菊花賞(GⅠ)/東京/馬齢/3000m(右・芝)
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菊花賞(2017年)は、台風の影響で人気が割れる混戦模様であったが、1番人気のキセキ(デムーロ)の勝利で幕を閉じた。
競馬理論の競馬予想では、切れ味抜群の脚質から極悪馬場を考慮して、キセキを押さえ評価にとどめてしまった。
レースでは、キセキは、後方の外目を追走し、2周目の3コーナー過ぎから大外を回って徐々に上位に進出した。
そして、キセキは、直線でも大外に持ち出されると、一頭だけ違う勢いで差し切り、菊花賞(2017年)を制覇した。
キセキの菊花賞(2017年)の勝利という結果は、ハイペースの前崩れの展開に恵まれたことも確かだが、2着に2馬身もの差をつけたことは立派である。
よって、古馬相手のG1戦線の競馬予想においても、差しが届く馬場や展開になるようであれば、菊花賞馬(2017年)としてキセキに高い評価を与えて当然である。
一方、菊花賞(2017年)では、10番人気のクリンチャー(藤岡佑介)が2着に入り、波乱を演出した。
競馬理論の競馬予想では、イン有利な馬場且つハイペースで早め先頭ながらも4着に粘った皐月賞の内容と、キセキに大きく先着したすみれステークスの内容から、スタミナ勝負になればナンバーワンと判断したクリンチャーを本命に予想した。
レースでは、クリンチャーは、いつもよりスタートが遅めだったこともあり、後方からの競馬となった。
その後、クリンチャーは、1周目の直線で外に持ち出され、2周目の3コーナー過ぎから上位に進出すると、4コーナーでは早くも先頭に並びかけた。
そして、クリンチャーは、直線で一旦は抜け出しそのまま押し切るかにも見えたが、外からキセキに差されてしまい2着止まりであった。
クリンチャーの菊花賞(2017年)の2着という結果は、長距離のスタミナ比べの適性の高さを示したものではあるが、自ら早めに勝ちに行っての2着は立派である。
よって、今後の重賞戦線の競馬予想においては、長距離のスタミナ比べになるようであれば、クリンチャーに再度注意が必要である。
一方、菊花賞(2017年)では、13番人気のポポカテペトル(和田竜二)が3着に入った。
ポポカテペトルは、中団よりやや後方を追走し、馬群を縫うように徐々に上位に進出した。
そして、ポポカテペトルは、馬場の真ん中からジリジリと脚を使って、クリンチャーとの叩き合いに持ち込んだが、3着までが精一杯であった。
ポポカテペトルの菊花賞(2017年)の3着という結果は、道悪と距離適性の高さを示したものである。
よって、今後の重賞戦線の競馬予想においては、条件次第でポポカテペトルにもそれなりの高い評価を与えるべきである。
以上のように、菊花賞(2017年)は、キセキの強さだけが目立つ一線となった。
ただし、菊花賞(2017年)は、キセキ以外のすべての出走馬が上がり3ハロン40秒を超える極悪馬場と前潰れの展開が結果に大きな影響を与えたものである。
競馬理論のファンの方は、条件が変れば着順も大きく入れ替わる可能性が高い菊花賞(2017年)組に評価を下して頂きたい。
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