすいように距離を短くしてきた場合に、クイーンズリングの評価を上げるべきである。
さて、第20回秋華賞では8番人気のマキシムドパリ(幸英明)が3着に粘り込んだ。
マキシムドパリは、好位を追走し、直線でも早めに先頭に並びかけたが、外から2頭に交わされてしまい3着止まりであった。
マキシムドパリの第20回秋華賞の3着という結果は、追い込み馬が上位を独占する中で唯一先行して粘り込んでおり、着順以上に強い内容であった。
よって今後の重賞戦線においては、先行有利の展開や馬場になるようであれば、マキシムドパリに第20回秋華賞3着馬以上の評価を与えるべきである。
以上のように第20回秋華賞は、ミッキークイーンの勝利で幕を閉じた。
今後は古馬との戦いになるので、競馬理論のファンの方は、ミッキークイーンに3歳牝馬世代のレベルを考慮して、評価して頂きたい。

予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。
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