安田記念 (2017年) 『サトノアラジンが悲願のG1制覇』
安田記念(2017年)は、1番人気に推されたイスラボニータ(ルメール)が8着に敗れ、波乱の決着となった。 その波乱の安田記念(2017年)を制したのは、7番人気に推されたサトノアラジン(川田将雅)であった。 競馬理論の競 […]
2017/06/8 (木)馬名 | 単勝 |
---|---|
イスラボニータ | 3.5 |
エアスピネル | 5.9 |
レッドファルクス | 7.9 |
ステファノス | 8.1 |
アンビシャス | 9.1 |
グレーターロンドン | 11.8 |
サトノアラジン | 12.4 |
ロゴタイプ | 14.6 |
□外ビューティーオンリー | 18.1 |
ブラックスピネル | 19.5 |
ヤングマンパワー | 32.4 |
□外コンテントメント | 44.5 |
ロジチャリス | 55.1 |
クラレント | 120.9 |
ディサイファ | 138.9 |
トーキングドラム | 178.7 |
サンライズメジャー | 207.5 |
ロンギングダンサー | 347 |
1 | 1 | 2 | 2 | 3 | 3 | 4 | 4 | 5 | 5 | 6 | 6 | 7 | 7 | 7 | 8 | 8 | 8 | 枠 |
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1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 馬番 |
トーキングドラム | ディサイファ | サンライズメジャー | アンビシャス | □外コンテントメント | レッドファルクス | グレーターロンドン | エアスピネル | ロンギングダンサー | クラレント | ブラックスピネル | □外ビューティーオンリー | ロジチャリス | サトノアラジン | イスラボニータ | ロゴタイプ | ヤングマンパワー | ステファノス | 馬名 |
牡7 | 牡8 | 牡8 | 牡5 | セ7 | 牡6 | 牡5 | 牡4 | 牡8 | 牡8 | 牡4 | セ6 | 牡5 | 牡6 | 牡6 | 牡7 | 牡5 | 牡6 | 性齢 |
58 | 58 | 58 | 58 | 58 | 58 | 58 | 58 | 58 | 58 | 58 | 58 | 58 | 58 | 58 | 58 | 58 | 58 | 斤量 |
石橋脩 | 四位 | 池添 | 横山典 | モレイラ | Mデムーロ | 福永 | 武豊 | 横山和 | 岩田 | 松山 | パートン | 内田博 | 川田 | ルメール | 田辺 | 松岡 | 戸崎圭 | 騎手 |
16 | 15 | 17 | 5 | 12 | 3 | 6 | 2 | 18 | 14 | 10 | 9 | 13 | 7 | 1 | 8 | 11 | 4 | 人気 |
17 | 13 | 12 | 15 | 10 | 3 | 4 | 5 | 11 | 9 | 18 | 6 | 14 | 1 | 8 | 2 | 16 | 7 | 着順 |
安田記念(2017年)は、1番人気に推されたイスラボニータ(ルメール)が8着に敗れ、波乱の決着となった。
その波乱の安田記念(2017年)を制したのは、7番人気に推されたサトノアラジン(川田将雅)であった。
競馬理論の競馬予想では、道悪且つ不利のあった京王杯スプリングカップは度外視可能で、不利さえなければ勝っていた可能性が高いマイルチャンピオンシップの内容から、サトノアラジンにかなり高い評価を与えていたものの、対抗評価にとどめてしまった。
レースでは、サトノアラジンは、後方の外目を追走し、直線でも大外から上がり33秒5の脚で追い込み、安田記念(2017年)を制覇した。
サトノアラジンの安田記念(2017年)の勝利という結果は、京王杯スプリングカップの惨敗で人気を落としていたものの、G1でもいつも人気になっていた実力を改めて示した。
よって、今後のマイル重賞戦線の競馬予想においても、サトノアラジンに安田記念(2017年)馬として高い評価を与えて当然である。
一方、安田記念(2017年)では、8番人気の去年の覇者ロゴタイプ(田辺裕信)が2着に逃げ粘った。
競馬理論の競馬予想では、モーリスを破った実績には敬意を表しつつも、去年よりも頭数が多くて厳しい展開になりそうなことから、ロゴタイプを軽視してしまった。
レースでは、ロゴタイプは、外枠から楽に先手を取ることができた。
そして、ロゴタイプは、直線に向いて後続を引き離して去年の再現ができたかのようにも見えたが、ゴール寸前でサトノアラジンに差されてしまい、2着止まりであった。
ロゴタイプの安田記念(2017年)の2着という結果は、他の先行勢が総崩れの中で粘り込んでおり、強い内容であった。
よって、安田記念(2017年)以降の重賞戦線の競馬予想においても、楽に先行できるメンバー構成の場合には、ロゴタイプの逃げ粘りに注意を払って当然である。
