平安ステークス(GⅠ)/京都/別定/1900m(右・ダート)
平安ステークスの結果は、断然人気のジンクライシスが3着に敗れる波乱となった。これは、ジンクライシスの、能力が問題なのではなく、極端にインが有利な京都のダート状態によるものであるといえる。勝ったヒシアトラス(福永祐一)は、4コーナで8?10番手のインで開くのを待っていた。そして結果、ヒシアトラスは、直線でインが開くと、凄い脚で抜け出して、3馬身差の楽勝だった。今回のレースは、ヒシアトラス自身の充実っぷりもあるが結果、無駄な距離を走らせなかった福永祐一の好騎乗と、内枠に助けられた。
ヒシアトラスは、次走がフェブラリーステークスになると思われるが、ジンクライシスより能力が上とこのレースで決めるのは早計である。2着はブラックコンドル(赤木)であった。ブラックコンドルは、赤木が好スタートを決めて、クーカイ(吉田稔)及びローエングリーン(安藤克己)の直後の3番手のインを確保した。ブラックコンドルのこの位置は結果、今のイン有利の京都で最高の位置取りである。そして、ブラックコンドルは、4コーナで前が開くと、いい伸び脚をみせて、ジンクライシスを抑えて、2着になった。ブラックコンドルは、ダートで3着以下を外したことがない能力を持っており、この好走は想像できた。しかし、ブラックコンドルの平安ステークスの結果は展開に恵まれての成績であり、この実績で次走以降人気になるようであれば、過信は禁物である。
ジンクライシスは3着に敗れた。ジンクライシスは、スタートが悪く、位置が後方になった。また、ジンクライシスは、外枠ということもあり、終始外を回らされて、今の京都のダートの影響を最も受けてしまった。ジンクライシスは、このような影響を受けながら、3着を確保したことで能力の高さを示した。つまり、ジンクライシスは、今回の敗戦があろうとも、次走のフェブラリーステークスで、主力となることは疑いがない。
この平安ステークスの結果は、京都の馬場が影響しての結果であったといえる。毎年、平安ステークスの結果は、このような結果になることが多いことを頭に入れておきたい。例えば、2年連続でのスマートボーイの逃げ切りや、2年連続でのクーリンガーの2着からも証明されている。あり、自己条件なら確勝級である。
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