エリザベス女王杯(GⅠ)/京都/定量/2200m(右・芝)
第40回エリザベス女王杯は、6番人気のマリアライト(蛯名正義)が混戦を制して重賞初制覇を飾った。
競馬理論の競馬予想では、牡馬相手のオールカマーの内容は評価していたものの、実績的に少し足りない点を考慮して、マリアライトに高い評価を与えることはできなかった。
レースでは、マリアライトは中団の外目を追走し、直線で早めに抜け出すと、後続の追撃を凌ぎ切って第40回エリザベス女王杯を制覇した。
マリアマイトの第40回エリザベス女王杯の勝利という結果は、自ら勝ちに行く強い競馬によるもので、牝馬同士であれば一線級であることを示した。
よって第40回エリザベス女王杯以降の牝馬限定の重賞戦線においては、マリアライトに高い評価を与えて当然である。
ただし、オールカマーの内容を見る限り、マリアライトが牡馬の一線級相手で通用する可能性は低いと判断すべきである。
一方、第40回エリザベス女王杯で1番人気に推されたヌーヴォレコルト(岩田康誠)は2着に敗れてしまった。
ヌーヴォレコルトは、外枠からの発走ということもあり、後方の外目を追走しつつ、直線でも大外から懸命に追い込んだが、2着止まりであった。
ヌーヴォレコルトの第40回エリザベス女王杯の2着という結果は、終始外を回らされてのものであり、オークス馬の底力を見せつけたものと言える。
よって第40回エリザベス女王杯以降の重賞戦線においても、ヌーヴォレコルトにそれなりの高い評価を与えて当然である。
なおヌーヴォレコルトは、内ラチ沿いでロスのない競馬をした時に最大限の能力を発揮するので、内枠を引いた時には第40回エリザベス女王杯2着馬以上の評価を与えるべきである。
第40回エリザベス女王杯では、4番人気のタッチングスピーチが3着に追い込んだ。
タッチングスピーチは、ヌーヴォレコルトと並ぶ位置を進んだが、4コーナーでは前が開かなかったこともあり、反応が悪く置かれてしまった。
しかしタッチングスピーチは、残り200mで一気に脚を伸ばし、3着まで追い込んだ。
タッチングスピーチの第40回エリザベス女王杯の3着という結果は、あと50mもあれば差し切っていたと思われる強い内容であったが、G1で勝ち切るには仕掛けられた時の反応の良さが必要である。
よって第40回エリザベス女王杯以降の重賞戦線においては、負けて強しの内容だったタッチングスピーチにも高い評価を与えるべきである。
ただし、タッチングスピーチは追い込み一手の脚質である上に、反応が悪いところもあるので、先行馬が少ないレースやイン有利の馬場では過信は禁物である。
以上のように、第40回エリザベス女王杯は、マリアライトの重賞初制覇で幕を閉じた。
ただし、第40回エリザベス女王杯は、牝馬限定の重賞レベルと見るのが妥当である。
競馬理論のファンの方は、今後の重賞戦線において、第40回エリザベス女王杯組が牡馬の一線級相手で通用する可能性は低いと判断して頂きたい。
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