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2021/11/23 2021/11/25

【 ジャパンカップ2021予想】 コントレイルが去年の雪辱を果たせるか?

出走日:2021年11月28日(日)
ジャパンカップ(GⅠ)/東京/定量/2400m(左・芝)

 

今週は、フルゲート18頭に対して外国馬3頭を含め合計21頭の出走登録馬があったジャパンカップ(2021年)の競馬予想について解説する。

 

今年は、コントレイルなど4頭ものダービー馬が出走を予定しており、非常に楽しみな一戦である。

 

3冠馬コントレイルが1番人気になりそうだが、レベルの低い4歳世代で人気ほどの信頼感はなく、波乱もあり得る。

 

そこで、競馬理論の競馬予想では、ジャパンカップの出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。

 

天皇賞秋組

2着のコントレイル(福永祐一)・4着のサンレイポケット(鮫島駿)・9着のユーキャンスマイル(藤岡佑介)・10着のムイトオブリガード(柴田善臣)・13着のモズベッロ(池添謙一)の合計6頭が出走登録している。

 

コントレイル

天皇賞秋の2着という結果は、中団追走から徐々に外に持ち出されて上がりナンバーワンの33秒0の脚を使ったが、勝ったエフフォーリアとの差は詰まらなかった。

 

よって、コントレイルは、エフフォーリアには力負けであったが、先週マイルチャンピオンシップを制したグランアレグリアを交わしたことは立派である。

 

なお、コントレイルは、3冠制覇後に臨んだ去年のジャパンカップで2着に敗れたが、デアリングタクトやカレンブーケドールと同タイムだったように、同世代と異なり、古馬相手では抜きん出た存在でないことを表していた。

 

よって、ジャパンカップの予想においては、コントレイルに高い評価を与えるべきだが、レベルの低い4歳世代ということを考慮すると、3冠馬というだけで過大評価は禁物である。

 

サンレイポケット

天皇賞秋の4着という結果は、空いた内を通るロスのない展開に恵まれた上に、上位3頭にも大きく離されてしまっており、レース内容としては着順ほどの価値はない。

 

よって、ジャパンカップの予想においては、サンレイポケットに高い評価は不要である。

 

ユーキャンスマイル・ムイトオブリガード・モズベッロ

 

天皇賞秋のレース内容は見どころがなかった。

 

よって、ジャパンカップの予想においては、ユーキャンスマイル、ムイトオブリガード及びモズベッロに高い評価は不要である。

 

京都大賞典組

1着のマカヒキ(藤岡康太)・2着のアリストテレス(横山武)・3着のキセキ(和田竜二)の合計3頭が出走を予定している。

 

マカヒキ

京都大賞典の勝利という結果は、5年前のダービー馬であり、5年ぶりの勝利は立派である。

 

しかしながら、京都大賞典の4着馬ディアマンミノル、5着馬のロードマイウェイが次走のアルゼンチン共和国杯で通用していないことから、京都大賞典のレースのレベルに疑問が残る。

 

よって、ジャパンカップの予想においては、メンバー強化を考慮すると、マカヒキに高い評価は不要である。

 

アリストテレス

京都大賞典の2着という結果は、直線で先に抜け出して目標になった分だけ差されてしまったが、負けた相手がマカヒキというのはレース内容としては微妙である。

 

なお、アリストテレスは、菊花賞において、コントレイルにクビ差まで迫っており、コントレイルと人気ほどの差はない一方で、アリストテレスの古馬相手の成績が4歳世代のレベルの低さを象徴しているとも言える。

 

よって、ジャパンカップの予想においては、アリストテレスが好走するためにはかなりの展開の助けが必要と判断すべきである。

 

キセキ

京都大賞典の3着という結果は、早め先頭の競馬で粘り込みを狙ったが、上位2頭に差されてしまった上に、京都大賞典のレースのレベルを考慮すると、少し衰えを感じることは否めない。

 

なお、キセキは、菊花賞制覇以来勝ち星から遠ざかっているが、その後もG1で2着が何度かあり、能力的には遜色はない。

 

よって、ジャパンカップの予想においては、先行馬不在のメンバー構成を生かして、楽に逃げを打てた場合にのみ、キセキの粘り込みに注意を払うべきである。

 

神戸新聞杯組

4着のシャフリヤール(川田将雅)が出走登録している。

 

シャフリヤール

神戸新聞杯の4着という結果は、外が不利な馬場で外を回しすぎたことと極端な道悪で能力を発揮できなかっただけで、度外視可能である。

 

