【 AJCC2021予想】 会員様の質問にマスターが答えます！

スタート位置は中山芝2,000Mとほぼ同じ位置で、外回りで外回りの分200M長いコース形態です。コーナーが緩やかで外回りの1周なのでゆったり流れて、前残りになることが多いです。枠順は1コーナーまでの距離があるので、極端な有利不利はありません。今年に入って中山競馬は外差しも来ていますが、内側が極端に不利か、そうでないか、馬場の真ん中はどうか、注意して見た方がいいと思います。

質問にもあるように、菊花賞4着のディープボンドが金杯で14着、もっとレベルの低い万葉Sで菊花賞5着のブラックホールが惨敗（1番人気8着）しているように、やはり明け4歳世代は古馬相手に全く通用しておらず、菊花賞組はどうかな？っていう不安はあります。ただ、アリストテレスに関しては、コントレイルが別格でジャパンカップであのメンバーで2着と考えると、やはり唯一コントレイルに迫ったアリストテレスは今回のAJCCでは人気であっても本命候補の1頭だと思います。

アルゼンチン共和国杯は芝の中距離レースにしては珍しくペースが早く、オーソリティは自ら早め先頭で押し切ったので、着差以上に強いと思っています。オーソリティは有馬記念で人気になって惨敗（7番人気14着）しているので、アルゼンチン共和国杯組のレベルはどうなの？という感もあるのですが、ただ、このラストドラフトとサンアップルトンに関しては、中山の力のある馬場の方が向きそうです。この2頭は押さえくらいの評価は与えた方がいいのかなと思っています。

エリザベス女王杯は実は思ったよりレベルが高かった可能性があります。というのも、明け4歳世代と明け5歳牡馬のレベルが低く、エリザベス女王杯2着のサラキアが有馬記念で2着になったように、今は牝馬の方が力があるからです。そう考えると、エリザベス女王杯で先行して4着のウインマリリンは確かに力があると見えます。ただ、エリザベス女王杯はノームコアが大逃げを打って、離れた2番手からはそんなにハイペースではなかったこと、ウインマリリンは競馬が上手くていつも好位のインにいれる馬なので、ロスなく乗っての4着という見方も出来ます。とはいえ今回の一線級のメンバーで、エリザベス女王杯のサラキアが有馬記念で通用したとみると、ウインマリリンも注目の1頭になるかなと思います。ペースについては、特にジェネラーレウーノは押さえて逃げるというよりはハイペースで飛ばして逃げるタイプなので、ペースが緩くなることはないと思います。

中山の坂について、あれこれ言う人はいますが、坂があるから走らない馬、坂があるときだけ走る馬というのはそんなにはないと思います。今は坂路で調教もしていますし、そんなに気にすることはないと思います。負けた理由、勝った理由が分からくて、坂のせいにする人がいるだけで、勝ち負けの理由は坂だけではなく色々あって総合的なことです。ジナンボーも1回中山を走っているし、中山の坂については気にすることはないと思います。

中山金杯のシークレットランはスタート悪かったのと、中山金杯がスローの前残りの競馬だったので、あの位置からだとしょうがないと思います。シークレットランは距離が伸びた方がいいタイプなので、中山金杯よりは走るかもしれません。横山武史騎手はリーディング騎手ですし、若手の中では上手い騎手だと思います。