日刊スポーツ賞中山金杯(GⅢ)/中山/ハンデ/2000m(右・芝)
第63回中山金杯は、1番人気のディサイファ(四位洋文)が3着に敗れ、5番人気のオーシャンブルー(ベリー)と8番人気のカルドブレッサ(藤岡佑介)との波乱の決着となった。
競馬理論の競馬予想では、有馬記念2着で得意の中山ならば能力的に互角以上と判断していたものの、近走の内容が悪すぎたのでオーシャンブルーを第63回中山金杯の本命には予想できなかった。
レースでは、オーシャンブルーは、中団よりやや後方のラチ沿いで待機した。
そして、オーシャンブルーは、直線に向くまでもじっとインで待機し、直線でも最内を突いて突き抜け、第63回中山金杯を制覇した。
オーシャンブルーの第63回中山金杯の勝利という結果は、ハイペースの前崩れの展開及び終始ロスのない競馬をさせたベリー騎手の好騎乗に恵まれたものである。
よって、2014年の重賞戦線の競馬予想においては、第63回中山金杯の勝利だけでオーシャンブルーが完全復活なったと判断すべきではない。
一方、第63回中山金杯ではカルドブレッサが2着に追い込んだ。
競馬理論の競馬予想では、G3ならば通用することを証明した朝日チャレンジカップの内容から、カルドブレッサに押さえ程度の評価を与えていた。レースでは、カルドブレッサは、勝ったオーシャンブルーと並ぶような位置を進み、直線で大外から追い込んだが、2着止まりであった。
カルドブレッサの第63回中山金杯の2着という結果は、直線で前が壁になり外に持ち出すために仕掛けが遅れるロスがあってのものであり、負けて強しの内容であった。
よって、2014年の重賞戦線の競馬予想においては、3.5キロのハンデ差を考慮しても、カルドブレッサにオーシャンブルーと互角の評価を与えるべきである。
一方、第63回中山金杯で1番人気に推されたディサイファは3着に敗れてしまった。
ディサイファは、中団の外目を追走し、4コーナーでは先団を射程圏に入れたが、内からオーシャンブルー外からカルドブレッサに差されてしまい、3着止まりであった。
ディサイファの第63回中山金杯の3着という結果は、1番人気を意識して外を回って早めに仕掛けてのものであって、前崩れの展開を考慮すると、レース内容としては高い評価が必要である。
よって、2014年の重賞戦線の競馬予想においては、展開などの助けがあればディサイファが悲願の重賞制覇を果たしてもおかしくないと判断すべきである。
一方、マックスドリーム及びケイアイチョウサンの第63回中山金杯の好走は、ハイペースによる前崩れの展開に恵まれたものであり、レース内容としては着順ほどの価値はない。
よって、2014年の重賞戦線の競馬予想においては、マックスドリーム及びケイアイチョウサンに第63回中山金杯の着順ほどの高い評価は不要である。
以上のように、第63回中山金杯は、ハイペースの前崩れの展開が結果に大きな影響を与えた。そのため、2014年の重賞戦線の競馬予想においては、展開や条件次第で第63回中山金杯組の着順が大きく入れ替わることを頭に入れて、予想して
頂きたい。
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