阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)/阪神/馬齢/1600m(右・芝)
阪神ジュベナイルフィリーズ(2017年)は、人気が割れる混戦模様であったが、2番人気のラッキーライラック(石橋脩)及び3番人気のリリーノーブル(川田将雅)の上位人気馬同士での決着となった。
競馬理論の競馬予想では、アルテミスステークスの強い内容からラッキーライラックに高い評価を与えていたが、本命にすることはできなかった。
レースでは、ラッキーライラックは、ロックディスタウン及びリリーノーブルを前に見る形の中団の外目でスムーズに折り合った。
そして、ラッキーライラックは、直線で石橋脩騎手に追い出されるとグングン伸びて、先に抜け出したリリーノーブルを捕え、阪神ジュベナイルフィリーズ(2017年)を制覇した。
ラッキーライラックの阪神ジュベナイルフィリーズ(2017年)の勝利という結果は、中団から差し切る王道の競馬で2着に1馬身近い差をつけており、現時点での完成度の高さを示した。
よって、2018年の牝馬クラシック戦線の競馬予想においては、ラッキーライラックに主役候補として高い評価を与えて当然である。
一方、阪神ジュベナイルフィリーズ(2017年)では、3番人気に推されたリリーノーブルが2着に入った。
競馬理論の競馬予想では、白菊賞の勝利こそ好位のインを追走していた展開に恵まれた感はあったものの、2戦2勝と能力的にそこを見せていない点を考慮し、リリーノーブルにもそれなりの高い評価を与えていた。
レースでは、リリーノーブルは、好位を追走し、直線半ばで早めに抜け出したが、外からラッキーライラックに差されてしまい、2着止まりであった。
リリーノーブルの阪神ジュベナイルフィリーズ(2017年)の2着という結果は、ラッキーライラックにこそ力負けであったが、早めに抜け出して自ら勝ちに行く競馬は評価に値する。
よって、2018年の牝馬クラシック戦線の競馬予想においては、器用な脚質や展開の助けなどがあれば、リリーノーブルがラッキーライラックとの差を詰めてもおかしくないと判断すべきである。
一方、阪神ジュベナイルフィリーズ(2017年)の3着には、4番人気のマウレア(戸崎圭太)が入った。
マウレアは、ラッキーライラックの内目を追走して直線に入ったが前が壁になってしまった。
そこから、マウレアは、ラッキーライラックとリリーノーブルとの2頭の間を突いて伸びたが、3着が精一杯であった。
マウレアの阪神ジュベナイルフィリーズ(2017年)の3着という結果は、スムーズに前をさばけてさえいれば、2着に上がれていた可能性が高い。よって、2018年の牝馬クラシック戦線の競馬予想においては、マウレアにリリーノーブルと同程度の評価は与えるべきである。
以上のように、阪神ジュベナイルフィリーズ(2017年)は、ラッキーライラックの3連勝でのG1制覇で幕を閉じた。
競馬理論のファンの方は、2018年牝馬クラシック戦線におけるラッキーライラックの走りに大いに期待して頂きたい。
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