マイルチャンピオンシップ(GⅠ)/京都/定量/1600m(右・芝)
目次
阪神芝1,600mの特徴からみるマイルCS 2020
阪神芝1,600mについて教えてください。
阪神芝1,600mは、外回りで、3コーナーまでの距離があり、直線も長いので、枠順としては、そんなに内外の有利不利はあまりないコースです。ただ、スタートしてから最初のコースまで距離が結構あるので、無理して競りかけて前に入ろう、ということも起き辛いので、ペースが非常に落ち着きやすいです。なので、スローペースの前残りになる、最後の瞬発力勝負になりやすいと思います。今年もレシステンシアの逃げによりますが、そんなにペースは上がらないのではないかと思っています。
阪神芝1,600mの枠順別成績表(過去3年)から見るマイルCS 2020
以下、阪神芝1,600mの枠順別成績(過去3年)です。1枠の勝率が若干高く、7・8枠は勝率も複勝率も悪いです。7・8枠は割引きと考えた方がいいですか?
枠 | 1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 単勝 回収率 |
複勝率 | 複勝 回収率 |
1枠 | 24 | 10 | 18 | 155 | 11.60% | 111% | 25.10% | 71% |
2枠 | 11 | 20 | 20 | 164 | 5.10% | 144% | 23.70% | 65% |
3枠 | 18 | 11 | 12 | 183 | 8.00% | 46% | 18.30% | 87% |
4枠 | 23 | 19 | 16 | 178 | 9.70% | 40% | 24.60% | 49% |
5枠 | 21 | 22 | 19 | 194 | 8.20% | 156% | 24.20% | 82% |
6枠 | 20 | 29 | 21 | 200 | 7.40% | 79% | 25.90% | 81% |
7枠 | 20 | 18 | 22 | 253 | 6.40% | 39% | 19.20% | 68% |
8枠 | 18 | 24 | 26 | 267 | 5.40% | 96% | 20.30% | 71% |
先ほどもお答えしたように、最初のカーブまで距離があるので、上手く内に潜り込めればそんなに枠は気にしなくてもいいのですが、内側の方がロスなく回れる可能性が高いことと、今年のマイルCSは3週目に行われるので、馬場がどのような状態になっているか、内側がどれくらい掘れてきて荒れてくるかによって、内枠が有利か外枠が有利か決まってくるのかなと思います。
マイルCS脚質別成(過去20年)と阪神芝1,600mの脚質別成績(過去3年)からみるマイルCS 2020
以下、枠順別成績です。阪神芝1,600mの成績だと逃げ馬が勝率・回収率共に高いですが、マイルチャンチャンピオンシップの成績で見ると差し馬がよく来ているようです。逃げると思われるレシステンシアはチャンスはあるでしょうか?それとも差し馬を重視した方がいいでしょうか?
阪神芝1,600mの脚質別成績表(過去3年) | ||||||||
1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 単勝回収率 | 複勝率 | 複勝回収率 | |
逃げ | 17 | 23 | 8 | 106 | 11.00% | 151% | 31.20% | 118% |
先行 | 65 | 58 | 52 | 393 | 11.40% | 70% | 30.80% | 87% |
差し | 53 | 54 | 64 | 581 | 7.00% | 95% | 22.70% | 76.00% |
追込 | 20 | 18 | 30 | 509 | 3.50% | 78% | 11.80% | 39% |
マイルCSの脚質別成績表(過去20年) | ||||||||
1着 | 2着 | 3着 | 着外 | 勝率 | 単勝回収率 | 複勝率 | 複勝回収率 | |
逃げ | 1 | 1 | 1 | 17 | 5.00% | 29.50% | 15.00% | 84.00% |
先行 | 4 | 4 | 4 | 60 | 5.60% | 32.90% | 11.10% | 63.20% |
差し | 10 | 13 | 8 | 125 | 6.40% | 96.60% | 19.90% | 62.10% |
追込 | 5 | 2 | 7 | 93 | 4.70% | 74.80% | 13.10% | 63.40% |
先ほどお答えしたように、ペースが落ち着くことが多く、そうなると、前に行った馬も後ろに行った馬も余裕があって前の馬も止まらず押し切る、といったことが多くて、逃げ先行馬が結構来ている、というのが阪神芝1,600mの成績データになっていると思います。一方、マイルCSに関しては、去年の京都までのデータなので、ちょっと参考にしにくいのですが、ここ近年活躍する馬は差し馬が多かったので、差し馬優勢の成績データになっているのかなと思います。競馬の傾向を掴むという意味では、阪神芝1,600mのデータを重視した方がいいと思います。レシステンシアに関しては、逃げればチャンスはあるのかなと思います。レシステンシアは、瞬発力がある馬ではないのですが、少し後続を離しながら逃げて、後ろの馬にも脚を使わせて残す、という得意な競馬をすれば、チャンスは出てくると思います。
過去10年で勝馬なし!1番人気が不振?マイルCS 2020
以下、過去10年の1番人気の成績を見ると、一度も1番人気の馬が勝っていません。強い馬はジャパンカップに行くのと、オッズをみると断然人気はいないので、能力が均衡していることが多いということでしょうか?今年の1番人気のグランアレグリアは相当強いと思うのですが、このデータは気にしなくていいでしょうか??
