日刊スポーツ賞中山金杯(GⅢ)/中山/ハンデ/2000m(右・芝)
目次
中山芝2,000mの特徴からみる中山金杯 2021
中山芝2,000mの特徴について教えてください。
最初のコーナーまでの距離があるので、そんなに枠順はあまり関係ないと考えていいのですが、中山記念の週はCコースにコース替わりになるので、先行馬と内枠がちょっと有利と考えればいいと思います。ただ当日の馬場を見て外差しが届くかは見たほうがいいですね。
トップハンデでも大丈夫?中山金杯 2021
中山金杯はハンデ戦で、57.5キロ以上のハンデ馬は2008年以降で4勝、2着2回、3着2回と活躍しています。ハンデ54キロ以下は苦戦傾向で、55キロの勝利も多くはないようです。斤量が大きくても気にしなくていいのでしょうか?また斤量差が顕著に出る距離やコース、ペースなどはありますか?
他の重賞ハンデ戦よりも中山記念で若干重いハンデの馬が勝つのは、G1をパスしてここを狙ってきている、要は実績のある馬がここを勝ちたくて使っていることが多いからだと思います。ただここ1、2年の傾向だと、下のクラスの実力が底上げされ、オープンとの差がなくなっていて、2勝クラスや3勝クラスの馬がポンと重賞勝つことが多い傾向にあります。個人的には軽ハンデでキャリアの浅い馬がここ近年は有利だと思っています。また、今年は中山記念に実績がある馬が出てこないので、今年重いのはカデナくらいかなと思います。斤量差が顕著に出る距離やコースというのは一概には言えなくて、距離が短い方がいいとか長い方がいいとか、1キロで0.1秒差とか何馬身とか、そんな単純な話ではないのは確かです。同じくらいの能力だったら斤量の軽い馬を上にするとか、総合的に判断しないといけないと思います。
前走休み明けのヒシイグアス 中山金杯 2021
ヒシイグアスは休養明け7ヶ月振りのウェルカムステークス(11/29)に出走し、堀調教師曰く万全ではなかったということですが勝ちました。この日はジャパンカップの日で、内が伸びない特殊な馬場だったと思いますが、マスターは強かったと思いますか?また、松山弘平騎手が乗りましたが、それ以前は外国人騎手しか乗っていません。何か意味があるのでしょうか?それだけ期待されている馬ということですか?
ウエルカムSは超スローペース、2番手を追走したショウナンハレルヤが2着(6番人気)だったように、前残りの展開に恵まれた感が強いです。ヒシイグアスはスローで先行した時しか勝っていないので、あんまり強いとは思っていません。今回も、スローで先行出来る展開にならないと厳しいと思います。ジャパンカップの日は『内が伸びない特殊な馬場』というのは違っていて、内側が荒れてみんな内を開けて走ってはいましたが、内側の荒れていないギリギリのところを走った馬が好走していたので、内側がダメというわけではありませんでした。また、堀厩舎はある程度万全じゃないと使わないので、堀厩舎のレベルでは今一つだったかもしれませんが、実は結構仕上がっていたのではないかと思います。ヒシイグアスは外国人騎手ばかり乗っているということについては、それは『堀厩舎は外国人騎手しか頼まないから』です。外国人騎手が日本に来ていたら外国人騎手に頼む、というだけのことです。
カデナと中山競馬 中山金杯 2021
カデナと言えば小倉や新潟、みたいなイメージがあるのですが、中山はどうでしょうか
カデナは中山の弥生賞も勝っているし、皐月賞でも人気になっていたので、特に小倉や新潟でしか好走しないイメージは僕にはありません。ただ中山金杯はコース替わりの週なので、外が伸びない馬場だと向かないと思います。新潟記念(6着)でも重いハンデで追い込んでいて、有力な1頭だとは思いますが、その日の中山が差しが届くかどうか、先行馬がどれだけ揃ってるかがポイントになると思います。
バイオスパークVSヴァンケドミンゴ 中山金杯 2021
前走の福島記念ではマスター軸のヴァンケドミンゴが2着、マスターが相手に入れなかったバイオスパークが1着でした。マスターは難解な1戦と言っていましたが、今回はバイオスパークとヴァンケドミンゴ、どちらを上にしますか?
バイオスパークはいつも好位のインで脚を溜めてロスの競馬をした時に好走するタイプです。福島記念は、福島の最終週で内が荒れた馬場だったので、追い込み競馬とみて相手に入れななかったのですが、内側の荒れてないギリギリのところを走っていたようにも見えました。バイオスパークが好走するには、今度も内枠引かないとダメだと思います。バイオスパークとヴァンケドミンゴだったら、若干ヴァンケドミンゴの方がいいかなとは思いますが、バイオスパークの枠順が内側だったらバイオスパークが有利になるかなと思います。
ショウナンバルディの評価 中山金杯 2021
中日新聞杯(G3)の4着馬ショウナンバルディは、マスターの普段良く言っている、『岩田騎手が上手く内ラチ沿いを走ったレース』の例かなと思いました。あまり強くはないのかなと感じたのですが、マスターの評価を教えてください。
この日は特に内側が有利だったわけではなく外差しも来ていたので、内側を走っていたから凄く恵まれた、というわけではないのですが、前がゆったり流れたレースだったので、スローで好位のインでそこそこ走ったかなという印象です。今回も内枠を引いて先行馬が少なくてゆったりしたレースになればチャンスはありますが、前が激しくなると惨敗するような気がします。
シークレットランの評価 中山金杯 2021
古都S(3勝クラス)で勝ったシークレットランですが、川田騎手がかなり上手に乗っていたと感じました。中山を多く使っていますが、今回のメンバーの中で通用するでしょうか?
古都Sの解釈は難しくて、シークレットランがスローで好位のインを追走して後ろの馬を交わせなかっただけ、と見るとあんまり強くはない感じがします。ただ、3/7の中山9Rの潮来特別で、キングオブコージが1着でシークレットランは2着でしたが、その後キングオブコージは目黒記念を勝っていたり、横の比較で見ると重賞でも通用するメンバーと戦っています。シークレットランは相手なりに走る馬なので、無視は出来ない1頭だと思います。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。