京都金杯(G3)/京都競馬場/芝外1600m/右/条件:サラブレッド系4歳以上/賞金:6000万円

第55回京都金杯は、単勝1.8倍と断然人気に推されたエアスピネル(武豊)が人気に応え、格の違いを見せつけた。
競馬理論の競馬予想では、レベルの高いクラシック戦線でも常に上位争いをしてきた格上のエアスピネルに、人気であっても逆らうべきではないと判断し、本命に予想した。
レースでは、エアスピネルは、好位から徐々に外を回って上位に進出し、4コーナーでは早くも先頭を射程圏に入れた。
そして、エアスピネルは、直線に向いて早めに先頭に立つと、ブラックスピネルの追い上げを凌ぎ切り、第55回京都金杯を制覇した。
エアスピネルの第55回京都金杯の勝利という結果は、イン有利の馬場で外を回りながら早めに先頭に立って押し切る横綱競馬によるものであり、着差以上に強い内容であった。
よって、2017年のマイル戦線の競馬予想においては、第55回京都金杯の着差以上に強かったエアスピネルにかなり高い評価を与えて当然である。
一方、第55回京都金杯では、6番人気のブラックスピネル(福永祐一)が2着に入った。
競馬理論の競馬予想では、休み前に重賞でも通用する能力を示している上に開幕週の馬場で絶好となる1枠を引いたことから、ブラックスピネルにもかなり高い評価を与えていた。
レースでは、ブラックスピネルは、中団のインを追走し、直線では馬群を割って伸びたが、エアスピネルにハナ差だけ届かず、2着止まりであった。
ブラックスピネルの第55回京都金杯の2着という結果は、エアスピネルにハナ差まで迫ったことは立派だが、イン有利の馬場を最大限に生かしたものでもある。
よって、2017年のマイル重賞戦線の競馬予想においては、ブラックスピネルが好走するためには第55回京都金杯のように展開の助けが必要と判断すべきである。
一方、第55回京都金杯では、5番人気のフィエロが3着に入った。
競馬理論の競馬予想では、G1でも好走歴のあるフィエロに57.5キロでも高い評価が必要と判断していた。
レースでは、フィエロは、中団よりやや後方の馬群の中を追走し、直線でブラックスピネルと馬体を併せて追い込んだが、わずかに伸び負けし、3着に敗れてしまった。
フィエロの第55回京都金杯の3着という結果は、コース取りの差及びハンデを考慮すると、レース内容としてはブラックスピネルを上回る。
よって、2017年のマイル重賞戦線の競馬予想においては、明けて8歳馬となっても大きく衰えていないフィエロにも高い評価を与えるべきである。
以上のように、第55回京都金杯は、エアスピネルの勝利で幕を閉じた。
エアスピネルの第55回京都金杯の勝利は、久々のマイル戦であったが、着差以上に強い内容であった。
競馬理論のファンの方は、マイル戦線に照準を合わせてきたエアスピネルの今後の走りに大いに期待して頂きたい。

予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。
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