京都金杯(G3)/京都競馬場/芝外1600m/右/条件:サラブレッド系4歳以上/賞金:6000万円
第53回京都金杯は、5番人気のウインフルブルーム(池添謙一)の逃げ切り勝ちで幕を閉じたレースだった。
競馬理論の競馬予想では、インが極端に有利になる1回京都の芝コースの特性と先行馬不在のメンバー構成を考慮した結果、単騎逃げ濃厚のウインフルブルームを本命に予想した。
レース中、ウインフルブルームは、内からハナを主張すると、ホウライアキコ(和田竜二)が控えてくれたこともあって、マイペースで逃げを打つことができていた。直線で一旦はグランデッツァ(秋山真一郎)に交わされはしたが、二枚腰を見せて差し返し、第53回京都金杯を制覇した。
第53回京都金杯でのウインフルブルームの勝利は、自分の形に持ち込めれば、シブトイことを示したが、55キロの斤量とイン有利の馬場状態でのマイペース逃げのレース展開に恵まれたため、レース内容としての価値はそれほど高くない。
すなわち、2015年の重賞戦線の競馬予想においては、ウインフルブルームの先行力には常に注意を払うべきではあるが、第53回京都金杯馬というだけで過大評価は禁物であろう。
一方で、第53回京都金杯では4番人気に推された去年の覇者エキストラエンド(福永祐一)が2着に差し込んだ。
競馬理論の競馬予想では、京都のマイル戦が最も得意な点とイン有利の馬場状態で絶好となる1枠1番を引いたことから、エキストラエンドにも相当高い評価を与えていた。
レース中、エキストラエンドは、内枠を生かして中団のインを追走しつつ、直線でもそのまま内に潜り込んで懸命に追い込んではいたが、ウインフルブルームもシブトかったため、2着止まりであった。
第53回京都金杯でのエキストラエンドの2着という結果については、
57キロのハンデを考慮すると立派とみているが、イン有利の馬場状態で終始ロスのない競馬をさせた福永騎手の好騎乗によるものともいえる。
そのため、第53回京都金杯以降の重賞戦線の競馬予想において、エキストラエンドが好走するためには、ロスのない競馬をするなどレース展開の助けが必要と判断すべきであろう。
また、第53回京都金杯では7番人気のマイネルメリエンダ(丹内祐次)が3着に入った。
1枠2番からの発走を生かして、好位のインから競馬を進め、直線で外に持ち出されると懸命に上位との差を詰めてはいたが、結果として3着が精一杯であった。
第53回京都金杯でのマイネルメリエンダの3着という結果については、イン有利の馬場状態を最大限に生かしたため、レース内容としては着順ほどの価値はない。
よって、2015年の重賞戦線の競馬予想において、マイネルメリエンダに第53回京都金杯3着馬ほどの高い評価は不要であろう。
以上のように、第53回京都金杯は、ウインフルブルームの逃げ切り勝ちで幕を閉じたレースだった。
ただし、第53回京都金杯は、京都競馬場のAコースのインが極端に有利な馬場状態が結果に大きな影響を与えたため、第53回京都金杯組は次走以降で着順が大きく入れ替わる可能性が高い。
競馬理論のファンの方は、このことを頭に入れて、次走以降第53回京都金杯組を評価して頂きたい。

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