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2012/12/27 2016/08/19

【 有馬記念2012予想】 ゴールドシップが3つめのG1制覇

出走日:2012年12月30日(日)
有馬記念(GⅠ)/中山/定量/2500m(右・芝)

第57回有馬記念は、菊花賞馬ゴールドシップが1番人気に応えて勝利を収めた。
競馬理論の競馬予想では、早めにまくって押し切った菊花賞の着差以上の強い内容と今年の3歳馬のレベルの高さからゴールドシップを能力的に一番と判断していたものの、行き脚がつかずに追い込み競馬にならざるを得ない脚質と外が伸びにくい中山の芝の状態から、人気ほどの信頼感はないと判断し、ゴールドシップを本命に予想することはできなかった。

レースでは、ゴールドシップはいつものようにダッシュが鈍く、最後方からの競馬となった。
しかしゴールドシップは、2週目の3コーナーの手前から内田博幸騎手にゴーサインを出されると、外を回ってグングンと追い上げた。
そしてゴールドシップは、直線に向いた後もまだ前との差がかなりあったものの、直線の坂でも脚色は衰えず、内で粘るオーシャンブルー及びエイシンフラッシュをあっという間に差し切って、第57回有馬記念を制覇した。

ゴールドシップの第57回有馬記念の勝利という結果は、小回りの中山競馬場で、なお且つイン有利の馬場状態であったにもかかわらず、大外を回って差し切ったものであり、着差以上に強い内容であった。


よって2013年のG1戦線の競馬予想においても、ゴールドシップには本命級の高い評価を与えるべきである。
特にゴールドシップは、長距離適性も抜群なので、極端に追い込みが届かない2012年の天皇賞・春のような馬場でなければ、2013年の天皇賞・春馬となる可能性が高い。
ただしゴールドシップは、現時点においては、オルフェーヴルに能力的に少し見劣る感もあるので、オルフェーヴルを破るためには更なる成長が必要とも、競馬理論の競馬予想では判断している。

第57回有馬記念の2着には、10番人気のオーシャンブルー(ルメール)が入り、波乱を演出した。
オーシャンブルーは、道中、中団よりやや後方の馬群の中でじっくりと脚をためた。
そしてオーシャンブルーは、直線で前が開くと、馬群の真ん中から脚を使い、最内から突き抜けたエイシンフラッシュを捕らえて勝利を収めたかのようにも見えたのだが、大外からゴールドシップに差されてしまい、金星を逃した。

オーシャンブルーの第57回有馬記念の2着は、正攻法の競馬で抜け出したものであり、夏場からの成長を見せつけたものである。ルメール騎手の好騎乗によるものとみることもできる。


よって2013年の更なる飛躍を目指すオーシャンブルーにとっては、次走が試金石の一戦になると競馬理論の競馬予想では判断している。

一方、第57回有馬記念で2番人気に推されたルーラーシップは3着に敗れてしまった。
ルーラーシップは、スタートがいつも以上に悪く、致命的な大出遅れで5馬身近く離されてしまった。
それでもルーラーシップは、馬群に取り付き後方2番手を進み、直線で大外に持ち出されると、豪快に追い込み3着を確保した。

ルーラーシップの第57回有馬記念の3着という結果は、スタート後に馬群に取り付くまでにかなり脚を使わされた上に、イン有利の馬場で大外を回されてのものでもあることから、レース内容としては一番強い内容であった。


よってルーラーシップは、第57回有馬記念を最後に引退することとなり残念ではあるが、子供たちの走りに期待したい。
なお多くの競馬ファンは、スタートで出遅れて豪快に追い込むパッと見が強い競馬をする馬を応援したくなるようで、ルーラーシップやペルーサのようなタイプの馬は成績以上に人気になる。

確かにルーラーシップは、出遅れなければ第57回有馬記念でもきわどい競馬をしただろう。
しかしながらルーラーシップは、いつもスタートが悪く外を回って追い込むしかないタイプであり、スタートを含めて競馬なのだから、このようなタラレバは何の意味も持たない。

むしろ、馬場の管理技術が向上し、外が有利になることが少ない今の競馬では、ルーラーシップのような馬は、好走する確率よりも人気になりやすい人気先行タイプと言わざるを得ない。
よって馬券の期待値を重視するという意味では、ルーラーシップのようなタイプの馬が人気になった場合には評価を下げるべきであろう。
特に、イン有利の馬場や先行馬が少ない時には、ルーラーシップのようなタイプの馬は更に評価を下げ押さえ程度の評価にとどめるべきと、競馬理論では判断している。

さて、第57回有馬記念で3番人気に推されたエイシンフラッシュ(三浦皇成)は、4着止まりであった。
競馬理論の競馬予想では、イン有利の馬場で絶好となる2番ゲートからの発走で中団のインを追走できる展開面を重視し、エイシンフラッシュを本命に予想した。
レースでは、エイシンフラッシュは戦前の想定どおり中団のインを追走した。
そしてエイシンフラッシュは、直線に向くと内から突き抜けて一旦は先頭に立ったものの、外から次々と差されてしまい4着に敗れてしまった。

エイシンフラッシュの第57回有馬記念の4着という結果は、終始コースロスのない競馬をしてのものであり、力負けといった内容であった。


よって2013年のG1戦線の競馬予想においてエイシンフラッシュが差し切るためには、得意の瞬発力勝負などの展開の助けが必要と判断すべきである。

以上のように第57回有馬記念は、ゴールドシップの強さだけが目立つ一戦となった。
競馬理論のファンの方は、2013年もゴールドシップの走りに大いに期待して頂きたい。

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この記事を書いた人
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