有馬記念(GⅠ)/中山/定量/2500m(右・芝)
第59回有馬記念では、ジェンティルドンナ(戸崎圭太)が引退レースを有終の美で飾った。
競馬理論の競馬予想では、有力馬の中で唯一絶好枠を引いた展開面を評価しつつも、ジャパンカップの力負けのレース内容から、ジェンティルドンナを本命に予想できなかった。
レースでは、ジェンティルドンナは、先行した2頭から少し離れた3番手で折り合いをつけた。
そして、ジェンティルドンナは、直線で先に抜けだしたエピファネイアを交わすとそのまま先頭でゴールし、第59回有馬記念を制覇した。
ジェンティルドンナの第59回有馬記念の勝利という結果は、7Rの1000万下特別よりも2秒以上遅いペースを先行する展開に恵まれたものだが、豪華メンバーの中で引退レースを勝利で飾ったこと自体は立派である。
よって、競馬理論のファンの方は、数年後のジェンティルドンナの子供たちの走りに大いに期待して頂きたい。
また、2着には9番人気のトゥザワールド(ビュイック)が入り波乱を演出した。
トゥザワールドは、中団の馬群の中を追走し、直線では馬群をさばいて激しい2着争いを制した。
トゥザワールドの第59回有馬記念の2着という結果は、スローの瞬発力勝負ならば一線級相手でも通用することを示したが、有力馬が外を回らされた展開に恵まれたものともいえる。
よって、2015年のG1戦線の競馬予想においては、トゥザワールドに第59回有馬記念2着馬程の高い評価は不要である。
一方、第59回有馬記念で人気になったゴールドシップ(岩田康誠)及びジャスタウェイ(福永祐一)は3,4着に敗れてしまった。
ゴールドシップ及びジャスタウェイの敗戦は、
不利な外枠からの発走で且つ終始外を回らされてしまい、スローペースで脚を余したものであって、負けて強しのレース内容であった。
よって、ゴールドシップ及びジャスタウェイには第59回有馬記念の着順以上に能力があることを頭に入れておくべきである。
一方、第59回有馬記念では2番人気に推されたジャパンカップ優勝馬エピファネイア(川田将雅)は5着止まりであった。
エピファネイアの5着という結果は、スローペースを先行してのものであり、レース内容としてはイマイチだが、不得意なスローの瞬発力勝負となってしまったと見れば同情の余地がある。
よって、2015年のG1戦線の競馬予想においては、ジャパンカップのようにある程度ペースが上がって底力勝負となる場合には、エピファネイアに本命級の高い評価を与えるべきである。
以上のように、第59回有馬記念はジェンティルドンナの勝利で幕を閉じた。
ただし、第59回有馬記念は、古馬の1000万下特別よりも1秒以上も遅い時計の決着で、スローで瞬発力勝負の適性の結果が大きく影響を与えた可能性もあり、展開次第では着順が大きく入れ替わった可能性が高い。
競馬理論のファンの方は、混戦の2015年のG1戦線の予想をお楽しみに。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。