日経新春杯(GⅡ)/京都/ハンデ/2400m(左・芝)
第63回日経新春杯は、2番人気に推されたレーヴミストラル(川田将雅)の勝利で幕を閉じた。
競馬理論の競馬予想では、青葉賞勝ちの強い内容及び差しも届くようになった京都競馬場の馬場状態を考慮し、レーヴミストラルを本命に予想した。
レースでは、レーヴミストラルは、スタートダッシュがイマイチだったこともあり、最後方を進んだ。
そして、レーヴミストラルは、直線で大外に持ち出されると、一頭だけ次元の違う脚を披露して、第63回日経新春杯を制した。
レーヴミストラルの第63回日経新春杯の勝利という結果は、スローペースを最後方から差し切った上に2馬身もの差をつけており、能力の違いをみせつけた。
よって、2016年の重賞戦線においては、レーヴミストラルに高い評価を与えて当然である。
ただし、レーヴミストラルは追い込み一手の脚質なので、インが有利な馬場状態や先行馬が少ないメンバー構成では脚を余す可能性も考慮すべきである。
第63回日経新春杯で1番人気に推されたシュヴァルグラン(ルメール)は2着に敗れてしまった。
競馬理論の競馬予想では、着差以上に強い3連勝の内容から、能力的に底を見せていないシュヴァルグランにも高い評価を与えていた。
レースでは、シュヴァルグランは、中団の外目を追走し、直線でもシブトク脚を使ったが、レーヴミストラルに一気に交わされてしまい、2着を確保するのが精一杯であった。
シュヴァルグランの第63回日経新春杯の2着という結果は、レーヴミストラルにこそ力負けであったが、重賞でも通用する能力を示した。
よって、2016年の重賞戦線においては、メンバーや展開次第でシュヴァルグランにもそれなりの高い評価を与えるべきである。
第63回日経新春杯では3着に4番人気のサトノノブレスが入った。
サトノノブレスは、好スタートから2番手を追走し、向こう正面でメイショウウズシオにまくられても落ち着いて3番手をキープした。
そして、サトノノブレスは、直線に向くとジリジリと伸び、3着に粘り込んだ。
サトノノブレスの第63回日経新春杯の3着という結果は、スローペースで先行する展開に恵まれたものだが、58キロのハンデを考えると悪くはない内容であった。
よって、2016年の重賞戦線においては、器用な先行力を生かせる馬場や展開になるようであれば、サトノノブレスに高い評価を与えて当然である。
以上のように、第63回日経新春杯は、レーヴミストラルの強さだけが目立つ一戦となった。
競馬理論のファンの方は、レーヴミストラルの2016年のクラシック戦線の走りに大いに期待して頂きたい。
予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。