日刊スポーツ賞中山金杯(GⅢ)/中山/ハンデ/2000m(右・芝)
今週は、フルゲート17頭に対して21頭もの出走登録馬があった中山金杯(2021年)の予想について解説する。
中山金杯は、ハンデ重賞ということもあり、荒れるレースとしても有名である。
中山金杯では、有馬記念を除外となったディープボンドが人気となりそうだが、4歳世代のレベルを考えると波乱もあり得る。そこで、競馬理論の競馬予想では、中山金杯の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
まずは
目次
菊花賞組
4着のディープボンド(和田竜二)が出走登録している。
ディープボンド
菊花賞の4着という結果は、上位2頭には離されてしまったが、一度は先頭に立って見せ場を作った。また、ディープボンドは、日本ダービーでも掲示板を確保しており、ハンデ戦のG3としては実績が上である。ただし、明けて4歳世代は、古馬相手の重賞でほとんど通用しておらず、レベルに疑問が残ることは頭に入れておくべきである。
よって、中山金杯の予想では、ディープボンドに高い評価を与えつつも、世代のレベルを考えると絶対視までは禁物である。
福島記念組
1着のバイオスパーク(池添謙一)・2着のヴァンケドミンゴ(藤岡康太)
の合計2頭が出走を予定している。
バイオスパーク
福島記念の勝利という結果は、内目をロスなく回ったようにも見えたが、最終週で外が伸びる馬場であったことを考えると、レース内容としても悪くない。
よって、中山金杯の予想では、内枠を引いて福島記念と同じような競馬ができれば、バイオスパークの重賞連勝もあり得ると判断すべきである。
ヴァンケドミンゴ
福島記念の2着という結果は、コース取りの差の分だけ敗れた印象だが、得意の福島コースならば重賞でも通用するとこを示した。
よって、中山金杯の予想では、中山コースであっても、ヴァンケドミンゴにそれなりの高い評価を与えるべきである。
中日新聞杯組
4着のショウナンバルディ(津村明秀)・9着のテリトーリアル(石川裕紀人)・18着のマイネルサーパス(丹内祐次)の合計3頭が出走を予定している。
ショウナンバルディ
中日新聞杯の4着という結果は、イン有利の馬場というわけではなかったにせよ、内目でロスなく乗られたものであり、レース内容としてはそこまで価値はない。
よって、中山金杯の予想では、ショウナンバルディが好走するためには、再度先行馬に有利となる展開の助けが必要と判断すべきである。
テリトーリアル
中日新聞杯の9着という結果は、好位のインを追走しながらも伸びを欠いており、見せ場はなかった。ただし、テリトーリアルは、ハイペースを先行した福島記念で3着に粘っており、レース内容としては上位2頭と互角である。
よって、中山金杯の予想では、気分よく先行できる展開になるようであれば、テリトーリアルの粘り込みにも注意を払うべきである。
マイネルサーパス
中日新聞杯のレース内容は見所がなかった。
よって、中山金杯の予想では、マイネルサーパスに高い評価は不要である。
天皇賞秋組
8着のカデナ(三浦皇成)が出走を予定している。
カデナ
天皇賞秋の8着という結果は、スローペースだった上にメンバーが強すぎた。なお、カデナは、いつも堅実に脚を使っており、ハマるかどうかは展開次第である。
よって、中山金杯の予想では、差しが届く展開になるようであれば、カデナにも注意を払うべきである。
ディセンバーステークス組
5着のウインイクシード(戸崎圭太)・6着のマイネルファンロン
の合計2頭が出走登録している。
ウインイクシード
ディセンバーステークスの5着という結果は、好位のインで脚をためた割には伸びを欠いた。ただし、ウインイクシードは、去年の2着馬であり、この条件は得意な舞台である。
よって、中山金杯の予想では、明けて7歳で衰えがある気もするが、ウインイクシードにも押さえ程度の評価は与えるべきである。
マイネルファンロン
ディセンバーステークスのレース内容は見所がなかった。
よって、中山金杯の予想では、マイネルファンロンに高い評価は不要である。
ウェルカムステークス組
1着のヒシイグアス(松山弘平)が出走を予定している。
ヒシイグアス
ウェルカムステークスの勝利という結果は、半年ぶりであったことを考えれば立派だが、スローペースを先行する展開に恵まれたものである。
よって、中山金杯の予想では、上がり目という意味では注意が必要だが、ヒシイグアスを過大評価すべきではない。
日本ダービー組
13着のダーリントンホール(ミルコ・デムーロ)が出走登録している。日本ダービーの13着という結果は、出遅れて自分の競馬ができなかっただけで、着順ほど悲観すべき内容ではない。なお、ダーリントンホールは、共同通信杯を制しており、能力的には互角以上である。
よって、中山金杯の予想では、休み明けであっても、ダーリントンホールに注意は払うべきである。
古都ステークス組
1着のシークレットラン(横山武)が出走を予定している。
シークレットラン
古都ステークスの勝利という結果は、スローで先行する展開に恵まれた感はあるが、休み明けだったことを考えると立派である。
なお、シークレットランは、潮来特別で、後の目黒記念馬キングオブコジーンと差のない競馬をしている。
よって、中山金杯の予想では、シークレットランにもそれなりの評価を与えるべきである。
以上、中山金杯に出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、ハンデ、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、
中山金杯(2021年)の最終的な予想を決断する。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。