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ヴィクトリアマイル(GⅠ)
ナミュールが藤岡康太騎手の弔い合戦を制することができるか?
作成日: 2024/05/07 更新日: 2024/05/12

記事と併せて動画もご覧ください

ヴィクトリアマイル(2024)出馬表とMI値

出走日: ヴィクトリアマイル(GⅠ)/東京/定量/1600m(右・芝)

※枠順発表次第、出走馬表示。予想オッズはnetkeibaを参考

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今週のトラックバイアス
7/28(日)アイビスSD・クイーンS開催8/3(土) ※更新をお待ちください
開催ダートコメント
新潟
アイビスサマーダッシュ
ややイン有利フラット高速馬場で前が止まらない
24/7/27 19:00更新
札幌
ややイン有利フラット芝は先週よりもイン有利
24/7/27 15:10更新
イン有利→ややイン有利→外回イン有利※→フラット→外有利 ※外を回り過ぎてインが有利の状態
コースの特徴

ヴィクトリアマイル。2006年の中央競馬の番組改定における古馬の牝馬の重賞競走の整備の一環として4歳(旧5歳)以上牝馬限定の国際・指定の定量の重賞(GI)競走「ヴィクトリアマイル」として新設、第1回は東京競馬場の芝1600mで施行された。

中央競馬ではヴィクトリアマイルが新設されるまで牝馬限定のGI競走は2歳限定の阪神ジュベナイルフィリーズと3歳(旧4歳)牝馬三冠競走(桜花賞・優駿牝馬(オークス)・秋華賞)と3歳(旧4歳)以上のエリザベス女王杯があり古馬の牝馬に限れば11月のエリザベス女王杯しかなく、有力な古馬の牝馬は牝馬限定のGIIおよびGIIIの重賞競走で重い斤量を背負って出走するか牡馬との混合戦に出走するしかなく、止むを得ず牡馬との混合戦であるGI競走を目標にせざるを得なかった。

本競走が新設されたことにより古馬の牝馬の春の目標となる競走ができ、さらにはエリザベス女王杯と対となる「春の古馬女王決定戦」として位置付けられ、また本競走から中2週で同じ東京競馬場の芝1600mの重賞(GI)競走である安田記念へ向かうローテーションも可能となった。

その一方、本競走の創設に関してJRA内では「内国産の競走馬のレベルの向上のため、強豪の牝馬は早く引退して繁殖牝馬に上がるべき。レースに出ては故障してしまう」と言う保守派の反論意見が多くあった[1]。

そのような背景もあり開設当初はGIの中でもやや格を低く見られがちであったがダンスインザムード、ウオッカ、ブエナビスタ等の牡馬とも互角以上に渡り合った牝馬の出走により春のGI戦線の中でもレベル、注目度ともにかなり高いレースとなっている。

2007年と2008年の2年間は国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告による重賞格付け表記の変更に伴いJpnIとして施行され2009年からはICSCの規定を満たしたことで国際格付けを取得し、GI競走として施行されている。従って2006年のGI表記と2009年以降のGI表記の意味合いは違う。

開催日がNHKマイルカップと優駿牝馬(オークス)の間に入ったことで初回年の2006年から東京競馬場では5週連続でGIが施行されており、京都競馬場での天皇賞(春)も含めると6週連続でGIが施行されている。なお、2011年は東日本大震災による開催変更等で23年ぶりの東京開催となった皐月賞から7週連続でのGI競走施行という日程になった。

現在の優勝レイの配色は青色地に金色文字となっている。

昨年ヴィクトリアマイルの結果とMI値

開催日:2023/05/14

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着順 馬番 馬名 MI 性別 馬齢 斤量 タイム KP BP AP TP
16ソングライン8255601:32.2810
0
0
1
216ソダシ7955601:32.2810
0
0
-2
32スターズオンアース8145601:32.3800
0
1
0
413ディヴィーナ8055601:32.4790
0
0
1
53サウンドビバーチェ7645601:32.7760
0
0
0
61ロータスランド7565601:32.8750
0
0
0
711ナミュール7945601:32.8750
0
3
1
812ナムラクレア7645601:32.9740
0
1
1
914ステラリア7555601:32.9740
0
0
1
1015ルージュスティリア7445601:32.9740
0
0
0
114アンドヴァラナウト7555601:33.0730
0
1
1
125スタニングローズ7545601:33.0730
0
1
1
1310サブライムアンセム7545601:33.0730
0
1
1
148ララクリスティーヌ7355601:33.0730
0
0
0
157イズジョーノキセキ6965601:33.5680
0
0
1
169クリノプレミアム6965601:33.5680
0
1
0
展開図はありません
ヴィクトリアマイル(2024)の前哨戦を分析

