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2022/11/08 2022/11/11

【 エリザベス女王杯2022予想】 デアリングタクトの復活なるか?

出走日:2022年11月13日(日)
エリザベス女王杯(GⅠ)/京都/定量/2200m(右・芝)

今週は、フルゲート18頭に対して23頭も出走登録馬があった牝馬のナンバーワン決定戦エリザベス女王杯(2022年)の予想について解説する。

 

エリザベス女王杯は、3冠牝馬デアリングタクトが人気を集めそうだが、前哨戦のオールカマーで敗れている上に、3歳牝馬の上位勢力も出走を予定しており、混戦模様である。

 

そこで、競馬理論の競馬予想では、エリザベス女王杯の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。

 

秋華賞組

1着のスタニングローズ(坂井瑠星)・2着のナミュール(横山武史)・10着のライラック(ミルコ・デムーロ)の合計3頭が出走を予定している。

 

スタニングローズ

秋華賞の勝利という結果は、好位追走から抜け出す正攻法の競馬で押し切っており、G1馬に相応しい内容であった。

 

また、スタニングローズは、オークスでも先行して2着に粘り込んでおり、3歳馬ではもともとトップクラスの能力を示していた。

 

よって、エリザベス女王杯の予想においては、3歳馬のレベル次第ではあるものの、スタニングローズに高い評価を与えるべきである。

 

ナミュール

秋華賞の2着という結果は、終始外を回らされた分届かなかっただけであり、レース内容としてはスタニングローズと互角である。

 

また、ナミュールは、チューリップ賞を圧勝して、桜花賞で1番人気に推されたように、3差牝馬世代ではこちらもトップクラスの能力を秘めている。

 

よって、エリザベス女王杯の予想においては、展開や馬場状態次第で、ナミュールがスタニングローズを逆転可能と判断すべきである。

 

ライラック

秋華賞のレース内容は見どころがなかった。

 

よって、エリザベス女王杯の予想においては、ライラックに高い評価は不要である。

 

オールカマー組

1着のジェラルディーナ(Cデムーロ)・3着のウインキートス(松岡正海)・6着のデアリングタクト(松山弘平)の合計3頭が出走を予定している。

 

ジェラルディーナ

オールカマーの勝利という結果は、1着から3着までを1~3番で独占するイン有利の馬場で内を突く展開に恵まれたが、2着に1馬身半もの差をつけたことは立派である。

 

なお、ジェラルディーナは、オールカマーが重賞初制覇だったが、それ以前も相手なりには走っていた。

 

よって、エリザベス女王杯の予想においては、ジェラルディーナにもそれなりの高い評価を与えるべきだが、オールカマーの勝利だけで過大評価も禁物である。

 

ウインキートス

オールカマーの3着という結果は、イン有利の馬場で好位のインを追走してのものであり、レース内容としての価値は低い。

 

また、ウインキートスは、目黒記念でも3着に逃げ粘っているが、超スローペースの単騎逃げの展開に恵まれただけである。

 

よって、エリザベス女王杯の予想においては、ウインキートスに高い評価は不要である。

 

デアリングタクト

オールカマーの6着という結果は、イン有利の馬場で大外を走らされてしまったため、度外視可能である。

 

なお、デアリングタクトは、3冠牝馬であるだけでなく、その後のジャパンカップでコントレイルと互角の競馬をしている。

 

更に。デアリングタクトは、3冠制覇後勝ちきれない競馬が続いていたが、宝塚記念で復調を印象付けた。

 

よって、エリザベス女王杯の予想においては、デアリングタクトの巻き返しにも注目して当然である。

 

西宮特別組

1着のピンハイ(川田)が出走登録している。

 

ピンハイ

西宮特別の勝利という結果は、少頭数で馬群からバラけたところを気分よく追走する展開に恵まれたことは確かだが、勝ちっぷりと時計を見ると強い内容であった。

 

なお、ピンハイは、オークス4着馬であり、3歳世代のトップクラスとそこまで大きな差はない。

 

よって、エリザベス女王杯の予想においては、ピンハイにも押さえ程度の評価を与えるべきである。

 

府中牝馬ステークス組

1着のイズジョーノキセキ・3着のアンドヴァラナウト(ムーア)・8着のクリノプレミアム・10着のアカイイト(幸英明)・15着のローザノワールの合計5頭が出走を予定している。

 

