アルゼンチン共和国杯(GⅡ)/東京/ハンデ/2500m(左・芝)
アルゼンチン共和国杯は、2番人気のフェイムゲーム(北村宏司)の圧勝で幕を閉じたレースだった。
競馬理論の競馬予想では、天皇賞・春、オールカマーで外を回らされても僅差だった点や着順以上に強いレース内容と内枠を引いた今回は、フェイムゲームを自信の本命に予想していた。
レース中、フェイムゲームは、中団よりやや後方のラチ沿いで脚をためていたが、直線に向くと前が詰まっていた。
しかし、フェイムゲームは、直線半ばでクリールカイザーの外に持ち出されたあとは、あっという間に突き抜けて、アルゼンチン共和国杯を制覇した。
アルゼンチン共和国杯でのフェイムゲームの勝利という結果は、最終的な2馬身強の着差が示すように、力の違いを見せつけたといえる。
つまり、今後の重賞戦線の競馬予想において、アルゼンチン共和国杯組の中でフェイムゲームに最も高い評価を与えるべきであろう。
一方で、今回のアルゼンチン共和国杯では、4番人気のクリールカイザー(吉田豊)が2着に粘り込んだレースでもあった。
競馬理論の競馬予想では、フェイムゲームに先着したオールカマーのレース内容から、クリールカイザーにも同様に高い評価を与えていた。
レース中、クリールカイザーは、デスペラードの大逃げを見る形の2番手を進んで、直線でもしぶとく粘り込み、最終的に2着を確保した。
オールカマーでのクリールカイザーの2着という結果は、離れた2番手という形からマイペースの単騎逃げと同じ状態に恵まれたが、
早め先頭で他の出走馬の目標になるレース展開の末、2着を確保したことは立派であるとみている。
そのため、アルゼンチン共和国杯以降の重賞戦線の競馬予想において、長距離のスタミナ比べになるならば、クリールカイザーにも相応の高い評価を与えるべきであろう。
そして、アルゼンチン共和国杯では3番人気のスーパームーン(内田博幸)が3着に入ったレースでもあった。
スーパームーンは、中団をポツンと一頭で追走し、直線では外からジリジリと伸びていたが、最終的に3着止まりであった。
アルゼンチン共和国杯でのスーパームーンの3着という結果は、レース展開に恵まれており、相手なりに走ることを示したが、重賞レースで好走するためにはレース展開やその他の条件に恵まれる必要があることもまた示したといえる。
よって、アルゼンチン共和国杯以降の重賞レース戦線の競馬予想において、スーパームーンに出走メンバーやレース展開を考慮して評価を下すべきであろう。
以上のように、今回のアルゼンチン共和国杯は、フェイムゲームの圧勝で幕を閉じたレースだった。
ただし、アルゼンチン共和国杯は、G1の狭間ということもあって、G2にしては少し寂しいメンバー構成であったことも否めない感じであった。
最後にフェイムゲームがG1レース戦線でも通用するためには、更なる成長とレース展開などその他の助けが必要と判断した方がいいであろう。
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