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第87回中山記念は、2番人気のナカヤマナイト(柴田善臣)の勝利で幕を閉じた。
競馬理論の競馬予想では、G1でこそ通用していないものの、オールカマーの強いレース内容から得意な中山コースでは崩れないと判断し高い評価を与えていたものの、開幕週の馬場で不利な外枠を引いてしまったことから本命評価にはできなかった。
レースでは、ナカヤマナイトは、先行集団の外目を追走し、4コーナーでは馬なりのまま外から進出した。
そして、ナカヤマナイトは、直線に向くとダイワファルコンと併せながら、逃げるシルポートとの差を一完歩ずつ詰め、ゴール寸前で差し切って、第87回中山記念を制覇した。
ナカヤマナイトの第87回中山記念の勝利という結果は、開幕週のイン有利の馬場において終始外目を回らされながらも押し切っており、レース内容としては着差以上に強い内容であった。
よって、今後の重賞戦線の競馬予想においても、第87回中山記念のメンバー構成ではナカヤマナイトに常に最上位の評価を与えるべきである。
一方、第87回中山記念の2着には、ダイワファルコン(北村宏司)が入った。
競馬理論の競馬予想では、気難しいタイプで能力を発揮できないことがあるものの、能力さえ発揮できれば福島記念の勝利くらいは走れるので、ダイワファルコンにも高い評価を与えていた。
レースでは、ダイワファルコンは、シルポートの大逃げから離れた2番手を追走した。
そして、ダイワファルコンは、直線に向くとナカヤマナイトと併せて差し脚を伸ばし、シルポートをゴール寸前で捕えたが、ナカヤマナイトには差されてしまい、2着止まりであった。
ダイワファルコンの第87回中山記念の2着という結果は、開幕週の前残りの馬場においてシルポートから大きく離れた2番手というマイペースでの単騎逃げと同じ状態に恵まれたものであり、5連敗となったナカヤマナイトには展開に恵まれても勝てないことを示して
しまった。
よって、第87回中山記念以降の重賞戦線の競馬予想においては、ダイワファルコンとナカヤマナイトの勝負付けは済んだと判断すべきである。
一方、第87回中山記念では、大逃げを打った8番人気のシルポート(松岡正海)が3着に粘り込んだ。
競馬理論の競馬予想では、有力馬が外枠を引いてしまったことから、シルポートが去年の中山記念の競馬を再現可能と判断し、本命に予想した。
レースでは、シルポートは、去年の中山記念と同様に大逃げを打ち、直線では逃げ切ったかのようにも思えたが、ゴール寸前でナカヤマナイト及びダイワファルコンに差されてしまい、3着止まりであった。
シルポートの第87回中山記念の3着という結果は、開幕週の馬場に恵まれたとはいえども、1200m通過1分11秒0のハイペースで粘り込んだものであり、8歳馬となっても衰えていないことを
示した。
よって、第87回中山記念以降の重賞戦線の競馬予想においても、インが有利な馬場やマイペースで逃げを打てる展開になるようであれば、シルポートの逃げ粘りには注意すべきである。
一方、第87回中山記念で1番人気に推されたタッチミーノット(横山典弘)は4着に敗れてしまった。
タッチミーノットは、外枠からの発走ということもあり、中団よりやや後方の外目から競馬を進めた。
そして、タッチミーノットは、直線でも大外から上がりナンバーワンの34秒8の脚で追い込んだが前も止まらず4着止まりであった。
タッチミーノットの第87回中山記念の4着という結果は、開幕週の前が止まらない馬場で終始外を回らされて脚を余してしまったものであり、力負けではない。
よって、今後の重賞戦線の競馬予想においては、展開次第でタッチミーノットが第87回中山記念上位組を逆転してもおかしくないと判断すべきである。
以上のように、第87回中山記念においては、ナカヤマナイトが一線級不在のG2では力が違うことを見せつけた。
よって、今後の重賞戦線においても、ナカヤマナイトの走りに大いに期待して頂きたい。
ただし、ナカヤマナイトであってもG1では力不足なので、第87回中山記念組がG1で好走する可能性は低いと判断すべきである。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。