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2012/11/30 2016/08/19

【 ジャパンカップ2012予想】 ジェンティルドンナが4冠達成

出走日:2012年12月02日(日)
ジャパンカップ(GⅠ)/東京/定量/2400m(左・芝)

第32回ジャパンカップは、3冠牝馬ジェンティルドンナ(岩田康誠)が勝利をおさめ、年度代表馬を確定させた。
競馬理論の競馬予想では、今年の3歳牝馬世代のレベルの高さと秋華賞の着差以上の強さからジェンティルドンナに能力的には高い評価を与えていたものの、先行馬不在のメンバー構成で外枠を引いてしまったことから、本命に予想することはできなかった。

レースでは、ジェンティルドンナは、好スタートを切るとインの3番手の絶好位に潜り込んだ。
そして、ジェンティルドンナは、直線でオルフェーヴルとのマッチレースに持ち込んだものの、逃げるビートブラックの外に持ち出すためにオルフェーヴルと接触してしまい、審議の対象となってしまった。
それでも、ジェンティルドンナは、オルフェーヴルとの叩き合いをハナ差だけ制して、第32回ジャパンカップを勝利した。

ジェンティルドンナの第32回ジャパンカップの勝利という結果は、少しだけインが有利な馬場でインの3番手の絶好位を走らせた岩田康誠騎手の好騎乗に恵まれたものだが、3歳牝馬でオルフェーヴルとの叩き合いを制したこと自体は立派である。


よって第32回ジャパンカップ以降のG1戦線の競馬予想においても、ジェンティルドンナには高い評価を与えるべきである。
特に、牝馬限定のレースの競馬予想においては、ジェンティルドンナに絶対的な評価を与えても問題ない。

一方、第32回ジャパンカップで単勝2.0倍の一番人気に推されたオルフェーヴル(池添謙一)はハナ差の2着に敗れてしまった。
オルフェーヴルは、外枠からのスタートということもあり後方の外目を追走し、3コーナー過ぎから徐々に大外を回って進出、4コーナーでは早くも先行集団に取りついた。
そして、オルフェーヴルは、直線でも抜群の手応えで追い出されるとあっという間に先頭に立ち、楽勝するかのようにも見えたのだが、内からジェンティルドンナに差し返されてしまい、2着止まりであった。

オルフェーヴルの第32回ジャパンカップの2着という結果は、終始外を回らされたコース取りの差や直線でジェンティルドンナにぶつけられた不利をも考慮すると、ジェンティルドンナを大きく上回る圧倒的に強いレース内容であった。


よって第32回ジャパンカップ以降のG1戦線の競馬予想においても、オルフェーヴルに圧倒的に高い評価を与えるべきである。
つまりオルフェーヴルは、極端にイン有利な馬場で大外を回らされるなど、よほど不利な状況にならない限りは、負けないと判断すべきである。

一方、第32回ジャパンカップでは2番人気のルーラーシップ(ウィリアムズ)が3着に追い込んだ。
ルーラーシップは、いつものようにスタートで出遅れてしまったが、ウィリアムズ騎手はロスのない競馬をするために内に潜り込ませた。
そしてルーラーシップは、直線で大外に持ち出されると、上がり32秒7の脚で追い込んだものの、既に大勢は決しており、3着を確保するのが精一杯であった。

ルーラーシップの第32回ジャパンカップの3着という結果は、ウィリアムズ騎手がラチ沿いでロスのない競馬をさせたにせよ、32秒7の上がりナンバーワンの脚を使っており、どんな相手でも確実に追い込むことを示した。


よって、第32回ジャパンカップ以降のG1戦線の競馬予想においては、確実に追い込むルーラーシップには高い評価を与えるべきだが、いつも出遅れてしまうことを顧慮すれば、ルーラーシップがG1を差し切るためには、前潰れの展開や外が伸びる馬場などの助けが必要とも判断すべきである。

第32回ジャパンカップで4番人気の3歳牡馬フェノーメノ(蛯名正義)は5着に敗れてしまった。
フェノーメノは好スタートを切ったのだが、1コーナーで内と外から接触されてしまい、少し折り合いを欠いてしまった。
その後フェノーメノは、ジェンティルドンナの直後のインで折り合いをつけたが、直線に向くといつものような脚は使えずに、5着止まりであった。

フェノーメノの第32回ジャパンカップの5着は、1コーナーでの不利が少し影響したものではあるが、その後絶好位を走った割には伸びなかったので、現時点では力負けと判断すべきである。


よって第32回ジャパンカップ以降のG1戦線の競馬予想において、フェノーメノが好走するためには、イン有利の馬場で好位のインを追走するような展開に恵まれる必要があると判断すべきである。

以上のように、第32回ジャパンカップは、3歳牝馬ジェンティルドンナが勝利を収めたとはいえ、オルフェーヴルが圧倒的に強いレース内容であった。
よって今後のG1戦線の競馬予想においては、オルフェーヴルがジェンティルドンナを逆転する可能性が極めて高いと判断すべきである。

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この記事を書いた人
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