日刊スポーツ賞中山金杯(GⅢ)/中山/ハンデ/2000m(右・芝)
第57回中山金杯の結果、ディープインパクト世代のアドマイヤフジ(川田)が早めの競馬で勝負をつけた。
アドマイヤフジは、脚を余した結果3着に敗れた鳴尾記念を再現しないように、積極策となる4~5番手から競馬を進めた。
そして、アドマイヤフジは、4コーナーで早めに先頭に並びかけると、そのまま押し切って先頭でゴールした。
アドマイヤフジの第57回中山金杯の勝利は、スローペースを積極的な競馬をさせた川田騎手の好騎乗によるものでもあるが、57.5キロのハンデを克服して力でねじ伏せたものでもあり、内容的には悪くない。
つまり、アドマイヤフジは、結果的にG3程度のメンバーであれば力が上であることを示した。
ただし、アドマイヤフジはG1でも通用するためには中山金杯後の更なる成長が必要であろう。
第57回中山金杯の結果の2着には、2番人気のエアシェイディ(後藤)が差し込んだ。
エアシェイディは、スローペースを意識して、いつもより積極的な位置となる中段8~10番手から競馬を進めた。
そして、エアシェイディは、直線で外から追い込んだが、2着が精一杯であった。
エアシェイディの第57回中山金杯の結果の2着は、前残りの展開で脚を余してのものであり、内容的には勝ったアドマイヤフジと大差ない。
エアシェイディは、この中山金杯の結果の2着で5度目の重賞2着となってしまったが、ツキがないだけでいつでも重賞を勝てる能力を秘めている。
よって、G2やG3程度であれば、エアシェイディが重賞制覇を果たす日は近いと競馬理論では判断している。
第57回中山金杯の結果では、メイショウレガーロ(田中勝)が3着、シルクネクサス(松岡)が4着に粘り込んだ。
メイショウレガーロは、54キロのハンデを生かして、マイペースの逃げを打ったので、3着に粘ることができた。
また、シルクネクサスは、逃げるメイショウレガーロの直後のインとなる3番手のインから競馬を進めて、直線でも最内をついたが4着が精一杯であった。
逃げたメイショウレガーロ及び3番手のインを追走したシルクネクサスが好走したことからも、第57回金杯がスローペースで前残りの競馬であったことが分かる。
よって、第57回中山金杯の結果、先行した馬には着順以上の評価をしてはならない。
つまり、メイショウレガーロの3着及びシルクネクサスの4着は、展開に恵まれたものであり、内容的な価値は低いことを頭に入れて、中山金杯後の予想に役立てるべきである。
以上のように、第57回中山金杯の結果は、アドマイヤフジ及びエアシェイディの実績馬2頭で結果が出た。
この2頭は、G1では少し能力不足であるが、G3程度ならば結果を示した。
競馬理論は、今年も緻密な分析を生かして、少しでもすべてのレースでの的中に近づきたいと考えているので、宜しくお願いします。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。