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2022/05/23 2022/05/31

【 日本ダービー2022予想】 イクイノックスが皐月賞の雪辱を果たせるか?

出走日:2022年05月29日(日)
東京優駿(GⅠ)/東京/定量/2400m(左・芝)

今週は、フルゲート18頭に対して22頭もの出走登録馬があった競馬の祭典日本ダービー(2022年)の予想について解説する。

 

ぶっつけで皐月賞2着となったイクイノックスが1番人気となりそうだが、皐月賞上位組は大きな差がなく混戦模様である。

 

そこで、競馬理論の競馬予想では、日本ダービーの出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。

 

皐月賞組

1着のジオグリフ(福永祐一)・2着のイクイノックス(ルメール)・3着のドウデュース(武豊)・4着のダノンベルーガ(川田将雅)・5着のアスクビクターモア(田辺裕信)・6着のオニャンコポン(菅原明)・7着のジャスティンロック(松山弘平)・9着のジャスティンパレス(ミルコ・デムーロ)・11着のビーアスドニッシド(和田竜二)・12着のマテンロウレオ(横山和生)・13着のキラーアビリティ(横山武史)・16着のデシエルト(岩田康誠)の合計12頭が出走登録している。

 

ジオグリフ

皐月賞の勝利という結果は、好位の馬群の中で脚をため、4コーナーで早めに先頭に並びかけて差し切っており、外も不利のない馬場で仕掛けのタイミングがハマったにせよ、レース内容としても強い内容であった。

 

なお、ジオグリフは、朝日杯フューチュリティステークスで5着、共同通信杯で2着に破れているように、皐月賞馬とは言えども、3歳世代で力が抜けているわけではない。

 

よって、日本ダービーの予想においては、ジオグリフに皐月賞馬として高い評価を与えるべきだが、絶対視までは禁物である。

 

イクイノックス

皐月賞の2着という結果は、東京スポーツ杯以来の競馬且つ前に壁が作れずに少し行きたがってのものであり、負けて強しの内容であった。

 

また、イクイノックスは、弱いメンバーに恵まれたとは言えども、新馬戦及び東京スポーツ杯2歳ステークスを楽勝しており、東京コースへの変更もプラスに働きそうである。

 

よって、日本ダービーの予想においては、人気であっても、イクイノックスに本命級の高い評価を与えて当然である。

 

ドウデュース

皐月賞の3着という結果は、後方から上がりナンバーワンの33秒8の脚を使ったが、スローペースで脚を余してしまった。

 

なお、ドウデュースは、弥生賞でも2着に破れているが、このときもスローペースで仕掛けが遅れて脚を余してしまっており、負けて強しの内容であった。

 

また、ドウデュースは、ジオグリフを破って、朝日杯フューチュリティステークスを制している。

 

よって、日本ダービーの予想においては、ドウデュースにもイクイノックスと同様に本命級のかなり高い評価を与えるべきである。

 

ダノンベルーガ

皐月賞の4着という結果は、好位のイン追走から直線も内目から抜け出しを狙ったが、外の3頭には伸び負けてしまった。

 

なお、この敗戦は、外が伸びる馬場状態で内を突いてしまったためと見れば上位3頭と互角と見ることもできるが、この日の8Rや9Rで内目を通った馬が好走しており、そこまで外が有利な馬場だったとは言い切れない。

 

一方で、ダノンベルーガは、共同通信杯でジオグリフを寄せ付けずに、外から一気に差し切った。

 

よって、日本ダービーの予想においては、東京コースに替わって、共同通信杯の内容だけ走れば、ダノンベルーガの差し切りもありうると判断すべきである。

 

アスクビクターモア

皐月賞の5着という結果は、スローペースで逃げる展開に恵まれたと見れば高い評価に値しないという見方もできる一方で、内が伸びない馬場状態で逃げ粘ったと見ればそれなりのレース内容であったと見ることもできる。

 

なお、アスクビクターモアは、弥生賞を制しているが、こちらは超スローペースを先行する展開に恵まれたものである。

 

よって、日本ダービーの予想においては、アスクビクターモアが好走するためには再度楽に先行するなど展開の助けが必要である。

 

オニャンコポン・ジャスティンロック・ジャスティンパレス・ビーアスドニッシド・マテンロウレオ・キラーアビリティ・デシエルト

皐月賞のレース内容は、上位とは差があった。

 

よって、日本ダービーの予想においては、オニャンコポン、ジャスティンロック、ジャスティンパレス、ビーアスドニッシド、マテンロウレオ、キラーアビリティ及びデシエルトに高い評価は不要である。

 

