毎日王冠(GⅡ)/東京/別定/1800m(左・芝)
第67回毎日王冠は、ルージュバック(戸崎圭太)とアンビシャス(ルメール)のマッチレースとなったが、マッチレースを制したのはルージュバックであった。
競馬理論の競馬予想では、エプソムカップの着差以上に強い内容から、メンバー強化であってもルージュバックにかなり高い評価を与えていた。
レースでは、ルージュバックは、後方2番手を進み、直線で大外に持ち出されると、アンビシャスとのマッチレースに持ち込み、アンビシャスをきっちりと差し切って、第67回毎日王冠を制覇した。
ルージュバックの第67回毎日王冠の勝利という結果は、牡馬の一線級相手でも通用する能力を示した。
よって、天皇賞秋の競馬予想においても、ルージュバックを絶対視までは禁物だが、それなりの高い評価を与えて当然である。
一方、第67回毎日王冠では、3番人気のアンビシャスが2着に入った。
競馬理論の競馬予想では、ドゥラメンテ及びキタサンブラックと互角の競馬をした春のレース内容から、アンビシャスが折り合えば好走必至と判断していた。
レースでは、アンビシャスは、後方で折り合い、直線で外に持ち出されると一旦は先頭に立ったが、ゴール前でルージュバックに差されてしまい、2着止まりであった。
アンビシャスの第67回毎日王冠の2着という結果は、3着以下を離しており、折り合いさえつけば力があるところを見せつけた。
よって、天皇賞の競馬予想においては、斤量差を考慮すると、アンビシャスがルージュバックを逆転してもおかしくないと判断すべきである。
一方、第67回毎日王冠では、11番人気のヒストリカル(横山典弘)が3着に追い込んだ。
ヒストリカルの第67回毎日王冠の3着という結果は、上位2頭に離されている上に、前潰れの展開に恵まれたものであり、レース内容としての価値は高くない。
よって、今後の重賞戦線の競馬予想においては、ヒストリカルに第67回毎日王冠3着馬ほどの高い評価は不要である。
一方、第67回毎日王冠で2番人気に推されたステファノス(川田将雅)は5着に敗れてしまった。
ステファノスの第67回毎日王冠の5着という結果は、直線で前が塞がってしまってのものであり、度外視可能である。
よって、天皇賞の競馬予想においては、ステファノスの巻き返しにも注目すべきである。
以上のように、第67回毎日王冠は、ルージュバックとアンビシャスのマッチレースとなった。
競馬理論のファンの方は、ルージュバック及びアンビシャスの今後の走りにも期待して頂きたい。
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