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2022/12/20 2022/12/22

【 有馬記念2022予想】 エフフォーリアの復活劇で連覇なるか?

出走日:2022年12月25日(日)
有馬記念(GⅠ)/中山/定量/2500m(右・芝)

今週は、フルゲート16頭に対して16頭ぴったりの出走登録馬があった有馬記念(2022年)の競馬予想について解説する。

 

今年に入って国内では負けなしのタイトルホルダーと3歳馬ながら天皇賞を制したイクイノックスとの対決が注目を集めるが、伏兵陣も多彩で、2022年総決算にふさわしいメンバーが揃った。

 

そこで、競馬理論の競馬予想では、有馬記念の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。

 

天皇賞秋組

1着のイクイノックス(ルメール)・11着のポタジェ(吉田隼人)の合計2頭が出走登録している。

 

イクイノックス

天皇賞秋の勝利という結果は、パンサラッサの大逃げで仕掛けどころが難しい中でも、上がり32秒7の脚できっちりと差し切っており、着差以上に強い内容であった。

 

また、イクイノックスは、皐月賞及び日本ダービーと春のクラシックで連続で2着に敗れてしまっているが、皐月賞では外枠から先に動いて目標になってしまった分、日本ダービーでは位置取りの差の分だけ届かなかったが、いずれも負けて強しの内容であった。

 

よって、有馬記念の予想においては、5戦3勝2着2回と連対を外していないイクイノックスにかなり高い評価を与えて当然である。

 

ポタジェ

天皇賞秋の敗戦は、見どころがなかった。

 

よって、有馬記念の予想においては、ボタジェに高い評価は不要である。

 

凱旋門賞組

11着のタイトルホルダー(横山和生)・18着のディープボンド(川田将雅)の合計2頭が出走を予定している。

 

タイトルホルダー

凱旋門賞の敗戦は、海外遠征で日本とは違う馬場で全く競馬にならなかっただけであり、度外視可能である。

 

なお、タイトルホルダーは、今年に入って国内では3戦3勝であり、天皇賞春及び宝塚記念の勝利は、インが有利な馬場状態に恵まれたとはいえども、後続を寄せ付けておらず、古馬では現役ナンバーワンの地位を確立した。

 

そこで問題となるのは、去年の有馬記念で5着に敗れてしまったことだが、去年の有馬記念は、パンサラッサの大逃げを早めに捕まえに行って、前崩れの展開になってしまったものであり、同情の余地がある。

 

よって、有馬記念の予想においては、タイトルホルダーが去年の雪辱を果たしてもおかしくないと判断すべきであり、インや先行馬が有利な馬場や展開になるようであれば、タイトルホルダーの逃げ切りの可能性は高まると判断すべきである。

 

ディープボンド

凱旋門賞の敗戦は、日本の馬場とは全く異なるので度外視可能である。

 

また、ディープボンドは、今年の春のG1(天皇賞春及び宝塚記念)では人気を裏切り続けていたが、イン有利の馬場状態で外を回らされていたことを考慮すると、タイトルホルダーと着差ほど大きな能力差があるわけでもない。

 

なお、ディープボンドは、去年の有馬記念でエフフォーリアの2着と、タイトルホルダーに先着を果たしている。

 

よって、有馬記念の予想においては、去年のようにロスなく立ち回れるようであれば、ディープボンドの巻き返しがあってもおかしくない。

 

ジャパンカップ組

1着のヴェラアズール(松山弘平)・17着のボッケリーニ(浜中俊)の合計2頭が出走登録している。

 

ヴェラアズール

ジャパンカップの勝利という結果は、馬群の中で極力ロスのない位置を走らせたムーア騎手の好騎乗もあるが、直線で前が塞がって仕掛けが遅れたにもかかわらず、こじ開けて差し切っており、着差以上に強い内容であった。

 

また、ヴェラアズールは、京都大賞典も衝撃的な強さで圧勝しており、本格化した今は能力的にも底を見せていない。

 

よって、有馬記念の予想においては、ジャパンカップのメンバー構成が若干低レベルだったことを考慮しても、ヴェラアズールにもかなり高い評価を与えるべきである。

 

ボッケリーニ

ジャパンカップのレース内容は見どころがなかった。

 

よって有馬記念の予想においては、ボッケリーニに高い評価は不要である。

 

エリザベス女王杯組

1着のジェラルディーナ(Cデムーロ)・4着のアカイイト(幸英明)・10着のイズジョーノキセキ(岩田康誠)・16着のウインマイティー(和田竜二)の合計4頭が出走を予定している。

 

ジェラルディーナ

エリザベス女王杯の勝利という結果は、直前の雨の影響で外が有利になった馬場状態と前崩れの展開に恵まれたものではあるが、2着に2馬身近い差をつけたことは立派である。

 

なお、このとき2着のウインマリリンは次走の香港ヴァーズを制しており、牝馬限定とはいえどもレースのレベルも低くない。

 

