AJCC(G2)/中山競馬場/芝外2200m/右/条件:サラブレッド系4歳以上/賞金:6000万
第56回アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)では、ゴールドシップが7着に敗れてしまい、波乱の決着となった。
その波乱の第56回アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)を制したのは4番人気のクリールカイザー(田辺裕信)であった。
競馬理論の競馬予想では、先行馬不在のメンバー構成で楽に逃げを打てそうな展開面を考慮し高い評価を与えつつも、このメンバーではゴールドシップが負けられないと判断してしまったため、クリールカイザーを本命にすることはできなかった。
レースでは、クリールカイザーは、先手を取ったが、向こう正面では一旦ラインブラッドにハナを譲った。
そして、クリールカイザーは、3~4コーナーで内から再度先頭に立つと、そのまま押し切り、第56回アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)を制覇した。
クリールカイザーの第56回アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)の勝利という結果は、1000m通過63秒という超スローペースで先行する展開に恵まれたものである。
よって、今後の重賞戦線の競馬予想においては、クリールカイザーに第56回アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)馬というだけで高い評価は不要である。
一方、第56回アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)の2着には7番人気のミトラ(柴山雄一)が入った。ミトラは、積極策で2番手からレースを進めた。
そして、ミトラは、直線に向くとクリールカイザーとの差を詰めることはできなかったが、
後続の追い上げを凌ぎ切り、2着を確保した。
ミトラの第56回アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)の2着という結果は、クリールカイザーと同様に行ったきりの展開に恵まれたものである。
よって、第56回アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)杯以降の重賞戦線の競馬予想においては、ミトラにも高い評価は不要である。
一方、第56回アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)で単勝1.3倍と断然の1番人気に推されたゴールドシップ(岩田康誠)は7着に敗れてしまった。
ゴールドシップは、中団よりやや後方の外目を追走したが、3コーナーでペースが上がった時に置かれてしまった。そして、ゴールドシップは、直線でもジリジリとした脚しか使えず、7着となってしまった。
ゴールドシップの第56回アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)の7着という結果は、スローペースで終始外を回らされて脚を余してしまったものであり度外視可能である。
よって、第56回アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)杯以降の重賞戦線の競馬予想においては、ゴールドシップの巻き返しに注意すべきである。
ただし、ゴールドシップは、極端な脚質なので、第56回アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)のように前残りの展開やインが有利な馬場では脚を余してしまう可能性があることを常に頭にいれて評価を下すべきである。
以上のように、第56回アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)は、ゴールドシップが敗れ、クリールカイザーの勝利で幕を閉じた。
しかしながら、第56回アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)は、超スローペースでの前残りの展開が結果に大きな影響を与えたものであり、条件が変われば着順が大きく入れ替わる可能性が高い。
よって、競馬理論のファンの方は、このことを考慮して第56回アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)組の評価を下して頂きたい。

予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。
AJCCの記事一覧


