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2007/05/05 2012/10/01

【 NHKマイルカップ2007予想】 第12回NHKマイルカップ

出走日:2007年05月06日(日)
NHKマイルカップ(GⅠ)/東京/定量/1600m(左・芝)

第12回NHKマイルカップは、3連単973万9870円という歴史的な大波乱の結果となった。

第12回NHKマイルカップで大波乱を演じたのは、ピンクカメオ(内田博)及びムラマサノヨートー(小林淳)であった。
ピンクカメオは、2走前の菜の花賞でイクスキューズ(横山典)を破っていることから、能力的にまったく通用しないという評価ではないにせよ、前走の桜花賞でダイワスカーレットから2秒遅れの14着に敗れており、レース前に馬券の対象として評価するのは困難であった。
また、ムラマサノヨートーは、前々走の芝1500m戦でダービートライアル2着馬のプラテアードを破っているという実績はあるものの、前走のニュージーランドトロフィーで14着に敗れており、好走を予想するのはかなり困難である。
殆どのレースは、レースが終わってからであれば、結果に対する理由付けができるものだが、第12回NHKマイルカップは、結果の理由が分からない数少ないレースとなってしまった。
競馬理論は、第12回NHKマイルカップを緻密に分析することによって、第12回NHKマイルカップのような結果に対する理由付けができないレースを一つでも減らしていきたいと考えている。

それでは、第12回NHKマイルカップを振り返る。
勝ったピンクカメオは、中段の後方から競馬を進めたが、3コーナー過ぎに外から被されて動けず、4コーナーでは最後方となってしまった。
そして、ピンクカメオは、直線に向いても前が塞がっていたが、内田騎手によって大外に持ち出されると抜群の伸び脚を発揮し、内の17頭をまとめて差しきって先頭でゴールインした。
結果的には、有力馬が道悪を意識して早仕掛けとなる中、前が塞がって仕掛けが遅れたことが、ピンクカメオには味方した。
これは、1着馬から4着馬の四頭のうち、ローレルゲレイロ(藤田信二)を除く三頭が後方から競馬を進めた馬であることから、第12回NHKマイルカップがハイペースであったことがわかる。
また、ピンクカメオは、やや重の馬場を最後方からごぼう抜きして差し切っていることから、重馬場も得意なのだろう。
以上のように、ピンクカメオの第12回NHKマイルカップの勝利は、ハイペースの展開や馬場状態に恵まれた可能性は高い。
しかしながら、ピンクカメオが牡馬の一線級相手を差し切ったこと自体は、評価しなければならない。
更に、桜花賞の惨敗などもあり成績が安定しないので、ピンクカメオの次走以降での評価は非常に難しい。
ただし、ピンクカメオが、次走のオークスで2強(ダイワスカーレット及びウォッカ)を破る可能性は低いと競馬理論では判断している。

2着は、一番人気のローレルゲレイロ(藤田信二)であった。
ローレルゲレイロは、先行集団の外々を進む正攻法の競馬でレースを進めた。
ローレルゲレイロは、直線に向いたところで早くも先頭に並びかける勢いであったが、藤田騎手は、ギリギリまで追い出しを我慢した。
そして、ローレルゲレイロは、藤田騎手に追い出されるとジリジリと伸び先頭に立ったが、ゴール寸前でピンクカメオの強襲にあい、2着に敗れてしまった。
これで、ローレルゲレイロは、NHKマイルカップで5度目の重賞2着となってしまった。
しかしながら、先行馬総崩れの展開の中、早め4番手から2着に粘り込んだローレルゲレイロのレース内容は、NHKマイルカップ出走馬中ナンバーワンといえる。
よって、ローレルゲレイロが、重賞を制覇して2勝目を手にする日は近いと競馬理論では判断している。

3着には、18番人気のムラマサノヨートー(小林淳一)が追い込んだ。
ムラマサノヨートーは、ピンクカメオの外側からレースを進め、直線では馬群を割って追い込み、一瞬先頭に立ったものの、ゴール前でピンクカメオ及びローレルゲレイロの二頭に外から交わされて3着に敗れた。
ムラマサノヨートーの3着も、ピンクカメオの好走と同様に、ハイペースの展開や馬場状態に恵まれたものである。
よって、ムラマサノヨートーにとっては、次走が試金石の一戦となるであろう。

人気のアサクサキングス(武幸四郎)及びオースミダイドウ(岩田康)は、先行したもののハイペースの展開に巻き込まれてしまい、11着及び12着に敗れてしまった。
アサクサキングスは、同じく先行したローレルゲレイロが2着に粘っていることを考慮すると、現時点においてG1では力不足といえるだろう。
つまり、アサクサキングスは、一線級相手では力不足なので、今後のG1で通用する可能性は低い。
一方、オースミダイドウは、休み明けで折り合いを欠いたことを考慮すると、第12回NHKマイルカップのレース内容は度外視することもできる。
よって、オースミダイドウは、次走以降で一変する可能性まであり得ると競馬理論では判断している。
ただし、折り合いの難しさを考えると、オースミダイドウが2400mのダービーで通用する可能性は低いだろう。
一方、マイル以下の距離であれば、オースミダイドウがスピードを生かして一線級相手でも通用する可能性があり得ると競馬理論では判断している。

以上のように、第12回NHKマイルカップでは、重賞史上最高配当が飛び出した。
この第12回NHKマイルカップの大波乱の結果は、雨によるやや重の馬場やハイペースの展開など様々な要因によってもたらされたものであり、出走各馬の実力を正確に反映したものではない。
よって、第12回NHKマイルカップの結果は、出走各馬の次走以降の走りに直結しない可能性が高いと競馬理論では判断している。
ただし、ローレルゲレイロの2着は、内容的に非常に価値が高いので、ローレルゲレイロの次走以降での重賞制覇に競馬理論のファンの方は期待して欲しい。

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この記事を書いた人
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