マイルチャンピオンシップ(GⅠ)/京都/定量/1600m(右・芝)
第27回マイルチャンピオンシップは、13番人気のエーシンフォワード(岩田康)が勝利を収める波乱の結果となった。競馬理論は、前哨戦のスワンステークスで1番人気に推されていた底力を評価していたものの、ラチ沿いを走ったときにしか能力を発揮できない馬が7枠13番を引いてしまったことを考慮して、エーシンフォワードを無印評価としてしまった。
マイルチャンピオンシップのレース結果では、エーシンフォワードは、7枠13番からの発走ながらも岩田騎手が上手に中団のインに入れた。そして、エーシンフォワードは、直線で馬込みがバラけて前が開くと決め手を発揮して、第27回マイルチャンピオンシップを制覇した。
エーシンフォワードの第27回マイルチャンピオンシップの勝利は、1分31秒7のレコード結果を制したものではあるが、1000m通過56秒7のハイペースの展開を中団のインで追走し、直線でも上手く前が開く展開に恵まれたという結果であろう。
よって、今後の重賞戦線においても、G1馬というだけでエーシンフォワードを過信すべきでない。特に、エーシンフォワードは、ラチ沿いを走ったときにしか能力を発揮できないので、外枠を引いたときには軽視し、先行馬が少ない時や内枠を引いたときには重視して予想すべきと競馬理論では結果として判断している。
一方、4連勝でレースに臨んだ1番人気のダノンヨーヨー(スミヨン)は、2着に敗れてしまった。競馬理論は、前走の富士ステークスの次元の違う強さを考慮し、マイルチャンピオンシップでダノンヨーヨーにはかなり高い評価を与えていた。
マイルチャンピオンシップのレース結果では、ダノンヨーヨーは、スタートで出遅れてしまい、後方からの競馬となってしまった上に、直線入り口でも進路をカットされる不利をうけてしまった。
しかしながら、ダノンヨーヨーは、前が開いてスミヨン騎手に追い出されると、強烈な差し脚を披露したものの、エーシンフォワードにクビ差だけ届かず、マイルチャンピオンシップのレースで2着に敗れてしまった。
ダノンヨーヨーの第27回マイルチャンピオンシップの2着は、出遅れと直線での不利を克服してのものであり、レース内容的には勝ったエーシンフォワードを大きく上回る。
よって、結果からして今後のマイル戦線、負けて強しのレース内容で能力的にも底をみせていないダノンヨーヨーに、エーシンフォワード以上の高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。
一方、3連勝中の上がり馬ゴールスキー(福永)は、僅差の3着に好走した。ゴールスキーは、中団で折り合いに専念し、勝負どころから徐々に外に持ち出された。
そして、ゴールスキーは、直線に向くと、馬場の真ん中からしぶとい差し脚を披露したが、内からエーシンフォワード、外からダノンヨーヨーに交わされてしまい、3着止まりの結果であった。
ゴールスキーの第27回マイルチャンピオンシップの3着は、1分31秒8のレコード結果を同タイムで走っており、3歳馬ということを考えると立派である。
よって、今後のマイルの重賞戦線、まだまだ成長が見込めるゴールスキーにも高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。一方、去年の3着馬で2番人気に推されたサプレザは、4着止まりであった。
サプレザは、外枠で出遅れてしまったこともあり、後方からの競馬となってしまった。そして、サプレザは、4コーナーから大外を回って一気に追い込んだが、わずかだけ届かず、4着に敗れてしまった結果となった。
サプレザの第27回マイルチャンピオンシップの4着は、出遅れた上に大外を回らされてのものであり、レース内容的には勝ったエーシンフォワードを大きく上回る。
よって、サプレザが現役を続行して、来年のマイルチャンピオンシップにも出走してくるようであれば要注意と競馬理論では判断している。以上のように、第27回マイルチャンピオンシップは、エーシンフォワードの勝利で波乱の結果となった。
しかしながら、エーシンフォワードの勝利は展開に恵まれたものなので、レース内容的にはエーシンフォワードよりも、2着のダノンヨーヨー、3着のゴールスキー及び4着のサプレザの3頭が上である。
よって、今後のマイル重賞戦線、エーシンフォワードではなく、ダノンヨーヨー、ゴールスキー及びサプレザに注目すべきと競馬理論では判断している。
![](https://www.keibariron.com/zwp/wp-content/uploads/2023/03/111-300x300.jpg)
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。