イズジョーノキセキ

府中牝馬ステークスの勝利という結果は、ソダシを差し切ったことは立派だが、イン有利の馬場で内で脚を溜めさせた岩田騎手の好騎乗に恵まれた。

 

よって、エリザベス女王杯の予想においては、イズジョーノキセキに高い評価は不要である。

 

アンドヴァラナウト・クリノプレミアム・アカイイト・ローザノワール

府中牝馬ステークスのレース内容は見どころがなかった。

 

よって、エリザベス女王杯の予想においては、アンドヴァラナウト、クリノプレミアム、アカイイト及びローザノワールに高い評価は不要である。

 

なお、この中で好走する可能性があるとすれば、去年のエリザベス女王杯馬のアカイイトくらいである。

 

クイーンステークス組

1着のテルツェット(池添謙一)・4着のルビーカサブランカが出走登録している。

 

テルツェット

クイーンステークスの勝利という結果は、イン有利の馬場で1枠からロスのない展開に恵まれたものである。

 

また、テルツェットはG1では毎回二桁着順に沈んでいる。

 

よって、エリザベス女王杯の予想においては、テルツェットに高い評価は不要である。

 

ルビーカサブランカ

クイーンステークスの4着という結果は、イン有利の馬場で終始外を回らされてのものであり、レース内容としては一番であった。

 

ただし、クイーンステークスは一線級不在の弱いメンバー構成でもあった。

 

よって、エリザベス女王杯の予想においては、ルビーカサブランカがテルツェットを逆転しそうだが、馬券圏内まで入るのは難しそうである。

 

以上、エリザベス女王杯に出走登録している有力各馬の能力を分析した。

 

この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、エリザベス女王杯(2022年)の最終的な予想を決断する。

 

マスターと椎名友希が『毎日王冠』の質問に答えます

過去10年の連対馬一覧表

年度

馬番

馬名

馬齢

人気

騎手

2021

1

16

アカイイト

4

10

幸 英

2

5

ステラリア

3

7

松山弘

3

2

クラヴェル

4

9

横山典

2020

1

18

ラッキーライラック

5

1

ルメ

2

13

サラキア

5

5

北村友

3

11

ラヴズオンリーユー

4

3

Mデム

2019

1

2

ラッキーライラック

4

3

スミ

2

6

クロコスミア

6

7

藤岡佑

3

11

ラヴズオンリーユー

3

1

デム

2018

1

12

リスグラシュー

4

3

モレ

2

9

クロコスミア

5

9

岩田康

3

7

モズカッチャン

4

1

デム

2017

1

5

モズカッチャン

3

5

デム

2

4

クロコスミア

4

9

和田竜

3

10

ミッキークイーン

5

3

浜中俊

2016

1

3

クイーンズリング

4

3

デム

2

9

シングウィズジョイ

4

12

ルメ

3

1

ミッキークイーン

4

2

浜中俊

2015

1

12

マリアライト

4

6

蛯名正

2

18

ヌーヴォレコルト

4

1

岩田康

3

8

タッチングスピーチ

3

4

ルメ

2014

1

1

ラキシス

4

3

川田将

2

5

ヌーヴォレコルト

3

1

岩田康

3

15

ディアデラマドレ

4

6

藤岡康

2013

1

3

メイショウマンボ

3

2

武幸四

2

18

ラキシス

3

6

川田将

3

7

アロマティコ

4

5

三浦皇

2012

1

15

レインボーダリア

5

7

柴田善

2

12

ヴィルシーナ

3

1

内田博

3

6

ピクシープリンセス

4

5

デム

出走登録馬

馬名

馬齢

前走

馬名

馬齢

前走

デアリングタクト

5

オールカマー(G2)6

ウインマイティー

5

京都大賞典(G2)3

スタニングローズ

3

秋華賞(G1)1

マジカルラグーン

3

アイルランドオークス(G1)1

ナミュール

3

秋華賞(G1)2

イズジョーノキセキ

5

府中牝馬S(G2)1

ジェラルディーナ

4

オールカマー(G2)1

ウインキートス

5

オールカマー(G2)3

ピンハイ

3

西宮S(3勝クラス)1

テルツェット

5

クイーンS(G3)1

アカイイト

5

府中牝馬S(G2)10

ライラック

3

秋華賞(G1)10

ウインマリリン

4

札幌記念(G2)3

クリノプレミアム

府中牝馬(G2)8

アンドヴァラナウト

4

府中牝馬S(G2)3

ソフトフルート

5

新潟牝馬S(OP)7

Q1:阪神芝2,200Mの特徴

今年は去年に続いて京都ではなく阪神で行われます。昨年はハイペースになり差し決着で大波乱となりました。阪神内回りですが、押さえるべきポイントがあれば教えてください。

