日経新春杯(GⅡ)/京都/ハンデ/2400m(左・芝)
第61回日経新春杯は、2番人気のサトノノブレス(ルメール)が勝利し、2着にも1番人気のアドマイヤフライト(福永祐一)が入り、本命サイドの決着と
なった。
競馬理論の競馬予想では、1枠を生かして好位のインの絶好位を追走しそうな点を考慮して、サトノノブレスを本命に予想した。
レースでは、サトノノブレスは、好スタートを切ると、最内枠を生かして先手を取った。そして、サトノノブレスは、直線に向くと後続を引き離し、最後もアドマイヤフライトの追い上げを凌ぎ切って、第61回日経新春杯を制覇した。
サトノノブレスの第61回日経新春杯の勝利という結果は、イン有利の馬場において1枠から逃げを打つロスのない展開に恵まれたものであり、レース内容としての価値は高くない。
よって、第61回日経新春杯以降の重賞戦線の競馬予想においては、サトノノブレスに第61回日経新春杯勝ちの実績ほどの高い評価は不要である。
一方、第61回日経新春杯で1番人気に推されたアドマイヤフライトは2着止まりであった。競馬理論の競馬予想では、休み明けの準OP特別を58キロで楽勝した内容から重賞でも互角以上と判断し、アドマイヤフライトにも高い評価を与えて
いた。
レースでは、アドマイヤフライトは、中団の外目を追走し、直線で大外に持ち出されると、上がりナンバーワンの脚を使ったが、サトノノブレスにクビ差だけ届かず、2着に敗れてしまった。
アドマイヤフライトの第61回日経新春杯の2着という結果は、イン有利の馬場において終始外を回らされてのものであり、負けて強しの内容であった。
よって、第61回日経新春杯以降の重賞戦線の競馬予想においては、アドマイヤフライトにサトノノブレス以上の評価を与えるべきである。
一方、第61回日経新春杯では4番人気のフーラブライド(酒井)が3着に入った。 フーラブライドは、好位5番手からレースを進め、直線でもしぶとく脚を使って、3着を確保した。
フーラブライドの第61回日経新春杯の3着という結果は、52キロの軽ハンデに恵まれたものではあるが、牡馬相手であることを考えると立派である。
よって、第61回日経新春杯以降の重賞戦線の競馬予想においては、充実著しいフーラブライドにメンバー次第ではそれなりの高い評価を与えるべきである。
以上のように、第61回日経新春杯は、菊花賞2着馬サトノノブレスの勝利で幕を閉じた。しかしながらサトノノブレスの菊花賞2着及び第61回日経新春杯の勝利は、いずれもイン有利の馬場におけるロスのない競馬に恵まれたものである。
よって、競馬理論のファンの方は、次走以降のサトノノブレスを過信しないように注意して頂きたい。
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