桜花賞(GⅠ)/阪神/馬齢/1600m(右・芝)
クラシック第一弾の桜花賞(2018年)は、2番人気のアーモンドアイ(ルメール)の勝利で幕を閉じた。
一方で、単勝オッズ1.8倍と断然人気に推されたラッキーライラック(石橋脩)は、2着止まりであった。
競馬理論の予想では、イン有利の馬場且つ超スローペースを差し切ったシンザン記念の内容から、アーモンドアイにもかなり高い評価を与えていた。
しかしながら、桜花賞の予想では、連の軸という意味でラッキーライラックを本命とした。
アーモンドアイ
レースでは、アーモンドアイは、いつも通り行き脚がつかず、後方からの競馬となった。
その後、アーモンドアイは、直線で大外に持ち出されると、一頭だけ次元の違う脚を披露した。
アーモンドアイは、先に抜け出したラッキーライラックを並ぶ間もなく抜き去り、桜花賞を制覇した。
アーモンドアイの桜花賞の勝利という結果は、着差以上に強い内容で、3歳牝馬世代では能力が一枚も二枚も上であることを示した。
よって、次走のオークスにおいても、アーモンドアイに本命級の高い評価を与えて当然である。
アーモンドアイにとって唯一不安があるとすれば追い込み一手の脚質である。
そのため、インが極端に有利な馬場や先行馬不在のメンバー構成では、脚を余す可能性を考慮すべきである。
ラッキーライラック
一方、桜花賞で1番人気に推されたラッキーライラックは2着であった。
ラッキーライラックは、好スタートを切ると、インの3番手の絶好位を確保した。
そして、ラッキーライラックは、直線に向くと満を持して抜け出し、勝利したかに思えた。
しかしながら、アーモンドアイが外から一気に突き抜け、ラッキーライラックは2着に敗れてしまった。
ラッキーライラックの桜花賞の2着という結果は、好位のインを追走する完璧な競馬によるものである。
つまり、ラッキーライラックはアーモンドアイに力負けであった。
よって、次走のオークスの競馬予想においては、ラッキーライラックがアーモンドアイを逆転するには相当の展開の助けが必要である。
ただし、ラッキーライラックは、器用な脚質で安定感がある。
そのため、馬場や展開次第では、ラッキーライラックが逆転できる可能性も0ではない。
リリーノーブル
一方、桜花賞では3番人気のリリーノーブル(川田将雅)が3着に入った。
リリーノーブルは、中団の外目を追走した。
そして、リリーノーブルは、直線でもきっちりと脚を使って、3着を確保した。
リリーノーブルの桜花賞の3着という結果は、ラッキーライラックまで半馬身差にまで迫っており、立派な内容である。
リリーノーブルは、ラッキーライラックと対戦成績こそ3戦3敗ではあるが、コース取りの差を考えると、レース内容としては互角である。
よって、今後の重賞戦線の予想においては、リリーノーブルに、ラッキーライラックと互角程度の評価を与えるべきである。
以上のように、桜花賞は、アーモンドアイの強さだけが目立つ一戦となった。
競馬理論のファンの方は、アーモンドアイの2018年牝馬クラシック戦線の走りをお楽しみに。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。