菊花賞(G1)/阪神競馬場/芝外3000m/右/条件:サラブレッド系3歳牡・牝/賞金:1億1200万円

第76回菊花賞は、北島三郎オーナーのキタサンブラック(北村宏)が勝利を収め、北島三郎オーナーに初のG1制覇をもたらした。
競馬理論の競馬予想では、行ったきりの展開に恵まれたセントライト記念を過大評価すべきでないと判断しつつも、有利な内枠でロスのない競馬ができそうな点を評価し、キタサンブラックを本命にはできなかったものの高い評価を与えていた。
レースでは、キタサンブラックは好位のインを追走し、2週目の向こう正面で出入りが激しくなった時も内でじっくりと脚をためた。
そしてキタサンブラックは、直線で北村宏騎手に仕掛けられると、馬群を割って伸び、リアルスティールの追撃を凌ぎ切って、第76回菊花賞を制覇した。
キタサンブラックの第76回菊花賞の勝利という結果は、コースロスのない競馬をさせた北村宏騎手の好騎乗によるものだが、器用さのある先行力は現在の競馬では大きな武器であ
る。
よって今後のG1戦線の競馬予想においても、イン有利の馬場や先行馬が少ないレースでは、キタサンブラックに高い評価を与えるべきである。
一方、第76回菊花賞では、2番人気のリアルスティール(福永祐一)が2着に入った。
リアルスティールは、キタサンブラックと並ぶような位置で競馬を進め、直線では外からキタサンブラックに迫ったが、クビ差だけ届かず、2着に敗れてしまった。
リアルスティールの第76回菊花賞の2着という結果は、コース取りの差を考えると、一番強いレース内容であった。
よって今後のG1戦線の競馬予想においては、リアルスティールに第76回菊花賞組で一番の評価を与えるべきである。
さて、第76回菊花賞で1番人気に推されたリアファル(ルメール)は3着に敗れてしまった。
リアファルは、スピリッツミノルを行かせて2番手からレースを進めた。
そしてリアファルは、向こう正面で他馬が動くと一旦は3番手のインで脚をため、直線では一旦は先頭に立ったが、ゴール前で2頭に差されてしまい、3着止まりであった。
リアファルの第76回菊花賞の3着という結果は、上位2頭には力負けであったが、逃げない競馬ができたことは収穫である。
よって今後のG1戦線の競馬予想においては、キタサンブラックと同様に先行力を生かせる展開・馬場の場合はリアファルにそれなりに注目すべきである。
以上のように、第76回菊花賞はキタサンブラックの勝利で幕を閉じたが、レース内容としてはリアルスティールが一番であった。
3歳馬は今後古馬との対戦となるので、競馬理論のファンの方は、3歳世代のレベルを考慮して、キタサンブラック及びリアルスティールの評価を下して頂きたい。

予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。
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