また、ジェラルディーナは、イン有利の馬場で好位のインを追走する展開に恵まれたことは確かだが、牡馬相手のオールカマーを制している。

 

よって、有馬記念の予想においては、ジェラルディーナに押さえ程度の評価を与えるべきだが、さらなるメンバー強化を考えると、勝ち切るためには展開や馬場などの助けが必要と判断すべきである。

 

アカイイト・イズジョーノキセキ・ウインマイティー

エリザベス女王杯のレース内容は見どころがなかった。

 

よって、有馬記念の予想においては、アカイイト、イズジョーノキセキ及びウインマイティーに高い評価は不要である。

 

宝塚記念組

6着のエフフォーリア(横山武史)が出走登録している。

 

エフフォーリア

宝塚記念の6着という結果は、中団のイン追走から伸びを欠いており、想像以上にレース内容もよくなかった。

 

一方、エフフォーリアは、大阪杯でも惨敗を喫していたが、イン有利の馬場で外を回らされてのものであり、同情の余地があった。

 

なお、エフフォーリアは、それ以前は7戦6勝2着1回で、皐月賞、天皇賞秋及び有馬記念を制しており、去年の有馬記念は外から捻じ伏せる強い競馬であった。

 

よって、有馬記念の予想においては、エフフォーリアの実績に高い評価を与えつつも、今年の入っての敗戦が不可解なので絶対視までは禁物である。

 

菊花賞組

2着のボルドグフーシュ(福永祐一)・3着のジャスティンパレス(マーカンド)が出走を予定している。

 

ボルドグフーシュ

菊花賞の2着という結果は、後方の内目で脚を溜めて直線で外から一気に伸びたが、アスクビクターモアに鼻差だけ届かなかった。

 

なお、今年の菊花賞は、日本ダービー1・2着馬が不在の弱いメンバー構成だった上に、ハイペースの前崩れの展開に恵まれた感が強い。

 

よって、有馬記念の予想においては、ボルドグフーシュが好走するためには前崩れの展開などの助けが必要と判断すべきである。

 

ジャスティンパレス

菊花賞の3着という結果は、ハイペースを好位の馬群の中で追走し、2周目の3~4コーナーで囲まれてしまいながらも、差のない3着に走っており、レース内容としては互角以上である。

 

ただし、ジャスティンパレスは、春のクラシックで全く通用していないことからもわかるように、菊花賞のレベルが低かったことは否めない。

 

よって、有馬記念の予想においては、ジャスティンパレスに、ボルドグフーシュと同等程度の評価を与えれば十分である。

 

アルゼンチン共和国杯組

1着のブレークアップ(戸崎圭太)・5着のラストドラフト(三浦皇成)の合計2頭が出走登録している。

 

ブレークアップ

アルゼンチン共和国杯の勝利という結果は、一線級不在の弱いメンバー構成、軽ハンデ、イン有利の馬場で好位のインを追走する展開に恵まれたものであり、レース内容としての価値は高くない。

 

よって、有馬記念の予想においては、ブレークアップに高い評価は不要である。

 

ラストドラフト

アルゼンチン共和国杯のレース内容は見どころがなかった。

 

よって、有馬記念の予想においては、ラストドラフトに高い評価は不要である。

 

以上、有馬記念に出走登録している有力各馬の能力を分析した。

 

この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、有馬記念(2022年)の最終的な予想を決断する。

 

