東京優駿(GⅠ)/東京/定量/2400m(左・芝)
日本ダービーの過去データに関する質問にマスターが答えます!うまっぷることりさんをゲストにお迎えした 動画も合わせてご覧ください!
目次
過去20年の枠別順成績表から見る日本ダービー2020
以下、枠順別成績です。1枠がかなり有利です。BコースからCコースに替わる影響が大きいのでしょうか?
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
1枠 | 7-3-1-29 | 17.5% | 25.0% | 27.5% | 371.5% | 93.3% |
2枠 | 4-2-3-31 | 10.0% | 15.0% | 22.5% | 55.5% | 95.3% |
3枠 | 2-2-1-35 | 5.0% | 10.0% | 12.5% | 10.3% | 44.3% |
4枠 | 0-5-4-30 | 0.0% | 12.8% | 23.1% | 0.0% | 165.1% |
5枠 | 1-2-1-36 | 2.5% | 7.5% | 10.0% | 21.3% | 33.5% |
6枠 | 2-4-1-33 | 5.0% | 15.0% | 17.5% | 19.8% | 48.3% |
7枠 | 2-1-6-51 | 3.3% | 5.0% | 15.0% | 7.5% | 42.5% |
8枠 | 2-1-3-53 | 3.4% | 5.1% | 10.2% | 25.1% | 59.8% |
確かに5枠以降の回収率の悪さが目立ちますね。内枠が有利になるのは、コース替わりの影響も大きいと思いますが、もう1つ、競馬の祭典日本ダービーということで、馬場を管理する人もいつも以上に綺麗することが原因かと思います。人気馬でも外枠だと取りこぼす可能性は大いにあるので、今年も内枠には注意が必要だと思います。
1番人気の成績と勝ち馬の人気・オッズ一覧から見る日本ダービー2020
以下、過去10年の1番人気の成績と勝ち馬の人気・オッズ一覧です。1番人気が勝ったのは10年で3回、2~3番人気の逆転が大きいようです。今年はコントレイルが1番人気、2番人気はサリオスですが、皐月賞で勝負がついたように見えました。サリオスがコントレイルを逆転するパターンはどんなものでしょうか?
年度 | 1番人気の馬 | 着順 | オッズ | 勝馬 | 人気 | オッズ |
2010 | ヴィクトワールピサ | 3 | 2.1 | エイシンフラッシュ | 7 | 31.9 |
2011 | オルフェーブル | 1 | 3 | オルフェーヴル | 1 | 3 |
2012 | ワールドエース | 4 | 2.5 | ディープブリランテ | 3 | 8.5 |
2013 | キズナ | 1 | 2.9 | キズナ | 1 | 2.9 |
2014 | イスラボニータ | 2 | 2.7 | ワンアンドオンリー | 3 | 5.6 |
2015 | ドゥラメンテ | 1 | 1.9 | ドゥラメンテ | 1 | 1.9 |
2016 | ディーマジェスティ | 3 | 3.5 | マカヒキ | 3 | 4 |
2017 | アドミラブル | 3 | 3.4 | レイデオロ | 2 | 5.3 |
2018 | ダノンプレミアム | 6 | 2.1 | ワグネリアン | 5 | 12.5 |
2019 | サートゥルナーリア | 4 | 1.6 | ロジャーバローズ | 12 | 93.1 |
確かに1番人気は3回しか勝っていませんが、ここ2年の波乱は除いて、殆ど3着以内には来ているので、そこそこ走っているかなという印象です。昨年のサートゥルナーリアはスタートで出遅れましたし、一昨年のダノンプレミアムは距離が長かったりと、勝てなかった原因がはっきりしています。コントレイルとサリオスですが、競馬は常に強い馬が勝つわけでもないので、コントレイルが外枠を引いて、サリオスが内枠を引いて好位のインで脚を溜めれば、数馬身の差は当然逆転可能になると思います。先ほどの質問でもお答えしましたが、枠順の影響は今年も非常に大きいと思います。
前走の結果と人気からみる日本ダービー2020
以下、ダービーの勝ち馬の前走の結果と人気一覧です。前走で人気になった馬と結果が伴った馬がよく来ていると思いますが、2018年のワグネリアンのように、皐月賞1番人気7着→ダービーで巻き返すパターンは今年はあるでしょうか?
