神戸新聞杯(GⅡ)/阪神/馬齢/2400m(左・芝)
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第63回神戸新聞杯は、3番人気のリアファル(ルメール)が断然人気のリアルスティールを破り、重賞制覇を飾った。
競馬理論の競馬予想では、古馬の重賞級を破ったマレーシアカップの内容と、楽に先行できそうな展開面を考慮して、リアファルにも高い評価を与えていた。
レースでは、リアファルは好スタートから楽にハナに立つと、ペースを落とした。
そしてリアファルは、直線に向くと後続を突き放し、第63回神戸新聞杯を制覇した。
リアファルの第63回神戸新聞杯の勝利という結果は、2馬身の着差をつけた上に芝では能力的に底を見せていないが、スローペースの単騎逃げという展開に恵まれたことも確かである。
よって、本番の菊花賞においては、先行力がありまだまだ上積みがありそうなリアファルにそれなりの高い評価は必要だが、芝の2戦が、ともに超スローペースで逃げる展開に恵まれたことも考慮すると、先行馬が揃った場合にはリアファルを過大評価すべきではない。
一方、第63回神戸新聞杯で断然の1番人気に推されたリアルスティール(福永祐一)は2着に敗れてしまった。
競馬理論の競馬予想では、皐月賞及び日本ダービーの強い内容から、ドゥラメンテ不在のこのメンバーでは負けられないと判断し、リアルスティールを本命に予想した。
レースでは、リアルスティールは中団の馬群の中を追走し、直線では外目から鋭い脚を使ったが、2着止まりであった。
リアルスティールの第63回神戸新聞杯の2着という結果は、スローペースでリアファルを捕らえられなかったというだけで、力負けではない。
よって本番の菊花賞においては、展開次第でリアルスティールがリアファルを逆転可能と判断すべきである。
第63回神戸新聞杯では7番人気のトーセンバジル(四位洋文)が3着に追い込んだ。
トーセンバジルは、最後方集団のインで脚をため、直線に向くと馬群を割って追い込んだものの、3着が精一杯であった。
トーセンバジルの第63回神戸新聞杯の3着という結果は、スローで追い込んだことは立派であると言えるものの、コーナーワークでロスのない競馬をしたことに恵まれたことも確かである。
よって本番の菊花賞においては、更にメンバーが強化されることを考慮すると、トーセンバジルに高い評価は不要である。
以上のように第63回神戸新聞杯はリアファルの勝利で幕を閉じた。
ただし第63回神戸新聞杯は、スローペースの前残りの展開が結果に大きな影響を与えたものである。
}競馬理論のファンの方は、菊花賞の予想においてはこのことを頭に入れて、第63回神戸新聞杯組の評価を下して頂きたい。
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