桜花賞(GⅠ)/阪神/馬齢/1600m(右・芝)
第67回桜花賞の結果では、ダイワスカーレット(安藤勝)が、ウオッカ(四位)の追撃を凌ぎ切って優勝した。
ダイワスカーレットは、大外の18番ゲートからすんなり先行し、抑え切れずに先行したアストンマーチャン(武豊)の直後の3番手からレースを進めた。
そして、ダイワスカーレットは、4コーナーで早めに先頭に並びかけて先頭に立つと、断然人気のウオッカに馬体を併せられることもなく、先頭でゴールインした。ダイワスカーレットの第67回桜花賞の結果は、2着のウオッカに1馬身半差をつけており、完勝と言っていいだろう。
この第67回桜花賞の結果の勝利は、牡馬の一線級のアドマイヤオーラ(武豊)との対戦経験が生きたものである。更に、ダイワスカーレットにとっては、前走のチューリップ賞の敗戦も、いい経験になった。
なぜならば、前走のチューリップ賞の敗戦から、瞬発力勝負では、ダイワスカーレットがウオッカに見劣ることを安藤勝騎手が理解したからだ。そのため、第67回桜花賞の結果において、安藤勝騎手は、ウオッカが仕掛ける前に早めに抜け出す競馬を、ダイワスカーレットにさせた。
結果的に、スローペースと安藤騎手のこの判断が、ダイワスカーレットを第67回桜花賞の結果の勝利に導いた。第67回桜花賞の結果でも、安藤勝騎手が、前走のチューリップ賞と同じように、ウオッカに並びかけられてから仕掛けていれば、ダイワスカーレットは、ウオッカに交わされてしまっていただろう。実力に差のない馬同士の対戦は、このような騎手の微妙な判断が勝敗を決する。
よって、安藤騎手のオークスでの騎乗が非常に楽しみである。ダイワスカーレットは、ダイワメジャーの妹ということもあり、2000m以下の距離がベストであることは間違いないが、折り合いに難がある馬ではないので、次走のオークスでも問題なく能力を発揮できるであろう。
よって、ダイワスカーレットが2400mのオークスでも好走する可能性が極めて高いと競馬理論では判断している。
単勝1.4倍と断然人気のウオッカは、ダイワスカーレットに並びかけることすらできずに、1馬身半差の2着に敗れた。ウオッカは、好スタートを切ると、ライバルのダイワスカーレット及びアストンマーチャンをマークする5〜7番手から競馬を進めた。
そして、ウオッカは、ダイワスカーレットの仕掛けを待ってから、追撃を開始したが、ダイワスカーレットとの差は詰まらずに、そのまま2番手でゴールした。ウオッカは、敗れはしたものの、上がり33秒5の脚を使っており、内容的に悲観すべきものではない。
第67回桜花賞の結果におけるダイワスカーレットとウオッカとの差は、位置取りの差によるものと競馬理論では判断している。
つまり、第67回桜花賞の結果では、1000m通過59.8秒という超スローペースの流れを前で競馬を進めたダイワスカーレットに展開が向いただけであり、ウオッカが、ダイワスカーレットに力負けしたわけではない。
よって、ウオッカが次走のオークスでダイワスカーレットと互角以上の競馬をする可能性は高いと競馬理論では判断している。
第67回桜花賞の結果の結果を見る限り、3着以下の馬は、ウオッカ及びダイワスカーレットと明らかな能力差があるといわざるを得ない。
よって、第67回桜花賞の結果の3着以下の馬が、オークスでウオッカ及びダイワスカーレットを逆転する可能性はかなり低い。つまり、今年のオークスは、ウオッカ及びダイワスカーレットの2強で再度決着する可能性が極めて高い。ただし、ウオッカ又はダイワスカーレットのいずれが、オークス馬となるかは非常に難しい。
現時点においては、ウオッカがオークス馬となる可能性が、ダイワスカーレットがオークス馬となる可能性よりも僅かに高いと競馬理論では判断している。
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