ジャパンカップ(GⅠ)/東京/定量/2400m(左・芝)
目次
東京芝2,400mの特徴からみるジャパンカップ 2020
東京芝2,400mについて教えてください。今の東京競馬の芝は、騎手がかなり内を開けて走っていますが、この週もそうなりそうですか?
東京芝2,400mはフラットな馬場で強い馬が来る印象があります。今年のエリザベス女王杯の週は、東京の芝は騎手がみんな内を開けて走っていましたが、マイルCSの週からBコースからCコースにコース替わり、しかも3日開催の次の週にジャパンカップが行われますので、必ず土曜の競馬を見る必要があります。ちなみに昨年は内を通った馬が上位を独占しましたが、逆にキタサンブラック(1番人気)が3着に敗れた2017年は、騎手が内側を開けて走っていた年でした。同じ東京芝2,400mのダービーは開幕週なので、インコース有利になることが多いですが、ジャパンカップはその年によって違うということを、念頭に入れて予想した方がいいと思います。
東京芝2,400mの枠順別成績表(過去3年)から見るジャパンカップ 2020
以下、東京芝2,400mの枠順別成績(過去3年)です。あまり差はありませんが、少し内枠有利とみていいでしょうか?また、騎手が内を開けて走る馬場状態の場合は、外枠は割引きした方がいいですか?
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
1枠 | 18-15-13-140 | 9.7% | 18.0% | 25.0% |
2枠 | 23-13-18-142 | 12.0% | 18.0% | 28.0% |
3枠 | 14-15-15-159 | 6.9% | 14.0% | 22.0% |
4枠 | 17-15-14-167 | 8.0% | 15.0% | 22.0% |
5枠 | 17-17-20-176 | 7.4% | 15.0% | 23.0% |
6枠 | 12-19-18-191 | 5.0% | 13.0% | 20.0% |
7枠 | 19-24-16-220 | 6.8% | 15.0% | 21.0% |
8枠 | 14-16-21-243 | 4.8% | 10.0% | 17.0% |
基本的には枠順の有利不利が少ないコース形態ですが、騎手が内側を開けて走る場合は、スタート出たら外に早く出したいので、外枠が有利になることがあります。先ほどもお答えしましたが、馬場は生き物で毎日変わるので、直前まで馬場を見て馬券を買うのがいいと思います。
東京芝2,400mの脚質別成績(過去3年)からみるジャパンカップ 2020
以下、脚質別成績(過去3年)です。逃げ馬の連帯率・複勝率が高いです。天皇賞秋でキセキはスタート出ましたが、逃げませんでした。最初のダッシュが以前より遅くなっているのでしょうか?また、今年逃げるのはどの馬だと思いますか?
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
逃げ | 5-12-7-66 | 5.6% | 19.0% | 27.0% |
先行 | 43-37-39-421 | 8.0% | 15.0% | 22.0% |
差し | 61-55-64-612 | 7.7% | 15.0% | 23.0% |
追込 | 25-30-25-339 | 6.0% | 13.0% | 19.0% |
今の競馬はスローになりやすく、芝もよく管理されて内側有利になりやすいため、東京芝2,400mに限らず、内側先行馬が有利になりやすいです。キセキについてですが、菊花賞までは追い込み馬でしたが、途中から逃げ先行馬に転向しました。今回はトーラスジェミニ辺りがいるので、今回も後ろからの競馬になるため、ちょっと厳しい競馬になると思います。トーラスジェミニを先に行かせて、内の3番手辺りにつけて、かつ内側有利な馬場だった時にどこまで、といったところだと思います。
アーモンドアイG1・9勝目の可能性は?ジャパンカップ 2020
過去10年で、天皇賞秋とジャパンカップを連覇した馬は、2011年のブエナビスタ(降着)以外にはいないそうです。ローテーション的に厳しいのでしょうか?