なお、シャフリヤールは、日本ダービーにおいて、直線で狭いところに入る厳しい競馬ながらも、エフフォーリアを差し切っており、着差以上の強さを見せつけた。

 

そのエフフォーリアが天皇賞秋でコントレイルに完勝しており、3歳世代のレベルは高い。

 

よって、ジャパンカップの予想においては、シャフリヤールに本命級の高い評価を与えて当然である。

 

秋華賞組

13着のユーバーレーベン(ミルコ・デムーロ)が出走を予定している。

 

ユーバーレーベン

秋華賞の13着という結果は、負けすぎではあるが、休み明けで前残りの展開であったことを考えると、度外視することもできる。

 

なお、ユーバーレーベンは、オークス馬であり、この条件は得意な舞台である。

 

また、ソダシが札幌記念でラヴズオンリーユーを破っていたり、スライリーがエリザベス女王杯で2着と好走しているように、3歳牝馬世代のレベルも低くない。

 

よって、ジャパンカップの予想においては、外の差しが届く展開や馬場になるようであれば、ユーバーレーベンの巻き返しにも注意を払うべきである。

 

府中牝馬ステークス組

1着のシャドウディーヴァ(横山典弘)が出走登録している。

 

シャドウディーヴァ

府中牝馬ステークスの勝利という結果は、差しが不利でない馬場であったことは確かだが、スローペースを差し切ったことは立派である。

 

ただし、府中牝馬ステークスは、牝馬限定である上に一線級不在の弱いメンバー構成に恵まれたことは確かである。

 

よって、ジャパンカップの予想においては、シャドウディーヴァに高い評価は不要である。

 

アルゼンチン共和国杯組

1着のオーソリティ(ルメール)が出走を予定している。

 

オーソリティ

アルゼンチン共和国杯の勝利という結果は、57.5キロのハンデで2馬身半もの差をつけており、力の違いを見せつけた。

 

ただし、オーソリティは、有馬記念や天皇賞春で惨敗を喫しているように、一線級相手では力不足の感が否めない。

 

よって、ジャパンカップの予想においては、楽に先行できそうな場合にのみ、オーソリティに押さえ程度の評価を与えるべきである。

 

外国調教馬

グランドグローリー(クリスチャン・デムーロ)・ジャパン(武豊)・ブルーム(ムーア)の合計3頭が出走登録している。

 

グランドグローリー・ジャパン・ブルーム

いずれの馬も実績的には十分であり、通用する可能性はあるが、日本の馬場への適性など正直走ってみなければ分からないのは確かである。

 

なお、現在の競馬は、日本のレベルが最も高い。

 

よって、ジャパンカップの予想においては、グランドグローリー、ジャパン及びブルームに高い評価は不要である。

 

以上、ジャパンカップに出走登録している有力各馬の能力を分析した。

 

この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、ジャパンカップ(2021年)の最終的な予想を決断する。

 