年度 | 1番人気の馬 | 前走 | 人気 | 前走の結果 |
2010 | エイシンフラッシュ | 皐月賞 | 11 | 1 |
2011 | オルフェーヴル | 皐月賞 | 4 | 1 |
2012 | ディープブリランテ | 皐月賞 | 3 | 3 |
2013 | キズナ | 京都新聞杯 | 1 | 1 |
2014 | ワンアンドオンリー | 皐月賞 | 4 | 4 |
2015 | ドゥラメンテ | 皐月賞 | 3 | 1 |
2016 | マカヒキ | 皐月賞 | 3 | 2 |
2017 | レイデオロ | 皐月賞 | 5 | 5 |
2018 | ワグネリアン | 皐月賞 | 1 | 7 |
2019 | ロジャーバローズ | 京都新聞杯 | 2 | 2 |
日本ダービーは一線級の3歳馬が目指すレースですので、前走で人気があり結果も伴った馬が多いのは当然です。ワグネリアンの場合は、皐月賞の敗因がはっきりしていて、逆に日本ダービーでは超ドスローで前残りの展開に恵まれた感があります。今年ワグネリアンのパターンがあるかというと、コントレイルとサリオスの2頭が抜けており、皐月賞組惨敗組とは勝負が付いた感があるので、ないと思います。3番人気候補のサトノフラッグも、皐月賞を見ると、弥生賞のレベルがあまり強くなかったとも見れますし、ワーケアもホープフルSでコントレイルと勝負付けが済んでいる感がありますし、弥生賞ではサトノフラッグに負けていることを考えると、今年の場合はコントレイルとサリオスの2強と言っていいでしょう。
ダービー直行のワーケアの評価は?日本ダービー2020
ワーケアは中山のホープフルS、弥生賞で勝てず、中山の皐月賞を回避しました。「左回りがいい」「直線の長い東京のほうがいい」と言われているようですが、マスターの評価を教えてください。
競馬ファンが言っている「右回りがいい」「左回りがいい」という考えは殆ど間違っています。競馬新聞の『右1着〇回2着〇回3着〇回』という結果だけ見て、右回りで結果が出ていたら右回りが得意、左回りの時に勝っていないから左回りが不得意、と考えるのは、まったく意味がありません。使っているレースのレベルが全く違うからです。新馬戦のレベルとダービーのレベルが全然違うことは分かりきっていることなのに、競馬ファンは結果だけ見て判断しようとします。本当にその馬が『右回りが得意』『左回りが得意』かを判断したいのであれば、結果ではなくレース内容まで見て『この馬は左回りの時のほうが右回りの時よりもポテンシャルを発揮している』ということころでまで見るべきです。ですが、そこまで見ている人は殆どいません。ワーケアに関しても、確かに東京で勝ってはいますが、その時はレベルがとても低いレースだったので、比較対象にはなりません。ワーケアは、弥生賞とホープフルSを見る限りでは、皐月賞上位組には勝てないかなというのが私の評価です。ちなみに個人的には、右回りと左回りで能力が違う馬は、騒がれるほどそんなにはいないと思っています。
京都新聞杯から見る日本ダービー2020
若葉Sで快勝したアドマイヤビルゴは京都新聞杯で1番人気で4着に敗れました。若葉Sのレベルが低かったのか、京都新聞杯で勝ったほかの3頭(1着ディープボンド・2着マンオブスピリット・3着ファルコニア)が強いのか、どちらでしょうか?
アドマイヤビルゴは6億円馬として話題になった馬で、京都新聞杯を勝ってダービーに行く予定で、かなり人気(単勝オッズ1.4倍)になっていました。ですが、実は若葉Sの時は人気のない10番人気のキメラヴェリテが逃げて2着に残るくらいインコースがかなり有利な日で、アドマイヤビルゴは1枠を引いて好位のインでを追走して勝ったという内容でした。デビュー戦も実はスローの2番手から押し切っただけで、実は勝った2戦とも内容はそんな強いものではありませんでした。私も本命にしたので偉そうなことは言えないんですが(笑)、アドマイヤビルゴについては、6億円馬のイメージもあり、過剰人気になりすぎていただけで、アドマイヤビルゴを負かした京都新聞杯組が特別強いわけではないと思います。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。