有馬記念(G1)/中山競馬場/芝2500m/右/条件:サラブレッド系3歳以上/賞金:3億円

ダミアン・レーン騎手、有馬記念制覇おめでとうございます!
日本に衝撃が走った今年の有馬記念。アーモンドアイがまさかの9着、サートゥルナーリアはやはり強いという内容で、2020年のG1戦線はどうなるか?マスターの振り返りをどうぞ!
圧倒的な強さを見せつけたリスグラシューのラストラン
有馬記念(2019年)は、単勝1.5倍と断然人気に推されたアーモンドアイ(ルメール)が9着に敗れ、中波乱の決着となった。
1着:リスグラシュー
その有馬記念(2019年)を制したのは、2番人気のリスグラシュー(レース)であった。
競馬理論の競馬予想では、宝塚記念の着差以上に強い内容からリスグラシューに、アーモンドアイを唯一逆転可能な対抗馬としてかなり高い評価を与えていたが、海外遠征帰りということから、アーモンドアイを連の軸という意味で本命としてしまった。
レースでは、リスグラシューは、レーン騎手が中団のインに導き、脚をためさせた。
そして、リスグラシューは、2周目の3コーナーの他馬が動いたとこでもじっと我慢をし、直線で外に持ち出されると一気に突き抜け、有馬記念(2019年)を制覇した。
リスグラシューの有馬記念(2019年)の勝利という結果は、5馬身の着差が示すように力の違いを見せつけた。
リスグラシューは有馬記念(2019年)を最後に引退してしまうが、数年後の子供たちの走りに期待したい。
2着:サートゥルナーリア
一方、有馬記念(2019年)では3番人気に推されたサートゥルナーリア(スミヨン)が2着に入った。
サートゥルナーリアは、中団よりやや後方の外目で脚をためた。
そして、サートゥルナーリアは、2周目の3コーナー過ぎから上がっていき、直線で一旦は先頭に立ったものの、リスグラシューにあっという間に交わされてしまい、2着止まりであった。
サートゥルナーリアの有馬記念(2019年)の2着という結果は、リスグラシューにこそ力負けであったが、自ら早めに動いていって強敵相手の2着は立派である。
よって、2020年のG1戦線においては、サートゥルナーリアに常に高い評価を与えて当然である。
3着:ワールドプレミア
一方、有馬記念(2019年)では4番人気のワールドプレミア(武豊)が3着に追い込んだ。
ワールドプレミアは、スタートで出遅れてしまったこともあり、最後方からのレースとなった。
そして、ワールドプレミアは、直線で大外に持ち出されると鋭い脚を使ったが、サートゥルナーリアにクビ差まで迫る3着までが精一杯であった。
ワールドプレミアの有馬記念(2019年)の3着という結果は、ハイペースの前崩れの展開を最後方で脚をためさせた武豊騎手の好判断によるものである。
また、ワールドプレミアは、菊花賞の勝利もロスのない展開に恵まれた感が強い。
よって、2020年の競馬予想においては、ワールドプレミアに、菊花賞1着、有馬記念(2019年)3着というだけで過大評価は禁物である。
一方有馬記念(2019年)では、断然人気のアーモンドアイが9着と惨敗を喫してしまった。
アーモンドアイの有馬記念(2019年)の9着という結果は、1周目のスタンド前で行きたがってしまったこともあり、全く能力を発揮できなかった。
よって、2020年の競馬予想においては、アーモンドアイが巻き返す可能性が高いと判断すべきである。
ただし、アーモンドアイは、瞬発力勝負ならば国内最強クラスだが、スタミナが必要な厳しい流れのときには絶対視までは禁物である。
以上のように、有馬記念(2019年)は、リスグラシューの強さだけが目立つ一戦となった。
競馬理論のファンの方は、アーモンドアイの惨敗により、混戦模様となった2020年の中距離戦線のG1の穴予想をお楽しみに。

予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。
有馬記念の記事一覧


