セントウルステークス(G2)/阪神競馬場/芝1200m/右/条件:サラブレッド系3歳以上/賞金:5500万円
第28回セントウルステークスは、4番人気だったリトルゲルダ(丸田恭介)が勝利を収めて、サマースプリントシリーズのチャンピオンとなったレースだった。
競馬理論の競馬予想では、1枠1番からの発走や開幕週の馬場状態だった点、絶好となる好位のインを追走できることなどを評価し、リトルゲルダに高い評価を与えてはいたが、逃げ馬揃いのメンバー構成の超ハイペースを想定して、追い込み馬であるマヤノリュウジンを本命に予想してしまった。
レース中、リトルゲルダは、他の馬の逃げ争いを見る形で好位のインのレース展開で競馬を進めて、直線で外に持ちだされた後は、逃げ粘るハクサンムーンをきっちりと捕えて、今回の第28回セントウルステークスを制覇した。
第28回セントウルステークスにおけるリトルゲルダの勝利という結果は、開幕週でインが有利な馬場状態を最大限に活かした結果であり、レース内容としては、1馬身強の着差ほど圧倒的な能力差を示したものではないとみている。
つまり、次走のスプリンターズステークスの競馬予想においては、2戦連続で好位のインを追走するレース展開に恵まれたリトルゲルダに相応の高い評価は必要と考えているが、絶対視までは禁物であるとみている。
一方で、今回の第28回セントウルステークスで1番人気に推されたハクサンムーン(戸崎圭太)は2着止まりであった。
ハクサンムーンは、アンバルブライベンが逃げ争いを譲らないと見ると、外の2番手で折り合いをつけた。
そして、ハクサンムーンは、直線でアンバルブライベンを楽にかわして先頭に立ったが、結果としてリトルゲルダに差されてしまって、2着に敗れてしまった。
第28回セントウルステークスにおけるハクサンムーンの2着という結果は、逃げる自分の競馬が最後まで出来ないレースではあったが、レース内容としての価値は高いとみている。
そのため、次走のスプリンターズステークスの競馬予想においては、楽に先手を取って自分の競馬ができるようであれば、ハクサンムーンの粘りが増すと判断すべきである。
ただし、ハクサンムーンは、最近のレースを見ると、スタートが悪いため、出遅れた結果、全く競馬にならない可能性もあることを頭に入れておくべきである。
そして、今回の第28回セントウルステークスでは、2番人気のエピセアローム(浜中俊)が3着に入ったレースだった。
エピセアロームは、
リトルゲルダの直後のインから競馬を進めて、直線でもジリジリと脚を使ったが、結果として上位2頭からは離されて3着止まりであった。
第28回セントウルステークスにおけるエピセアロームの3着という結果は、好位のインを追走するロスのない競馬に恵まれたため、レース内容としての価値は微妙であるといわざるをえない。
すなわち、次走のスプリンターズステークスでエピセアロームが好走するためには、展開も含めた助けが必要となる点を考慮すべきである。
以上のように、今回の第28回セントウルステークスは、リトルゲルダの重賞連勝で幕を閉じたレースだった。
しかしながら、今のスプリント戦線は、能力的に突出した馬が不在であり、混戦模様である。そして、今年のスプリンターズステークスは、新潟競馬場コースで行われるため、波乱必至である。
競馬理論のファンの方は、スプリンターズステークスの穴予想をお楽しみに。

予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。
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