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2005/11/20 2012/10/30

【 マイルCS2005予想】 第22回マイルチャンピオンシップ

出走日:2005年11月27日(日)
マイルチャンピオンシップ(GⅠ)/京都/定量/1600m(右・芝)

マイルチャンピオンシップは、断然人気のデュランダル(池添謙一)が8着に敗れ、中波乱の結果となった。この原因は、展開及び高速馬場であると競馬理論は判断している。一つ目の原因は、京都の高速馬場である。

今の京都の馬場は、例年に比べ非常に時計の出る馬場状態であり(高速馬場)、追い込み馬が届き辛い馬場である。なぜなら、マイルチャンピオンシップの高速馬場では、先行馬は、通常の馬場と同じペースで走っても余裕があるので、簡単にはバテないからである。

今回のマイルチャンピオンシップのレース結果は、勝ち時計が1分32秒1だったように(去年のマイルチャンピオンシップは、1分33秒0)、かなりの高速馬場で行われた。そのため、デュランダルは、いつもの脚を使っているが(上がり33.2秒)、前が止まらないので、追い込みきれなかった結果となった。

二番目の原因は展開である。逃げ馬や追い込み馬等の脚質の極端な馬は、人気を背負うと、展開が向かない可能性が大きい。なぜなら、他馬の騎手は、人気馬をマークして騎乗するからである。

つまり、マイルチャンピオンシップで逃げ馬が断然人気になると、ハイペースになる可能性が非常に高く、逆に、追い込み馬が断然人気になると、スローペースになる可能性が非常に高くなる結果となった。

今年のマイルチャンピオンシップは、追い込み一手のデュランダルが断然人気だった結果、1000m通過が57.2秒というペースの結果となった。1000m通過57.2秒というと、スローペースとまではいえないが、今の京都の馬場のマイルのG1としては遅いペースである。そのため、デュランダルの追い込みは不発に終わってしまった。更に、デュランダルの過去のレース結果を分析すると、いつもデュランダル向きの展開になっていた。

つまり、1500m以下のG1はペースが遅くなることが少ないので、デュランダルは、安定して追い込んでいた。これらを考慮すると、極端な脚質のデュランダルが断然人気の場合には、軽視すべきだったと競馬理論は反省している。今後も極端な脚質の馬が人気になっているときは、冷静な判断を心掛けたい。

結果としてマイルチャンピオンシップを制したのは、ハットトリック(ペリエ)であった。ハットトリックは、道中で後方12番手を進み、直線では大外から差し切る横綱競馬を見せた。ハットトリックは、春先、G1級では一歩足りない印象を受けたが、前走の天皇賞の切れ味から一皮向けた印象を受けたレース結果である。

その通り、ハットトリックは、叩き3走目で好走の条件が揃ったマイルチャンピオンシップで、能力を発揮した。このように、ハットトリックは、本格化したので、今後のマイル戦線でも目が話せない存在であると競馬理論は判断している。

マイルチャンピオンシップ2着は、ダイワメジャー(ルメール)であった。ダイワメジャーは、逃げたローエングリーン(横山典弘)をピッタリマークする2番手を進み、直線では早めに先頭に立ち、あわやの2着に粘りこんだ結果となった。

ダイワメジャーは、マイルチャンピオンシップで高速馬場を生かして先行粘りこみを見せた。ダイワメジャーは、早め先頭の勝ちに行った競馬での2着であり、内容的には勝ち馬と同等の内容であった。マイルチャンピオンシップでダイワメジャーは、マイル戦なら先行力を行かせるので、今後の重賞戦線でも中心になっていくと競馬理論は判断している。

マイルチャンピオンシップの3着は、ラインクラフト(福永祐一)であった。ラインクラフトは、中段のインを進み、直線では外に持ち出すとグングン伸び、3着に追い込んだ。ラインクラフトは、福永祐一騎手の最高の騎乗に助けられた感もあるが、3歳牝馬ということを考えると、立派な内容である。ラインクラフトは、今後の成長しだいで古馬との重賞でも通用すると競馬理論は判断している。

マイルチャンピオンシップの4着は、ダンスインザムード(北村宏)であった。ダンスインザムードは、天皇賞に続き好走し、能力の高さを示した。ただし、ダンスインザムードは、気難しいのでいつ能力を発揮するかがわからない。そのため、ダンスインザムードは、本命に押し辛いが、相手候補には常に抑えておきたい一頭であると競馬理論は判断している。

マイルチャンピオンシップは、極端な脚質の馬が人気になったら、疑ってかかるという基本的なことを思い出させてくれたレース結果であった。

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