一方、安田記念(2017年)では、3番人気のレッドファルクス(デムーロ)が3着に追い込んだ。
レッドファルクスは、後方のインで待機し、直線で大外に持ち出されたが、若干仕掛けが遅れた分だけ届かず、3着止まりであった。
レッドファルクスの安田記念(2017年)の3着という結果は、直線でスムーズに前がさばけていればと思わせる内容であり、短距離戦ならば堅実に追い込むことを改めて示した。
よって、安田記念(2017年)以降の重賞戦線の競馬予想においては、差しが届く展開になるようであれば、レッドファルクスにかなり高い評価を与えて当然である。
以上のように、安田記念(2017年)は、サトノアラジンの悲願のG1制覇で幕を閉じた。
ただし、安田記念(2017年)は、9着までが0秒4差以内であったように、混戦のマイル戦線を象徴するようなレースでもあった。
競馬理論のファンの方は、混戦で波乱が想定される今後のマイル戦線の予想をお楽しみに。
今週のメインレースは、春のマイル王決定戦の安田記念(2017年)である。
安田記念(2017年)は、20頭もの出走登録がある上に、モーリスの引退により混戦が予想され、人気も割れそうである。
そこで、競馬理論の競馬予想では、安田記念(2017年)に出走登録している有力各馬の能力をステップレースごとに分析する。
京王杯スプリングカップ組からは、1着のレッドファルクス(デムーロ)、2着のクラレント、6着のトーキングドラム、7着のダッシングブレイズ及び9着のサトノアラジン(川田将雅)が安田記念(2017年)に出走登録している。
レッドファルクスの京王杯スプリングカップの勝利という結果は、58キロを背負って押し切る強い内容であった。
よって、安田記念(2017年)の競馬予想においては、少し距離が長い点を考慮しても、レッドファルクスにもそれなりの評価を与えるべきである。
クラレント、トーキングドラム及びダッシングブレイズは、京王杯スプリングカップの見所のないレース内容を見る限り、安田記念(2017年)の競馬予想において高い評価は不要である。
サトノアラジンの京王杯スプリングカップの9着という結果は、道悪と直線の不利で能力を発揮できなかったものであり度外視可能である。
また、サトノアラジンは、2016年のマイルチャンピオンシップにおいて、不利さえなければ1番人気に応えて勝利していた可能性が高い。
よって、安田記念(2017年)の競馬予想においては、サトノアラジンの巻き返しにも注意を払って当然である。
大阪杯組からは、2着のステファノス(戸崎圭太)、5着のアンビシャス(横山典弘)及び10着のディサイファ(四位洋文)が安田記念(2017年)に出走登録している。
ステファノスの大阪杯の2着という結果は、キタサンブラックにこそ力負けであったが、マイルよりもレベルの高い中距離戦線であることを考慮すると価値は高い。
よって、安田記念(2017年)の競馬予想においては、ステファノスにもかなり高い評価を与えるべきである。
アンビシャスの大阪杯の5着という結果は、上がりナンバーワンの脚で大外から追い込んでおり、ステファノスと着差ほどの能力差はない。
よって、安田記念(2017年)の競馬予想においては、アンビシャスにもステファノスと互角程度の評価は与えるべきである。
ディサイファは、大阪杯の見所のないレース内容を見る限り、安田記念(2017年)の競馬予想において高い評価は不要である。
ヴィクトリアマイル組からは、2着のデンコウアンジュが安田記念(2017年)に出走登録している。
デンコウアンジュのヴィクトリアマイルの2着という結果は、内を通った馬が上位を独占する展開の中で唯一外から追い込んでおり、非常に強い内容であった。
よって、安田記念(2017年)の競馬予想においては、牡馬相手でメンバー強化を考慮しても、デンコウアンジュには注意を払うべきである。
中山記念組からは、3着のロゴタイプ(田辺裕信)が安田記念(2017年)に出走登録している。
ロゴタイプの中山記念の3着という結果は、マイペースで逃げる展開に恵まれたものであり、特に目立つ内容でもなかった。
よって、安田記念(2017年)の競馬予想においては、ロゴタイプが連覇を果たすためには、去年のようにスローで逃げるなどかなりの展開の助けが必要と判断すべきである。
ダービー卿チャレンジトロフィー組からは、1着のロジチャリス(内田博幸)が安田記念(2017年)に出走登録している。
ロジチャリスのダービー卿チャレンジトロフィーの勝利という結果は、弱いメンバー構成とスローペースを先行する展開に恵まれたものである。
よって、安田記念(2017年)の競馬予想においてはロジチャリスに高い評価は不要である。
東風ステークス組からは、1着のグレーターロンドン(福永祐一)が安田記念(2017年)に出走登録している。
グレーターロンドンの東風ステークスの勝利という結果は、スローペースを楽に差し切る着差以上に強い内容であった。