年度 | 馬名 | 性齢 | 着順 | オッズ |
2010 | ダノンヨーヨー | 牡4 | 2 | 3.7 |
2011 | リアルインパクト | 牡3 | 5 | 4.2 |
2012 | グランプリボス | 牡4 | 2 | 4 |
2013 | ダノンシャーク | 牡5 | 3 | 3.8 |
2014 | ミッキーアイル | 牡3 | 13 | 4.4 |
2015 | イスラボニータ | 牡4 | 3 | 3.2 |
2016 | サトノアラジン | 牡5 | 5 | 3.8 |
2017 | イスラボニータ | 牡6 | 5 | 3.9 |
2018 | モズアスコット | 牡4 | 13 | 3.4 |
2019 | ダノンプレミアム | 牡4 | 2 | 2.4 |
確かに、過去10年を見ると、1番人気の馬が1回も勝ってないというのは 珍しいレースですね。ただオッズを見ると3倍4倍が多いので、凄い力が抜けていて1番人気になった、というよりは、どちらかというと押し出されて1番人気になった、みたいなタイプが多かったのかなと思うので、気にしなくていいと思います。ジャパンカップは距離が全然違うので、ジャパンカップに強い馬が行ってマイルCSには強い馬がいないわけではないですが、今年の1番人気のグランアレグリアは、現役最強馬と言われているアーモンドアイを破っているので、やはり勝つ可能性は高いのかなと思います。
カツジは逃げる?サウンドキアラの巻き返しは? マイルCS 2020
スワンステークスでカツジは初めて逃げて勝ちました。今回も逃げるでしょうか?また、1番人気のサウンドキアラは10着でした。馬場が悪かったからでしょうか?
カツジはここ近走惨敗を繰り返していましたが、突然スワンSで逃げを打って、そのまま押し切って勝ちましたが、他に逃げ馬がおらずスローな展開にうまくはまっただけです。今回は逃げるレシステンシアがいるので、逃げる可能性は低いと思います。レシステンシアがいるとカツジにとっては、逃げられないので厳しい競馬になるでしょう。サウンドキアラに関しては、みんな内側を開けて走るようなレースをしていて、1枠からのスタートで、馬もちょっと嫌気がさして能力を発揮していなかった感じがしたので、スムーズな競馬が出来れば巻き返してもおかしくないと思います。
3歳ラウダシオンは通用する?マイルCS 2020
今年の3歳馬は古馬相手に通用していないとマスターも言っていますが、ラウダシオンは強く見えます。いつもデムーロ騎手が上手く乗っているのもあるのでしょうか?
今年の3歳馬は今までのレースを見ると、古馬相手には殆ど通用していません。ラウダシオンはNHKマイルの勝馬なので、3歳馬の中では強く見えますが、他の強い世代と戦ったらどうかなという感じはします。NHKマイルを勝った時も、実はレシステンシアが逃げてラウダシオン2番手で、スローの行ったきりの、前が止まらない馬場で勝ったレースなので、ラウダシオンに関しては、人気ならばそこまで重視しなくてもいいと思っています。
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