桜花賞(GⅠ)/阪神/馬齢/1600m(右・芝)
桜花賞の過去データに関する質問にマスターが答えます!動画も合わせてご覧ください!
目次
阪神1600mの特徴からみる桜花賞2020
阪神1600mの特徴について教えてください。
阪神1600mは向こう正面、スタートから3コーナーまでの距離が長いのが特徴です。距離が長い分、枠の有利不利があまりなく、基本的にフラットなコースです。また、距離が長いため、無理をして位置を取りにいくことなく比較的ゆっくり流れて、ペースが落ち着きやすいことが多いです。阪神1600mは「内枠より外枠」「差しが届きやすい」とよくネットで書かれていたりしますが、桜花賞に限っては、桜花賞の1週前の大阪杯の週からコース替りなので、意外とインコースが有利になることもあります。桜花賞に限っては、その日の馬場の状態を見て冷静に判断すべきかと思います。ちなみに、過去桜花賞で荒れたレースは、かなりスローパースになって前残りの競馬になった時ですね。
1番人気の成績からみる桜花賞2020
以下、過去10年の1番人気の成績です。単勝オッズ1倍台を含め、1番人気が5連敗中です。1倍台でも来ない理由は何故でしょうか?
年度 | 馬名 | 着順 | オッズ |
2010 | アパパネ | 1 | 2.8 |
2011 | ホエールキャプチャ | 2 | 3.1 |
2012 | ジョワドヴィーヴル | 6 | 2.3 |
2013 | クロフネサプライズ | 4 | 2.8 |
2014 | ハープスター | 1 | 1.2 |
2015 | ルージュバック | 9 | 1.6 |
2016 | メジャーエンブレム | 4 | 1.5 |
2017 | ソウルスターリング | 3 | 1.4 |
2018 | ラッキーライラック | 2 | 1.8 |
2019 | ダノンファンタジー | 4 | 2.8 |
確かに、近年でいうとソウルスターリングとかルージュバックとか、1倍台の割には、飛んでる馬が多いなとは思います。極端な人気に偏りやすいのも原因で、阪神ジュベナイルフィリーズからチューリップ賞と、同じような路線を使ってきて、そこで勝った馬が断然人気になり、勝負付けが終わっていたと思ったら実はそうではなかったというパターンがあります。先ほどの質問でもお伝えしましたが、飛んでるレースはスローパースで、外が伸び辛い馬場で、人気の馬が外を回されて飛んだケースも多いです。ただ今年は1番人気が割れそうなので、この傾向が当てはまるわけではないと思います。また3歳牝馬はこの時期はまだ気性が激しい馬もいて、荒れる傾向にはあると思います。
シンザン記念好走馬からみる桜花賞2020
以下、シンザン記念3着以内だった馬の成績です。シンザン記念3着以内の成績がいいのですが、牡馬相手に対戦して好走しているからでしょうか?
年度 | 馬名 | 着順 | シンザン記念の成績 |
2010 | 該当なし | - | - |
2011 | マルセリーナ | 1 | 3 |
2012 | ジェンティルドンナ | 1 | 2 |
2013 | 該当なし | - | - |
2014 | 該当なし | - | - |
2015 | 該当なし | - | - |
2016 | ジュエラー | 1 | 2 |
2017 | 該当なし | - | - |
2018 | アーモンドアイ | 1 | 1 |
2018 | ツヅミモン | 9 | 2 |
この中でも特にティルドンナとアーモンドアイは、古馬の超一流牡馬相手でも破ってきたくらい、強い牝馬です。桜花賞は阪神ジュベナイルフィリーズとチューリップ賞を使ってから桜花賞に臨むのが王道路線ですが、そこを敢えて牡馬相手のシンザン記念を使うということは、よっぽど陣営が素質を感じているということです。陣営の見る目が合っていて、結果桜花賞でも好走した、という結果だと思います。ただし、今年のシンザン記念勝馬のサンクテュエール(ルメール騎手騎乗)は、シンザン記念の内容が、インコースを引いて、好位のインでスローで流れ込んで、スローで抜け出しただけなので、あまり高い評価はしていません。個人的にはルメール騎手で過剰人気になるのなら、あえて外した方が馬券的には面白いと思っています。
枠順別成からみる桜花賞2020
以下、枠順別成績です。1.2枠の成績が悪いのですが、内枠を引いた馬は割引きした方がいいのでしょうか?
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
1枠 | 0-1-1-36 | 0.0% | 2.6% | 5.3% | 0.0% | 22.6% |
2枠 | 0-0-4-35 | 0.0% | 0.0% | 10.3% | 0.0% | 31.3% |
3枠 | 1-2-1-36 | 2.5% | 7.5% | 10.0% | 25.5% | 28.3% |
4枠 | 5-4-0-30 | 12.8% | 23.1% | 23.1% | 108.7% | 63.6% |
5枠 | 6-0-5-29 | 15.0% | 15.0% | 27.5% | 140.3% | 119.3% |
6枠 | 0-3-4-33 | 0.0% | 7.5% | 17.5% | 0.0% | 54.8% |
7枠 | 5-6-4-45 | 8.3% | 18.3% | 25.0% | 180.3% | 98.8% |
8枠 | 3-4-1-52 | 5.0% | 11.7% | 13.3% | 19.5% | 79.3% |
最初の質問でもお答えしましたが、最初の直線が長いというコース形態上、枠順は有利不利がないとみていいと思います。コース替り2週目で、内が伸びているのか差しが届いているのか、馬場状態をふまえてから枠順をみて予想したほうがいいと思います。
桜花賞の武豊騎手騎乗成績からみる桜花賞2020
以下、桜花賞の武豊騎手騎乗成績です。あまり相性がよくないのですが、気にしなくていいのでしょうか?(今年はレシステンシア騎乗予定)
年度 | 武豊騎手騎乗馬 | 着順 | 人気 |
2010年 | 騎乗馬なし | ||
2011年 | エイシンハーバー | 14着 | 8番人気 |
2012年 | メイショウスザンナ | 5着 | 11番人気 |
2013年 | クロフネサプライズ | 4着 | 1番人気 |
2014年 | ベルカント | 10着 | 4番人気 |
2015年 | レオパルディナ | 11着 | 12番人気 |
2016年 | レッドアヴァンセ | 7着 | 4番人気 |
2017年 | リスグラシュー | 2着 | 3番人気 |
2018年 | マウレア | 5着 | 4番人気 |
2019年 | シェーングランツ | 9着 | 6番人気 |
このデータを見るとクロフネサプライズは敗れましたけど、これはちょと人気になりすぎな感はありましたし、それ以外は凄い人気馬に乗っているわけではないので、特に気にしなくていいと思います。今年は、豊騎手はレシステンシアに乗るんですが、おそらく先行すると思います。豊騎手は逃げ馬が上手いですし、豊騎手が逃げると競りかけてくる騎手が少ないため、好走するチャンスはあると思います。レシステンシアはチューリップ賞で3着でしたが、あのレース内容のように、スローでペースを落とし過ぎて、瞬発力勝負になると分が悪いけれど、阪神ジュベナイルフィリーズのように少し早いペースで後続に脚を使わせながら逃げをうったほうが、レシステンシアは能力を発揮します。豊騎手が後続を上手く離しながら逃げる、という展開がなれば今年は人気に応える可能性が高まると思います。
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