Q2:3歳牝馬の評価

秋華賞から3番人気1着のスタニングローズ、2番人気2着のナミュール、6番人気10着のライラック、3勝クラスを快勝したピンハイが出走予定です。秋華賞のスタンニングローズは前目の好位からスムーズな競馬で、ナミュールとライラックは後方から外を回るロスがあったと思います。ピンハイは同じ日の阪神1800mの3勝クラスで快勝しました。少頭数で揉まれない競馬でしたがタイム的には優秀なのでしょうか?また、天皇賞秋では3歳牡馬が活躍しましたが、3歳牝馬のレベルはどうみてますか?

Q3:オールカマー(G2)組の評価

オールカマーから5番人気1着のジェラルディーナ、7番人気2着のウインキートス、1番人気6着のデアリングタクトが出走予定です。内が有利な馬場で、内をロスなく乗ったジェラルディーナとウインキートスは馬場に恵まれたと思いますが、反対にデアリングタクトは後方から外目追走でした。今回デアリングタクトはこの2頭より上位にいけるでしょうか?

Q4:ヴィクトリアマイル(G1)組の評価

以下、ヴィクトリアマイルからの出走馬とその後の成績です。ヴィクトリアマイルは逃げたローザノワールが逃げて4着、ソングラインが後方から届かず5着だったように、前残りに近い展開だったと思います。また府中牝馬Sで12番人気1着のイズジョーノキセキは後方から直線も内を突いて勝ちました。昨年のヴィクトリアマイルでも12番人気5着と好走しています。マスターが上位に評価したい馬を教えてください。

馬名

人気

着順

次走

人気

着順

デアリングタクト

5

6

オールカマー(G2)

1

6

アカイイト

12

8

府中牝馬S(G2)

7

10

テルツェット

8

13

クイーンS(G3)

2

1

アンドヴァラナウト

7

14

府中牝馬S(G2)

3

3

クリノプレミアム

15

16

府中牝馬S(G2)

5

7

Q5:ウインマリリンの評価

宝塚記念(G1)9番人気7着、札幌記念(G2)で5番人気3着のウインマリリンについて。札幌記念は内が有利な馬場で、インの3番手追走でロスなく乗り、馬場と展開に恵まれたと思いますが、勝ち馬のジャックドールと2着のパンサラッサは天皇賞秋でも好走しました(展開は違いますが)。マスターは今回上位評価しますか?それともあまり価値のない3着でしょうか?

Q6:ウインマイティーの評価

マーメイドS(G3)で10番人気1着、京都大賞典(G2)で3番人気3着のウインマイティーの評価を教えてください。マーメイドSは積極的に前に行き内を確保、直線は伸びて快勝でした。この時2着のマリアエレーナは天皇賞秋で1コーナー前で不利があり7着でした。京都大賞典は中団の内目から馬混みに入れて直線は伸びて好走しました。力を付けてきているとみていいのでしょうか?今回は人気にならなそうですが、マスターは人気にならないなら買いの1頭だと思いますか?

Q7: マジカルラグーンについて

アイルランドから3歳のマジカルラグーンが出走予定です。アイルランドオークスの勝ち馬だそうですが、どれくらい強いのか分かりません。主戦騎手のフォーリー騎手も来日するそうですが、椎名さんが知っている情報がありましたら教えてほしいです。

Q8: パンサラッサの激走

天皇賞秋で、パンサラッサが大逃げをうって惜しい2着でした。椎名さんもこれが見たかった!とツイートされていましたが、矢作調教師の作戦は「57秒台で逃げて59秒で上がれば勝てると思っていた」だそうで、流石だな~と思いました。次の香港カップで海外G1連覇の可能性はあると思いますか?
香港スプリント:ジャンダルム、ナランフレグ
香港マイル:シュネルマイスター、ダノンスコーピオン、サリオス
香港カップ:パンサラッサ、ジャックドール、ダノンザキッド、ジオグリフ
香港ヴァーズ:グローリーヴェイズ

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この記事を書いた人
事務局スタッフ片山・麻生

予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。

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