今の競馬はノーザンの使い分けで、有力馬を順番にG1を獲らせるようなローテンションを組むことと調教技術も上がっているため、ステップレースを使わずぶっつけ本番で結果を出す傾向にあります。天皇秋からジャパンカップ、というローテーションがダメということはないですが、アーモンドアイは1回使うと回復に時間がかかるタイプともいわれますし、安田記念の敗因がローテンションだったとみるか、他に原因があったのか、そこをどう見るかですね。
コントレイルは東京芝2,400mが得意? ジャパンカップ 2020
大井競馬のサンタアニタトロフィーのイベントトークショーで、武豊騎手が、ジャパンカップについて、「東京芝2,400mが一番合うのは3強いの中ではコントレイルだと思う。知らんけど(笑)。」と言っていました。武豊騎手の言っている意味は分からないのですが、確かに日本ダービーは楽に勝っていたように見えます。1週間前の追い切りはよくないとも聞きますが、今回も好走するでしょうか?
日本ダービーのコントレイルは、福永騎手の、内側有利な馬場を生かして乗った好騎乗もあって、楽に勝ったように見えるのだと思います。ただ、菊花賞で、下のクラスから上がってきたアリストテレスにあれだけ迫られているのを見ると、果たして3歳馬のレベルがちょっと低いのではないか、人気ほど強い馬ではない可能性もあると思っています。
デアリングタクトの経験 ジャパンカップ 2020
デアリングタクトは道悪の桜花賞で勝ち、オークスでは前が壁になっても最後突き抜けて勝ちました。厳しい競馬で勝ってきたことは強みになるのでしょうか?今回は初めての古馬対戦、新馬戦以来の牡馬対戦ですが、通用するとみていいでしょうか?
デアリングタクトは、今までの競馬を見る限り、着差以上に強い競馬をしているとは思います。ただ3強の中では、一番後ろから行く脚質なので、コース替わりで内側有利になった時は脚を余すかもしれません。逆に逆に差しが届きやすい馬場になっていたら、勝つ可能性はむしろ上がると思っています。
初東京のグローリーヴェイズとワールドプレミア ジャパンカップ 2020
グローリーヴェイズとワールドプレミアは、初の東京競馬となります。過去10年の勝馬で、東京競馬で勝利経験があった馬は、8頭が該当します。東京競馬の経験がないことはマイナス要素になりますか?ちなみにグローリウェイズは左回りの新潟と中京では実績があるのですが。
ジャパンCに出てくる位の馬は、当然強くてあちこちで勝っていて、東京で勝った馬ことが多いのは当然です。グローリウェイズについても、左回り走ったことあるから東京初めてでも大丈夫じゃない?くらいで、このデータは気にすることはありません。ただ、グローリウェイズは今回のメンバーに入ればちょっと厳しい感じはします。
昨年2着のカレンブーケドール ジャパンカップ 2020
去年のジャパンCでは2着、前走のオールカマーでは2着と惜敗したカレンブーケドールですが、今まで爪に不安があった馬で、爪の状態を見ながら調教していたようです。今回「爪はもう大丈夫。」と陣営からコメントがありました。4歳牝馬はレベルが高いと思うのですが、オールカマーが叩きとすれば、今回チャンスはあるでしょうか?また4回連続2着ですが、勝ちきれない理由があるのでしょうか?
去年の2着は、1枠1番でインコース有利な馬場で恵まれた感はあるし、今年は去年よりメンバーが強いので、去年の2着だけで過大評価は禁物です。ただ、先行できる器用な脚質なので、内側が有利な馬場で、去年と同じような競馬が出来ればチャンスはあると思います。逆に差しが届く馬場になると、他の馬に差されてしまうかなと。いつも堅実に一生懸命走る馬で、勝ちきれないというのも、京都記念で負けた相手はクロノジェネシス、かつ出遅れもあったことを考えると、メンバーが強かっただけとも言えると思います。
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