アルゼンチン共和国杯(GⅡ)/東京/ハンデ/2500m(左・芝)
第53回アルゼンチン共和国杯はハンデ戦の混戦模様であったが、1番人気に推されたゴールドアクター(吉田隼人)が人気にこたえ、本命サイドの決着となった。
競馬理論の競馬予想では、昇級初戦ではあるものの菊花賞3着の実績があるゴールドアクターに人気でも逆らうべきでないと判断し、本命に予想した。
レースでは、ゴールドアクターは逃げ馬を見る3番手の外目からレースを進めた。
そしてゴールドアクターは、直線に向くと長くいい脚を使ってきっちりとメイショウカドマツを差し切り、第53回アルゼンチン共和国杯を制覇した。
ゴールドアクターの第53回アルゼンチン共和国杯の勝利という結果は、スローペースを先行する展開に恵まれたことは確かだが、菊花賞3着馬の底力を見せつけた。
よって第53回アルゼンチン共和国杯以降の重賞戦線においても、スタミナ比べになるようであれば、ゴールドアクターに高い評価を与えるべきである。
ただし、第53回アルゼンチン共和国杯の勝ち方を見る限りでは、ゴールドアクターが一線級相手のG1で通用するためには、更なる成長と展開などに恵まれる必要がある。
一方、第53回アルゼンチン共和国杯では4番人気のメイショウカドマツ(蛯名正義)が2着に粘り込んだ。
メイショウカドマツは抜群のスタートを切ったが、スズカデヴィアスにハナを譲って2番手からレースを進めた。
そしてメイショウカドマツは、直線で早めに先頭に立ってそのまま押し切りを狙ったが、ゴール寸前でゴールドアクターに差されてしまい、2着止まりであった。
メイショウカドマツの第53回アルゼンチン共和国杯の2着という結果は、スローペースを楽に先行する展開に恵まれたものではあるが、マイペースの先行策ならばシブトイことを示した。
よって第53回アルゼンチン共和国杯以降の重賞戦線の重賞戦線においても、楽に先行できそうなメンバー構成であれば、メイショウカドマツの粘り込みに注意を払うべきである。
第53回アルゼンチン共和国杯では3番人気のレーヴミストラル(川田)が3着に入った。
レーヴミストラルは、外枠からの発走であったが徐々に内に潜り込み、中団より後方の馬群の中を進んだ。
そしてレーヴミストラルは、直線で外に持ち出されると、上がりナンバーワンの脚を使って追い込んだものの上位2頭には届かず、3着が精一杯であった。
レーヴミストラルの第53回アルゼンチン共和国杯の3着という結果は、前残りの展開で脚を余しただけであり、力負けではない。
よって、第53回アルゼンチン共和国杯以降の重賞戦線においては、展開次第でレーヴミストラルがゴールドアクター及びメイショウカドマツを逆転してもおかしくないと判断すべきである。
以上のように、第53回アルゼンチン共和国杯は、ゴールドアクターの勝利で幕を閉じた。
ただし、第53回アルゼンチン共和国杯は、G1の狭間ということで一線級不在のG2にしては弱いメンバー構成であったことも確かである。
よって、G1戦線においては、第53回アルゼンチン共和国杯組に高い評価は不要と判断すべきである。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。