 

今週は、フルゲート18頭に対して15頭の出走登録にとどまった春の女王決定戦ヴィクトリアマイル(2024年)の予想について解説する。

 

急遽の乗り代わりながらも藤岡康太騎手でマイルチャンピオンシップを制したナミュールが弔い合戦ということもあり一番人気となりそうだが、牝馬のトップクラスが勢ぞろいしており、女王決定戦に相応しい混戦模様である。

 

そこで、競馬理論の競馬予想では、ヴィクトリアマイルの出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。

 

ドバイターフ組

2着のナミュール(武豊)が出走登録している。

 

ナミュール

ドバイターフの2着という結果は、ドウデュースやダノンベルーガなどの王道路線組が出走する中で日本馬最先着を果たしており、負けて強しの内容であった。

 

また、ナミュールは、香港マイルでもソウルラッシュやセリフォスなどに先着しており、どんな条件でも力を発揮できるようになってきている。

 

なお、ナミュールは、マイルチャンピオンシップで、藤岡康太騎手への急遽の乗り替わりながらも、悲願のG1制覇を果たして、mi82を叩き出しており、国内のマイル戦線ではトップクラスであることに疑いの余地はない。

 

よって、ヴィクトリアマイルにおいては、ナミュールが藤岡康太騎手の弔い合戦を勝利する可能性は高いと判断すべきである。

 

阪神牝馬ステークス組

1着のマスクトディーヴァ(モレイラ)・2着のウンブライル(川田将雅)・3着のモリアーナ(横山典弘)・5着のドゥアイズ(鮫島)・6着のテンハッピーローズ(津村)・10着のライラック(戸崎圭太)が出走を予定している。

 

マスクトディーヴァ

阪神牝馬ステークスの勝利という結果は、好位のイン追走ながらもゴール前詰め寄られたようにも見えるが、着差以上に余裕のある勝ちっぷでもあった。

 

また、マスクトディーヴァは、秋華賞において、3着以下を大きく離して、リバティアイランドに唯一迫ったことから、mi83を叩き出している。

 

更に、マスクトディーヴァは、東京新聞杯においても、イン有利のトラックバイアスで出遅れて大外に持ち出されながらも僅差で走っており、miは84であった。

 

よって、ヴィクトリアマイルの予想においては、MI値的にもナミュールを上回るマスクトディーヴァに本命級の高い評価を与えて当然である。

 

ウンブライル

阪神牝馬ステークスの2着という結果は、マスクトディーヴァに余裕があったにせよ、スローペースをゴール前で迫っており見せ場を作ったが、斤量を加味するとmiは79止まりであった。

 

なお、ウンブライルは、NHKマイルカップでも2着に好走しており、実績的には遜色はないが、2023年のNHKマイルカップ組は近年で最弱のメンバー構成であり、2着のこの馬でもmiは70にとどまる。

 

よって、ヴィクトリアマイルの予想においては、外の差しが届く展開になるようであればウンブライルにも注意を払うべきだが、川田将雅騎手騎乗で過剰に人気になるようであれば過信も禁物である。

 

モリアーナ

阪神牝馬ステークスの3着という結果は、スローペースの位置取りの差とみることもできるが、上位2頭には離されたことと斤量を加味すると、ウンブライルと互角のmi79であった。

 

なお、モリアーナは、2200mのアメリカジョッキークラブカップなど様々な条件で崩れなく走っていることは立派である。

 

よって、ヴィクトリアマイルの予想においては、モリアーナにも押さえ程度の評価は与えるべきである。

 

ドゥアイズ・テンハッピーローズ・ライラック

阪神牝馬ステークスのレース内容は、見所がなく、力負けであった。

 

また、それ以前の走りを見てもG1で通用する可能性は低い。

 

よって、ヴィクトリアマイルの予想においては、ドゥアイズ、テンハッピーローズ及びライラックに高い評価は不要である。

 

大阪杯組

10着のスタニングローズ(西村淳)・13着のハーパー(池添謙一)が出走を予定している。

 

スタニングローズ

大阪杯の10着という結果は、前残りの展開且つイン有利のトラックバイアスで逃げたものであり、力負けであった。

 