なお、この中で少し注意を払うとすれば、出遅れて終始外を回らされて、直線でも不利を受けて能力を発揮できなかったジャスティンパレスの巻き返しくらいであろう。

 

青葉賞組

1着のプラダリア(池添謙一)・2着のロードレゼルの合計2頭が出走を予定している。

 

プラダリア

青葉賞の勝利という結果は、中団のインで脚をためて直線ではスムーズに外に持ち出す展開に恵まれたものだが、同じ条件を経験した強みはある。

 

よって、日本ダービーの予想においては、皐月賞上位組との比較では見劣る感は否めないが、プラダリアに押さえ程度の評価は与えるべきである。

 

ロードレゼル

青葉賞の2着という結果は、ハイペースを早め先頭と見れば立派だが、逃げ馬から大きく離れた2番手という単騎逃げと同じ状態に恵まれたと見ることもできる。

 

よって、日本ダービーの予想においては、ロードレゼルが好走するためには楽に先行する展開の助けが必要と判断すべきである。

 

プリンシパルステークス組

1着のセイウンハーデス(幸英明)が出走登録している。

 

セイウンハーデス

プリンシパルステークスの勝利という結果は、好位で脚をためる展開と一線級不在のかなり弱いメンバー構成に恵まれたものである。

 

これは、プリンシパルステークスの2・3着馬が未勝利勝ち直後の馬と、1勝クラスでも通用していない馬であったことからもわかる。

 

よって、日本ダービーの予想においては、セイウンハーデスに高い評価は不要である。

 

NHKマイルカップ組

2着のマテンロウオリオン(横山典弘)が出走を予定している。

 

マテンロウオリオン

NHKマイルカップの2着という結果は、前潰れの流れを後方でじっくりと脚をためる展開に恵まれたものである。

 

また、マテンロウオリオンは、マイル戦線では常に重賞でも上位争いを繰り返しているが、クラシックの王道である皐月賞組と比較するとレベルが低い。

 

よって、日本ダービーの予想においては、マテンロウオリオンに高い評価は不要である。

 

以上、日本ダービに出走登録している有力各馬の能力を分析した。

 

この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、日本ダービー(2022年)の最終的な予想を決断する。

 

過去10年の連対馬一覧表

年度

馬番

馬名

人気

騎手

2021

1

10

シャフリヤール

4

福永祐

2

1

エフフォーリア

1

横山武

3

11

ステラヴェローチェ

9

吉田隼

2020

1

5

コントレイル

1

福永祐

2

12

サリオス

2

Dレー

3

6

ヴェルトライゼンデ

10

池添謙

2019

1

1

ロジャーバローズ

12

浜中俊

2

7

ダノンキングリー

3

戸崎圭

3

13

ヴェロックス

2

川田将

2018

1

17

ワグネリアン

5

福永祐

2

12

エポカドーロ

4

戸崎圭

3

7

コズミックフォース

16

石橋脩

2017

1

12

レイデオロ

2

Cルメ

2

4

スワーヴリチャード

3

四位洋

3

8

アドミラブル

1

Mデム

2016

1

3

マカヒキ

3

川田将

2

8

サトノダイヤモンド

2

Cルメ

3

1

ディーマジェスティ

1

蛯名正

2015

1

14

ドゥラメンテ

1

Mデム

2

1

サトノラーゼン

5

岩田康

3

11

サトノクラウン

3

Cルメ

2014

1

2

ワンアンドオンリー

3

横山典

2

13

イスラボニータ

1

蛯名正

3

3

マイネルフロスト

12

松岡正

2013

1

1

キズナ

1

武豊

2

9

エピファネイア

3

福永祐

3

3

アポロソニック

8

勝浦正

2012

1

10

ディープブリランテ

3

岩田康

2

11

フェノーメノ

5

蛯名正

3

14

トーセンホマレボシ

7

Cウィ

出走登録馬

馬名

前走

馬名

前走

イクイノックス

皐月賞(G1)2着

ビーアストニッシド

皐月賞(G1)11着

ダノンベルーガ

皐月賞(G1)4着

ロードレゼル

青葉賞(G2)2着

ドウデュース

皐月賞(G1)3着

アスクワイルドモア

京都新聞杯(G2)1着

ジオグリフ

皐月賞(G1)1着

デシエルト

皐月賞(G1) 16着

キラーアビリティ

皐月賞(G1)13着

セイウンハーデス

プリンシパルS(L)1着

アスクビクターモア

皐月賞(G1)5着

ジャスティンロック

皐月賞(G1)7着

ピースオブエイト

毎日杯(G3)1着

ジャスティンパレス

皐月賞(G1)9着

マテンロウオリオン

NHKマイルC(G1)2着

マテンロウレオ

皐月賞(G1)12着

オニャンコポン

皐月賞(G1)6着

コマンドライン

毎日杯(G3)8着

プラダリア

青葉賞(G2)1着

 

Q1:枠は重要?