マスターと椎名友希が『有馬記念』の質問に答えます

過去10年の連対馬一覧表

年度

馬番

馬名

馬齢

人気

騎手

ハンデ

2021

1

10

エフフォーリア

3

1

横山武

55

2

5

ディープボンド

4

5

和田竜

57

3

7

クロノジェネシス

5

2

ルメ

55

2020

1

9

クロノジェネシス

4

1

北村友

55

2

14

サラキア

5

11

松山弘

55

3

13

フィエールマン

5

2

ルメ

57

2019

1

6

リスグラシュー

5

2

レー

55

2

10

サートゥルナーリア

3

3

スミ

55

3

7

ワールドプレミア

3

4

武豊

55

2018

1

8

ブラストワンピース

3

3

池添謙

55

2

12

レイデオロ

4

1

ルメ

57

3

15

シュヴァルグラン

6

9

ボウ

57

2017

1

2

キタサンブラック

5

1

武豊

57

2

3

クイーンズリング

5

8

ルメ

55

3

10

シュヴァルグラン

5

3

ボウ

57

2016

1

11

サトノダイヤモンド

3

1

ルメ

55

2

1

キタサンブラック

4

2

武豊

57

3

2

ゴールドアクター

5

3

吉田隼

57

2015

1

7

ゴールドアクター

4

8

吉田隼

57

2

9

サウンズオブアース

4

5

デム

57

3

11

キタサンブラック

3

4

横山典

55

2014

1

4

ジェンティルドンナ

5

4

戸崎圭

55

2

6

トゥザワールド

3

9

ビュ

55

3

14

ゴールドシップ

5

1

岩田康

57

2013

1

6

オルフェーヴル

5

1

池添謙

57

2

4

ウインバリアシオン

5

4

岩田康

57

3

14

ゴールドシップ

4

2

ムー

57

2012

1

13

ゴールドシップ

3

1

内田博

55

2

6

オーシャンブルー

4

10

ルメ

57

3

9

ルーラーシップ

5

2

ウィ

57

出走登録馬

馬名

馬齢

前走

馬名

馬齢

前走

イクイノックス

3

天皇賞()(G1)1

ブレークアップ

4

アルゼンチン共和国杯(G2)1

タイトルホルダー

4

凱旋門賞(G1)11

宝塚記念(G1)1

アカイイト

5

エリザベス女王杯(G1)

4

エフフォーリア

4

宝塚記念(G1)6

ボッケリーニ

5

ジャパンC(G1)17

ジェラルディーナ

4

エリザベス女王杯(G1)1

アリストテレス

6

京都大賞典(G2)11

ヴェラアズール

3

ジャパンC(G1)1

ウインマイティー

5

エリザベス女王杯(G1)

16

ボルドグフーシュ

3

菊花賞(G1)2

イズジョーノキセキ

5

エリザベス女王杯(G1)

10

ディープボンド

5

凱旋門賞(G1)18

宝塚記念(G1)4

ラストドラフト

6

アルゼンチン共和国杯(G2)5

ジャスティンパレス

3

菊花賞(G1)3

ポタジェ

5

天皇賞()(G1)13

Q1:中山芝2,500mの特徴

中山芝2,500mの特徴を教えてください。過去データを見ると8枠がほぼ来ていませんが、大外枠を引いたら割引が必要でしょうか?

Q2:イクイノックスの評価

天皇賞(秋)勝ち馬のイクイノックスについて。パンサラッサが大逃げをうって2着に残ったレースですが、イクイノックスは後方の外目から大外を伸びて勝ちました。マスターもレース内容を高く評価していたと思います。中山でコーナーが6つは向かないのでは?という意見もあるみたいですが、マスターは どう思いますか?

Q3:宝塚記念(G1)の評価

宝塚記念から2番人気1着のタイトルホルダー、3番人気4着のディープボンド、1番人気6着のエフフォーリアが出走予定です。タイトルホルダーはスタートを決めてパンサラッサを行かせて2番手に付け、そのまま押し切りました。ディープボンドは外枠から前目に付けて強気の競馬だったと思います。エフフォーリアは中団内目にいましたが馬混みに入れて直線は伸びきれませんでした。タイトルホルダーとディープボンドは凱旋門賞で大敗しましたが度外視するとして、逃げ先行馬が少ない今回のメンバーだとチャンスはあるでしょうか?

Q4:エフフォーリア復活の可能性

昨年の勝ち馬のエフフォーリアが出走予定です。今年に入って大阪杯9着、宝塚記念9着と成績を落としています。原因は早熟説や輸送が合わない説など出ていますが、マスターはどう思いますか?また、昨年の有馬記念は強いと思ったのですが、クロノジェネシスは凱旋門賞帰りで調子を落としていたようですし、全体的にレベルが高くなかったという可能性はありますか?

Q5:エリザベス女王杯組の評価

エリザベス女王杯の上位からは4番人気1着のジェラルディーナ、11番人気4着のアカイイトが出走予定です。内が荒れていて外枠が有利な馬場で、1着から5着まで二桁馬番が独占したレースでした。ジェラルディーナは大外枠でしたが後方からの競馬で直線を伸びて勝ちました。ここ近走は折り合い面の不安もなく、力を付けているとみるか、馬場や枠に恵まれたのか、マスターの評価を教えてください。

Q6:菊花賞組(G1)の評価

菊花賞から7番人気2着のボルドグフーシュ、4番人気3着のジャスティンパレスが出走予定です。神戸新聞杯では好位から競馬をしたジャスティンパレスが勝ちましたが、菊花賞ではボルドグフーシュが逆転しました。ボルドグフーシュは出遅れ癖がありますが、今回マスターはどちらを上に評価しますか?

Q7: ヴェラアズールの評価

ジャパンカップで3番人気1着のヴェラアズールが出走予定です。出遅れましたが中団の馬混みから直線進路がないところを抜けて追い込み勝ちました。昨年はダートの2勝クラスにいた馬ですが、今年になって急激に力を付けてきたとみていいのでしょうか?

Q7: 2022年の振り返り

今年もQA動画ありがとうございました。椎名さんとマスターの2022年で1番面白かったレースや、競馬界で印象が強かったことがありましたら教えてほしいです。

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次回当選: 5/4 (土)AM11:00
この記事を書いた人
事務局スタッフ片山・麻生

予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。

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