過去10年の連対馬一覧表

年度

馬番

馬名

馬齢

人気

騎手

2020

1

2

アーモンドアイ

5

1

ルメ

2

6

コントレイル

3

2

福永祐

3

5

デアリングタクト

3

3

松山弘

2019

1

5

スワーヴリチャード

5

3

マー

2

1

カレンブーケドール

3

5

津村明

3

2

ワグネリアン

4

2

川田将

2018

1

1

アーモンドアイ

3

1

ルメ

2

8

キセキ

4

4

川田将

3

11

スワーヴリチャード

4

2

デム

2017

1

1

シュヴァルグラン

5

5

ボウ

2

2

レイデオロ

3

2

ルメ

3

4

キタサンブラック

5

1

武豊

2016

1

1

キタサンブラック

4

1

武豊

2

12

サウンズオブアース

5

5

デム

3

17

シュヴァルグラン

4

6

福永祐

2015

1

15

ショウナンパンドラ

4

4

池添謙

2

6

ラストインパクト

5

7

ムー

3

1

ラブリーデイ

5

1

川田将

2014

1

4

エピファネイア

4

4

スミ

2

1

ジャスタウェイ

5

3

福永祐

3

15

スピルバーグ

5

6

北村宏

2013

1

7

ジェンティルドンナ

4

1

ムー

2

9

デニムアンドルビー

3

7

浜中俊

3

5

トーセンジョーダン

7

11

ビュ

2012

1

15

ジェンティルドンナ

3

3

岩田康

2

17

オルフェーヴル

4

1

池添謙

3

13

ルーラーシップ

5

2

ウィ

2011

1

2

ブエナビスタ

5

2

岩田康

2

16

トーセンジョーダン

5

6

ウィ

3

1

ジャガーメイル

7

14

四位洋

出走予定馬

馬名

馬齢

前走

馬名

馬齢

前走

コントレイル

4

天皇賞()(G1)2

アリストテレス

4

京都大賞典(G2)2

シャフリヤール

3

神戸新聞杯(G2)4

日本ダービー(G1)1

シャドウディーヴァ

5

府中牝馬(G2)1

カレンブーケドール

5

天皇賞()(G1)12

ワグネリアン

6

富士S(G2)6

ユーバーレーベン

3

秋華賞(G1)13

ユーキャンスマイル

6

天皇賞()(G1)9

オーソリティ

4

アルゼンチン共和国杯(G2)1

モズベッロ

5

天皇賞()(G1)13

サンレイポケット

6

天皇賞()(G1)4

グランドグローリー

5

仏オペラ賞(G1)2

キセキ

7

京都大賞典(G2)3

ブルーム

5

BCターフ(G1)2

マカヒキ

8

京都大賞典(G2)1

ジャパン

5

BCターフ(G1)4

 

Q1:東京芝2,400mの特徴

東京芝2,400mの特徴を教えてください。昨年はキセキが大逃げを打ちましたが、今年キセキが逃げて、オーソリティが2番手という展開になりそうですか?

Q2:コントレイルVSエフフォーリア

天皇賞秋で1番人気2着となったコントレイルですが、直線は手応えよく見えましたがエフフォーリアはよせつけず快勝しました。そのエフフォーリアに日本ダービーで勝ったシャフリヤールも出走しますが、マスターはこの2頭だとどちらを上にとりますか?コントレイルはジャパンカップで引退で、何としてでも勝ちたいとは思うのですが・・・。

Q3:天皇賞4着以下馬の評価

天皇賞秋から10番人気4着のサンレイポケット、4番人気12着のカレンブーケドールについて。サンレイポケットは内を追走して伸びましたが上位3頭とは離されました。カレンブーケドールは外枠ではありましたが、今までG1でも好走を繰り返していて、ここまで大きく負けたことはありませんでした。休み明けだったことが原因なのでしょうか?マスターの評価を教えてください。

Q4:ユーバーレーベンの評価

秋華賞で5番人気14着のオークス馬ユーバーレーベンが出走予定です。出遅れて最後も伸びませんでした。怪我をして休み明けで、手塚調教師は『間に合った』と言っていましたが、調教は良くなかったようです。休み明けの時は調教を注意して見たほうがいいのでしょうか?オークスと同じ舞台ですが、今回巻き返しはあるでしょうか?

Q5:京都大賞典組の評価

京都大賞典から9番人気1着のマカヒキ、1番人気2着のアリストテレス、4番人気3着のキセキが出走予定です。ハイペースでキセキは3番手追走し、アリストテレスは中団から、マカヒキはアリストテレスの後ろから伸びてきました。マスターは『今年の京都大賞典はレベルが低かったかも』と言っていましたが、今回のメンバーでは厳しいでしょうか?去年のようにキセキが大逃げをうって、ノーマークで残る展開は考えにくいですか?

Q6:シャドウディーヴァの評価

府中牝馬Sから勝ち馬シャドウディーヴァが出走予定です。後方馬群から外に出すのに少しロスもありましたが最後よく伸びました。重賞で好走歴もあり、やっと勝てたなという印象です。1,600mより長い距離の方が良さそうですが、2,400mまで長くなるとどうでしょうか?このレースで7着だったアカイイトはエリザベス女王杯で勝って大金星でしたが、シャドウディーヴァは今回のメンバーでどうでしょうか?

Q7:招待受託外国馬の評価

今年はフランスからグランドグローリー、アイルランドからブルームとジャパンが出走予定です。ブルームとジャパンは10月のBCターフで対戦し、前目の外を追走したジャパンの後ろからブルームはまくって2着、ジャパンは4着でした。ブルームは今年の凱旋門賞でクロノジェネシスと対戦していますが、雨の重馬場だったこともあり、比較がよく分かりません。グランドグローリーはフランスのG1で好走していますが、あまり参考レースが見つかりませんでした。日本の馬場とも大分違うと思いますが、マスターと椎名さんの見解を教えてください。

Q8:吉田氏がスイススカイダイバー購入の件

ノーザンファームの吉田勝巳氏がアメリカで約5億3000万円で最優秀牝馬スイススカイダイバーを買ってきました。椎名さんはどの馬とつけてほしいですか?

 

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次回当選: 4/20 (土)AM11:00
この記事を書いた人
事務局スタッフ片山・麻生

予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。

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