東京芝2,400mの特徴を教えてください。桜花賞から一気に距離が伸びますが、毎年マスターは距離適性を重視しますか?距離適性を見るポイントがあれば教えてほしいです。

 

Q2:皐月賞上位組の評価

皐月賞上位から5番人気1着のジオグリフ、3番人気2着のイクイノックス、1番人気3着のドウデュース、2番人気4着のダノンベルーガ、6番人気5着のアスクビクターモア、8番人気6着のオニャンコポンが出走予定です。イクイノックスは休養明けで大外枠から前目につけ直線で抜け出しハナに立ちましたが、ジオグリフに差されました。ドウデュースはいつもより後ろからの競馬でしたが、最後伸びていました。ダノンベルーガは最内枠で、内の荒れていたところを走っていました。アスクビクターモアは逃げて粘り、オニャンコポンは1コーナーで進路が狭くなりましたが、最後も伸びていたと思います。マスターの評価を教えてください。

Q3:皐月賞下位組の評価

皐月賞下位組から、10番人気7着のジャスティンロック、9番人気9着のジャスティンパレス、13番人気11着のビーアストニッシド、14番人気12着のマテンロウレオ、4番人気13着のキラーアビリティ、7番人気16着のデシエルトが出走予定です。デシエルトは大外枠でスタートで躓き、ハナを奪いに行きましたが2番手追走となりました。キラーアビリティは出遅れて、中団の内目追走で伸びませんでした。ジャスティンロックとジャスティンパレスも出遅れて後方からの競馬になりました。キラーアビリティについてマスターは不安視していましたが、今回巻き返せそうな馬はいるでしょうか?

Q4:毎日杯(G3)組の評価

毎日杯から4番人気1着のピースオブエイト、7番人気4着のセイウンハーデスが出走予定です。ピースオブエイトは逃げてそのまま勝ちました。セイウンハーデスは内目追走から外に出しました。雨の稍重馬場で、1番人気でクラシック候補と言われていたドゥラドーレスが出遅れ3着となり波乱となったレースです。ピースオブエイトは楽な競馬で勝ちましたが、今回はデシエルトやアスクビクターモアなど前に行きたい馬もいると考えると難しいでしょうか?それとも枠順によっては消せない馬でしょうか?また、セイウンハーデスは次のプリンシパルSでは前目につけて直線も伸びました。調教師のコメントではシャドウロールの効果があったとのことで、揉まれても大丈夫そうですが、今回のメンバーではどうでしょうか?

Q5:青葉賞(G2)組の評価

青葉賞から4番人気1着のプラダリア、2番人気2着のロードレゼルが出走予定です。プラダリアは中団の内目を追走し、伸びて勝ちました。ロードレゼルは離れた2番手を追走しましたが最後は伸びきれませんでした。プラダリアは新馬戦は出遅れましたが、1戦ごとに良くなっている気がします。この時4着だったグランシエロは、昨年のアイビーS(L)でドウデュースにせまり2着でした。マスターの評価を教えてください。

Q6:京都新聞杯組の評価

京都新聞杯から8番人気1着のアスクワイルドモアが出走予定です。ハイペースで先行した1番人気のブラックブロッサムが5着に敗れたレースです。アスクワイルドモアは中団の内目を追走し、4コーナーで斜行しましたが伸びました。札幌2歳Sは2着で勝ち馬のジオグリフとは4馬身差、ホープフルSは10着、きさらぎ賞では上位のマテンロウレオとダンテスヴューと差があったように思います。今回のメンバーでは厳しいとみていいでしょうか?

Q7:マテンロウオリオンのダービー参戦

NHKマイルカップ(G1)2着のマテンロウオリオンが出走登録しています。最後方からの競馬で大外を伸びました。NHKマイルカップからのローテーションは珍しいと思いますが(松国ローテ、と呼ばれることを初めて知りました)、『思い出出走では?』と噂する競馬ファンもいるみたいです。マスターはどう思いますか?

Q8: 東京競馬の芝について

Twitterでマスターも呟かれていましたが東京競馬の芝コースは、雨が降ってもかなり回復が早いとみていいのでしょうか?5/13(金)に雨がかなり降って、5/14(土)の朝まで雨でしたが、すぐに良馬場になりました。ちなみにこれだけ回復が早いのは東京競馬場だけですか?

 

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次回当選: 4/27 (土)AM11:00
この記事を書いた人
事務局スタッフ片山・麻生

予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。

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