よって、安田記念(2017年)の競馬予想においては、急激なメンバー強化を考慮しても、7戦6勝2着1回と能力的に底を見せていないグレーターロンドンにも注目すべきである。
マイラーズカップ組からは、1着のイスラボニータ(ルメール)、2着のエアスピネル(武豊)、3着のヤングマンパワー、4着のブラックスピネル及び5着のサンライズメジャーが安田記念(2017年)に出走登録している。
イスラボニータのマイラーズカップの勝利という結果は、
直線で少し前が壁になっても差し切る強い内容であったが、外枠からの発走ながらも内に潜り込ませてロスのない競馬をさせたルメール騎手の好騎乗に恵まれたものでもある。
よって、安田記念(2017年)の競馬予想においては、イスラボニータには高い評価を与える必要があるが、ルメール騎手騎乗で過剰に人気になるようであれば、少し評価を下げるのも一つの手である。
エアスピネルのマイラーズカップの2着という結果は、1番人気にこたえられなかったものの、コース取りの差の分だけイスラボニータに届かなかっただけであり、力負けではない。
よって、安田記念(2017年)の競馬予想においては、展開次第でエアスピネルがイスラボニータを逆転可能と判断すべきである。
ブラックスピネルのマイラーズカップの4着という結果は、スローペースで脚を余してしまったものであり、上位2頭と着差ほどの能力差があるわけではない。
よって、安田記念(2017年)の競馬予想においては、展開などの助けがあれば、ブラックスピネルも好走可能と判断すべきである。
ヤングマンパワー及びサンライズメジャーは、スローで先行する展開に恵まれたマイラーズカップのレース内容から、安田記念(2017年)の競馬予想において高い評価は不要である。
外国馬では、コンテントメント及びビューティーオンリーが安田記念(2017年)に出走登録している。
コンテントメントは、2016年の安田記念(2017年)の内容を見る限り、高い評価は不要である。
ビューティーオンリーは、2016年の香港マイル馬であり、能力的には通用しそうである。
よって、安田記念(2017年)の競馬予想においては、日本の馬場への適性次第では、ビューティーオンリーが好走してもおかしくないと判断すべきである。
以上のように、競馬理論の競馬予想では、安田記念(2017年)に出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順及び馬場状態などの様々な要素を加味して、安田記念(2017年)の最終的な予想を決断する。
第66回安田記念は、8番人気のロゴタイプ(田辺裕信)が逃げ切り波乱を演出した。
競馬理論の競馬予想では、楽に先行できそうなロゴタイプにも展開面を考慮し、それなりの高い評価を与えていた。
レースでは、ロゴタイプは、楽に先手を取ると、ペースを落とした。
そして、ロゴタイプは、4コーナーで他馬が馬場の良い外に持ち出されている間に、ラチ沿いで後続を突き放してそのまま押し切り、第66回安田記念を制覇した。
ロゴタイプの第66回安田記念の勝利という結果は、皐月賞馬の底力を見せたものだが、ノーマークの単騎逃げの展開に恵まれたことも確かである。
よって、今後の重賞戦線の競馬予想においては、第66回安田記念の勝利だけで、ロゴタイプを完全復活とみるべきでない。
一方、第66回安田記念で断然の1番人気に推されたモーリス(ベリー)は2着止まりであった。
競馬理論の競馬予想では、遠征帰りで仕上がり途上の体調とスローペース濃厚の展開面から絶対視は禁物と判断していたが、能力自体は上なので、モーリスを本命に予想した。
レースでは、モーリスは、2番手を進んだが、折り合いを欠いてしまった。
そして、モーリスは、直線で外に持ち出されると、いつものような脚を使えなかったものの、なんとか2着を確保した。
モーリスの第66回安田記念の2着という結果は、終始折り合いを欠いていたことを考慮すると、2着を確保したこと自体が立派と見ることができる。
よって、今後のマイル戦線の競馬予想においては、連勝こそ止まってしまったものの、モーリスに本命級の高い評価を与えて当然である。
一方、第66回安田記念の3着には6番人気のフィエロ(内田博幸)が入った。
フィエロは、中団よりやや後方の外目を追走し、直線でも外からいい脚を使い、3着に追い込んだ。
フィエロの第66回安田記念の3着という結果は、スローペースながらも追い込んでおり、能力の高さを示した。
よって、今後のマイル戦線の競馬予想においては、フィエロにもそれなりの高い評価を与えるべきである。
以上のように、第66回安田記念は、ロゴタイプの逃げ切り勝ちで幕を閉じた。
ただし、第66回安田記念は、先行馬不在のメンバー構成でのスローペースが結果に大きな影響を与えたものであり、モーリスの敗戦は度外視可能である。
競馬理論のファンの方は、モーリスの巻き返しに大いに期待して頂きたい。