ただし、ほぼ1年ぶりの競馬であったこと且つ牡馬の一線級相手であったことを考慮すると同情の余地がある。

 

なお、スタニングローズは、ナミュール及びスタニングローズを破っての秋華賞勝ちの実績があり、実績的には今回のメンバーに入っても遜色はない。

 

よって、ヴィクトリアマイルの予想においては、スタニングローズの巻き返しにも注意を払うべきである。

 

ハーパー

大阪杯の13着という結果は、好位の外目追走から伸びを欠いており、見せ場すらなかった。

 

なお、ハーパーは、桜花賞4着、オークス2着、秋華賞3着、エリザベス女王杯3着と牝馬限定のG1ならば崩れなく走っているが、リバティアイランドを除く4歳牝馬世代のレベルの低さや好位のインを追走する展開などに恵まれたものであり、レース内容の価値はそこまで高くない。

 

よって、ヴィクトリアマイルの予想においては、メンバー弱化であっても、ハーパーに押さえ程度の評価を与えれば十分である。

 

中山牝馬ステークス組

1着のコンクシェル(岩田望)・9着のフィアスプライド(ルメール)・13着のルージュリナージュ(横山和生)が出走を予定している。

 

コンクシェル

中山牝馬ステークスの勝利という結果は、53キロの軽ハンデで楽に逃げる展開に恵まれたもので、miは70止まりであり、レース内容の価値は高くない。

 

なお、コンクシェルは、マイペースで逃げる自分の競馬ができないと、二桁着順に沈むことが殆どでもある。

 

よって、ヴィクトリアマイルの予想においては、コンクシェルに高い評価は不要である。

 

フィアスプライド

中山牝馬ステークスの9着という結果は、ハンデも重く展開も向かなかったもので、mi74(勝馬を上回る)が示すように、着順ほど悲観すべき内容ではない。

 

なお、フィアスプライドは、好位から抜け出す競馬で、ターコイズステークスを制し、悲願の重賞制覇を飾った。

 

また、フィアスプライドは、府中牝馬ステークス及び関屋記念で強い内容の4着があり、mi76と77を叩き出している。

 

よって、ヴィクトリアマイルの予想においては、フィアスプライドにも押さえ程度の評価は与えるべきである。

 

ルージュリナージュ

中山牝馬ステークスのレース内容は見所がなかった。

 

よって、ヴィクトリアマイルの予想においては、ルージュリナージュに高い評価は不要である。

 

福島牝馬ステークス組

2着のフィールシンパシー(横山流)が出走を予定している。

 

フィールシンパシー

福島牝馬ステークスの2着という結果は、かなり弱いメンバー構成と前残りの展開に恵まれたものであり、レース内容としての価値は低い。

 

また、フィールシンパシーは、中山牝馬ステークスにおいても、前残りの展開で先行しながらも差し込まれてしまった。

 

よって、ヴィクトリアマイルの予想においては、フィールシンパシーに高い評価は不要である。

 

以上のように、競馬理論の予想では、ヴィクトリアマイル(2023年)に出走を予定している有力各馬の能力を分析した。

 

この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、ヴィクトリアマイル(2024年)の最終的な予想を決断する。

 

過去10年の成績

年度

馬番

馬名

馬齢

人気

騎手

2023

1

6

ソングライン

5

4

戸崎圭

2

16

ソダシ

5

3

Dレー

3

2

スターズオンアース

4

1

Cルメ

2022

1

5

ソダシ

4

4

吉田隼

2

11

ファインルージュ

4

2

ルメ

3

7

レシステンシア

5

6

横山武

2021

1

6

グランアレグリア

5

1

ルメ

2

8

ランブリングアレー

5

10

吉田隼

3

1

マジックキャッスル

4

5

戸崎圭

2020

1

12

アーモンドアイ

5

1

ルメ

2

18

サウンドキアラ

5

4

松山弘

3

16

ノームコア

5

5

横山典

2019

1

4

ノームコア

4

5

レー

2

9

プリモシーン

4

4

福永祐

3

3

クロコスミア

6

11

戸崎圭

2018

1

4

ジュールポレール

5

8

幸英明

2

16

リスグラシュー

4

1

武豊

3

6

レッドアヴァンセ

5

7

北村友

2017

1

5

アドマイヤリード

4

6

ルメ

2

10

デンコウアンジュ

4

11

蛯名正

3

3

ジュールポレール

4

7

幸英明

2016

1

13

ストレイトガール

7

7

戸崎圭

2

10

ミッキークイーン

4

1

浜中俊

3

15

ショウナンパンドラ

5

2

池添謙

2015

1

5

ストレイトガール

6

5

戸崎圭

2

7

ケイアイエレガント

6

12

吉田豊

3

18

ミナレット

5

18

江田照

2014

1

14

ヴィルシーナ

5

11

内田博

2

4

メイショウマンボ

4

3

武幸四

3

1

ストレイトガール

5

6

岩田康

 

出走予定馬

こちらのページから全頭のMI値がご覧いただけます。

 

マスターと椎名友希が『ヴィクトリアマイル』の質問に 答えます

Q1:東京芝1,600M&コース替わり

昨年は中団のインにいたソングラインがそのまま内を伸びて勝ちました。2番人気だったナミュールはスタートや直線で不利があり11着でした。マスターのTB表では『フラット』となっていました。マスターは2021年に10番人気のランブリングアレーを入れて高配当を的中していますが、気を付けるポイントがあれば教えてください。

02:ナミュールの評価

ドバイターフ(G1)2着、香港マイル(G1)3着のナミュールが出走予定です。両レースとも 後方から追い込みました。香港マイルではソウルラッシュを、ドバイではダノンベルーガやドウデュース(不利はありましたが)より先着しており、マイルCSでも勝っていることを考えると、今回のメンバーでは抜けた能力があるとみていいのでしょうか?

Q3:マスクトディーヴァの評価

秋華賞2着、東京新聞杯6着、阪神牝馬S1着のマスクトディーヴァが出走予定です。秋華賞ではリバティアイランドと0.1秒差、東京新聞杯では出遅れてイン有利なTBを後方外目追走でした。阪神牝馬Sでは先行内目から伸びて快勝で、着差は大きくないですが余裕があったようにもみえました。マスターの評価を教えてください。

Q4:阪神牝馬S(G2)組の評価

阪神牝馬Sから以下が出走予定です。勝ったマスクトディーヴァがmi『82』で、2着以下miは80未満、このレースでmiを大きく下げたのはライラックです。4歳馬が活躍しましたが、大きなタイム差はなくmiも拮抗しています。マスクトディーヴァ以外でマスターが買いたい馬はいますか?

着順

馬名

馬齢

mi

タイム

通過順

備考

1

マスクトディーヴァ

4

82

1:33.0

4-4

 

2

ウンブライル

4

79

1:33.1

7-7

 

3

モリアーナ 

4

79

1:33.3

9-9

出遅れ 

5

ドゥアイズ 

5

77

1:33.4

9-9

出遅れ 

6

テンハッピーローズ

6

76

1:33.4

7-7

 

11

ライラック

5

68

1:34.2

5-4

 

Q5:中山牝馬S(G3)組の評価

中山牝馬S(G3)から以下が出走予定です。逃げて勝ったコンクシェルはmi『70』と低く、9着のフィアスプライドはmi『74』と高いです。フィアスプライドは7枠で中団から捲り気味に位置を上げて行き押し切ろうとしましたが直線で脚が止まりました。フィアスプライドは前々走のターコイズSでは内枠で先行馬群から伸びて快勝でしたが、今回のメンバーで巻き返しの可能性はあるでしょうか?

着順

馬名

馬齢

mi

タイム

通過順

備考

1

コンクシェル

4

70

01:49.0

1-1-1-1

 

4

フィールシンパシー

5

68

01:49.3

2-2-2-2

 

9

フィアスプライド

4

74

01:49.4

10-9-2-3

3角不利

13

ルージュリナージュ

5

66

01:49.7

10-9-11-12 

S接触

14

キタウイング

4

65

01:49.9

12-12-15-15

S接触

Q6:スタニングローズの評価

大阪杯(G1)8着のスタニングローズが出走予定です。逃げましたが途中で脚が止まりました。マスターのTB表では『ややイン有利』となっており内をすくったルージュエヴァイユが3着となりました。このTBで粘れなかったスタニングローズは強くないとするのか、休み明けでG1でよく走ったとみるか、マスターはどうみますか?

Q7:ハーパーの評価

有馬記念9着、大阪杯13着のハーパーが出走 予定です。有馬記念では先行外目で直線は脚が止まり、大阪杯も中団外目の競馬で直線は伸びませんでした。エリザベス女王杯(G1)では内枠で先行3番手の内目を追走して3着でした。『競馬が上手な馬』とマスターは言っていたような気がするのですが、今回内枠を引けば評価は 上げますか?

 

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